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【プロ野球】

吉田輝星、根尾斬り宣言 昨夏被弾の借り返す

2019年1月1日 紙面から

活躍を誓った日本ハムの吉田輝星=秋田市内で(梅津忠之撮影)

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 日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(17)=金足農=が本紙のインタビューに応じた。夏の甲子園で一気にスターダムにのし上がった右腕は、プロの舞台での中日・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=斬りを宣言。U-18日本代表でチームメートだった根尾ら「黄金世代」のナンバーワンを目指す。 (聞き手・土屋善文)

 -いよいよプロ野球選手の生活が始まる

 吉田「プロの世界がどうなのか、1軍で投げたときにどれだけ通用するのか、すごく楽しみ」

 -プロへの憧れは

 「野球を始めてからずっと。かっこいいなと思って。ピッチャーだったけど、バッターが好きで、ホームランを打つ選手を見てプロ野球選手になりたいと思った」

 -当時のお気に入りは

 「日本ハム時代から小笠原道大さん(現中日2軍監督)。フルスイングがカッコよかった」

 -プロ入り決断の一因に高校ジャパンで受けた刺激を挙げていた。チームメートだった根尾が注目されている

 「オフはふざけるけど、野球になると顔つきが変わる。高校生に見えないくらい意識が高い」

 -夏の甲子園決勝戦でバックスクリーンにホームランを打たれた

 「甲子園ではまったく抑えられなかった。普段イメージトレーニングをよくするんですけど、自分がちゃんと成長すれば抑えられるイメージしか湧かない」

 -決め球は

 「左打者だから右投手のインコースはイヤかなと思う。まっすぐで空振りを取りたいですね」

 -根尾の他にも甲子園で活躍したメンバーが多くプロに入る

 「その中で1番早く試合に出て1番長く活躍して、1番になりたい」

 -2001年生まれは初めてのプロ入り(※注)。21世紀生まれ初勝利を飾れる可能性がある

 「自分が勝ちます。1年目で10勝したい」

 -侍ジャパン入りも夢のひとつ

 「2020年がオリンピックという舞台なので、しっかりそこを目指したい。時間がないので1年目の活躍が絶対条件。2年目にはローテに入るつもりでいかないと」

 -昨夏は時の人になった。改めて「金農旋風」を振り返ると

 「最初はそんなに注目されていなかった。だんだんチーム自体が注目されるようになってうれしかった。注目以上のことをすればもっと注目される。それ以上やってやろうという感じだった」

 -重圧にはならなかった

 「プレッシャーはあった方がいい。甲子園は自分を有名にしてくれた場所。それだけ目指して3年間ずっときついことをやった価値以上のことを感じられた」

 -夏の甲子園の前は大学進学が有力だった

 「甲子園に出られれば、もしかしたらプロという気持ちはあった。地区大会で負けてたらなかった。ああいう勝ち進み方をして、だんだんプロにいきたい気持ちが強くなった。国体が終わって、ほぼ毎日家族会議をして、父からは『野球が終わってからの人生の方が長い。その後しっかり生活していけるのか考えろ』と言われていた。それでも行きたい気持ちが強かった。人生の中で大きい挑戦になる。後悔はない」

 -1月から寮生活

 「初めて実家を出るので不安はあります。自分のことはやるようにしています」

 -やっていることは

 「おなかがすいたときにスクランブルエッグをつくってます(笑)。それしかつくれないんですけど」

 -気分転換は

 「音楽鑑賞ですね。カラオケも。三代目J Soul Brothersとか米津玄師さんとか聴いています。あと基本的に甲子園のテーマソングはすごく注目しています」

 -書き初めは「日本一の投手」

 「一番は、調子が悪くても抑える。日本一のストレート投げられる。そういうこと。そして国際舞台で世界一を目指したい」

 (※注)根尾ら同学年のプロ入り選手は、多くが2000年生まれ。吉田は2001年1月生まれ。01年生まれ投手は吉田とヤクルトのドラフト3位・市川の2人。

 

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