44有名なのは、ハチによるアナフィラキシーショック。ハチは1回目より2回目に刺されたほうが重篤化しやすいという話を聞いたことがあるだろう。これは一度刺されると、体内で抗体ができてしまい、二度目に刺された際に体が過敏反応してしまうのだ・・



サーファーに納豆アレルギーが多い、その意外な理由 知られざる「交差反応」の恐怖


では、同じアレルゲンにだけ気をつけておけばよいかといえば、それは違う。恐れるべきは「交差反応」である。

これは、あるアレルギーを持っている人が、そのアレルゲンと似たような物質が含まれた、別の食物や毒などに対してもアレルギー症状を起こしてしまう現象。人間の免疫機能は緻密なようで、案外ざっくりしているものなのだ。

「ヒアリは、アシナガバチやスズメバチの毒と交差反応性があり、これらのハチ毒はムカデの毒とも交差反応をきたすことが知られています。

つまり、ヒアリに刺されるのが初めてであっても、その前にムカデに刺されたことがあれば、アナフィラキシーを起こす可能性が高まる。逆にヒアリに一度でも刺された人が、次にハチに刺された場合も危険です。

だから救急としては、ヒアリの刺された患者が運ばれてきた際には、アナフィラキシーショックに対する備えが治療の根幹となります」(有吉医師)

交差反応がやっかいなのは、思いもよらない物質同士に、まさかの“似た者同士”が存在することだ。

「実は意外な組み合わせでアナフィラキシーショックが起こることが、最近分かりました。サーファーやダイバーには納豆アレルギーが多いんですが、そこに交差反応が潜んでいたんです」(有吉医師)


・ヒアリ



納豆は、日本が世界に誇る健康食品。しかし、その納豆にアレルギーを示す人にはある共通点を持っていることを、横浜市立大学附属病院皮膚科の猪俣直子医師は発見した。

もともと猪俣医師のもとには、納豆アレルギーの患者は多くやって来ていた。ある日、猪俣医師は患者の多くが「日焼けしている」ことに気づいた。

その理由を聞いてみるとサーファー、スキューバダイバー、潜水作業員など、ふだん海にいる時間が長い人が83.3%を占めたという。

(どうやらマリンスポーツが関係していそうだ……)

察しがついたが、どう関係しているのかまでは分からない。疑問が解けたのは、患者の1人が中華料理店でクラゲを食べてアナフィラキシーショックを起こしたことがきっかけだった。

実はクラゲの触手には、納豆のネバネバ成分と同じポリガンマグルタミン酸(PGA)が含まれている。海でクラゲに刺されるたサーファーたちがクラゲアレルギーになり、交差反応性がある納豆に対してもアレルギーを起こすようになったのだろうと結論付けた・・

・詳細はソース


・食物負荷試験(食物アレルギー)








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