国際文化観光・学研都市推進対策特別委員会記録
開催日時  平成18年6月16日(金) 13時30分~14時50分
開催場所  第1委員会室
出席議員  9名 
        岩城  明  委員長
        上村庄三郎 副委員長
        吉田 勝亮  委員
        浅川 清仁  委員
        田中美智子 委員
        山本 進章  委員
        上田  悟  委員
        出口 武男  委員
        山本 保幸  委員
欠席議員  なし
出席理事者 谷川奈良県理事兼平城遷都1300年記念事業推進局長
        中野企画部長兼観光交流局長 ほか、関係職員
傍 聴 者 なし
議  事
(1)6月定例県議会提出予定議案について
中野企画部長兼観光交流局長、仲谷土木次長、西井交通部長から説明。
(2)その他

<質疑応答>

○岩城委員長 ただいまの説明、または、その他の事項も含めまして、質疑などがあればご発言をお願いしたいと思います。

○田中美智子委員 数点、質問をさせていただきたいと思います。
 まず、1点目なんですが、関西学術研究都市のクラスターの1つ、良好な住宅地として位置づけられております平城相楽ニュータウン、その中心地、近鉄高の原駅に隣接いたしまして、一方で高層の5階建ての住宅に隣接しまして、大型のショッピングセンターの建設計画が持ち上がって、そして今、届出が既にされて、京都府知事の方から、その届出た計画に対して意見が出されております。
 この意見を出す前に、奈良県の知事としても京都府知事に対して、こうした問題があるのではないかということで、意見を2月に挙げているわけですけれども、その意見や住民の意見や、京都や奈良の市、町の意見なども反映して、京都府知事として設置者に意見を出したわけです。
 この意見については、ご承知いただいておりますでしょうか。そして、この知事意見について、どのような見解をお持ちであるか、そのことをまず、伺いたいと思います。
 それから、奈良県知事が出した意見の中に、交通安全対策について、「交通安全対策については、警察本部交通規制課、奈良警察署、奈良市など、関係機関と事前に十分な時間的余裕をもって協議すること」と書いてあります。
 実は、警察との協議につきましては、届出の前の段階で私も、警察の方に繰り返しお尋ねをしておりまして、まだ、協議が進行中だと、懸念の事項については協議中なのだと聞いておりましたところ、その協議が終結したと聞いていなかったのですが、届出がされたということがありました。
 そういうこととも関係しているのかもしれませんけれども、その点、今、実際、どういう状態になっておりますでしょうか。いろんな懸念の事項というものは、解決の見通しが立っているのでしょうか。その後の協議の状況はどうか、お尋ねしたいと思います。
 それから、大きく言って2点目なんですけれども、平城遷都1300年記念事業にかかわって、質問させていただきます。
 この記念事業につきましては、実施基本計画の冊子ですね。この冊子で言いますと、21ページのところに、平城宮跡事業計画の整備方針というのが出されておりまして、「世界遺産特別史跡、『平城宮跡』の比類なき価値は、地下遺構や遺物にある。この地下遺構などの保護と歴史的な景観との調和を前提に、『平城遺跡博物館構想』を踏まえつつ、ソフトとハードが効果的に継承される新発想、新手法に基づいた空間創造と環境演出に取り組む。」と書いてあります。
 そして、「2010年以降において、多くの人々が落ちついた自然環境の中で、快適、安全に歴史文化に学び、楽しむことのできる空間形成につながる会場整備を目指す。」としています。
 そのことにかかわって、数点、質問させていただくんですが、まず、1点目。この中に、「会場、施設の設置や、動線の確保については、地下遺構を傷めないよう万全の対策と創意工夫を持った会場計画とする。」と書いてあります。
 このことにつきましては、私は、地下遺構を傷つけないパビリオンの配置の仕方、そういうことは、どういうことが担保としてあって地下遺構を傷めないのかということが見えてこないのと、専門家による地下遺構を傷めない、遺物も守っていけるという検討が必要ではないかと、文化庁の方もそうおっしゃっております。
 そのことを以前、委員会で申し上げましたところ、そういう検討委員会を立ち上げるつもりだというお答えがありました。その検討委員会の状況はどうなっているでしょうか。もう、設置されましたでしょうか。設置されておりましたら、そのメンバーはどなたか、肩書も含めて教えていただきたいと思います。
 それから、その委員会の目的はどのようになっているか。つまり、設置目的の要項はどうなっているか。
 それから、検討していただいて、検討結果を出していただくのは、いつごろと考えておられるかということもお聞きしておきたいと思います。
 それから、この平城宮跡を会場として、いろいろ催し物をする、パビリオンを建てていくということにつきまして、文化庁との協議はどのようになっていますか。整っている部分がありますか。協議の状況について教えていただきたいと思います。
 また、協議をして合意済みという点がありましたら、何と何が文化庁との間で話が煮詰まって、合意されたということになっているかということをお聞きしたいと思います。
 それと、このように、まだ平城宮跡のところで、どのようなパビリオンの建設ということになるかということは、具体的には手法も決まっていないわけですけれども、いずれにしても、世界遺産平城宮跡をさわるということは確かなわけですので、こういうことにつきましては、ユネスコの世界遺産委員会に報告をして、意見を求める必要があるのではないかと思いますが、この点についてはどのようにお考えでしょうか。また、どのようになっておりますか。その点もお聞きしたいと思います。
 それから、「平城宮跡の近傍での近鉄奈良線仮設駅を検討し、関係者の理解と協力を求める。」ということも、この中に書かれてありますけれども、この問題についての進捗状況はどうなっておりますか。
 私たち日本共産党は、平城宮跡の近傍ということであっても、こういう駅をつくっていくというようなことは、古都奈良の文化財というまとまりの世界遺産、そして平城宮跡の近傍であっても、木簡などが大量に出る地域が存在しておりますので、その点については、仮設駅に賛成しているものではありません。けれども、実際にどうなっているのかということをお聞きしたいと思います。
 それから、この1300年記念事業について350億円の費用がかかると想定されております。公的資金は145億円、民間は105億円、それから、入場料などで100億円収入として見込んでいるわけですけれども、直近の平城遷都1300年記念事業協会の理事会ですか、そこで出された収支報告を見ますと、平成17年度も、平成18年度も、その予算のほとんどは、奈良県と奈良市が出しているということになっておりますよね。
 その点では、これからどのような負担を、奈良県がしていくということになっているのか。2010年を含めて、見通しについてお聞きしたいと思います。
 ほかからお金が出されているとは、この収支計算書を見る限りでは、ちょっとわかりませんよね。その点について、教えていただきたいと思います。
 それから、文化庁委託費というのが幾らか出されておりますね。国土交通省補助金というのも、幾らか出されておりますが、これはどういう内容のものなのかについて、わかりましたら教えていただきたいと思います。
 それから、この平城遷都1300年記念事業、全体で1,500万人の来客を見込んでいる。平城宮跡には500万人。外国からのお客様は100万人ということ。それから平城宮跡は、半年間そこでいろいろイベントを行うということが想定されているわけですけれども、こういったことに350億円、今かけていく、そして、公的な負担と言っても、どうも奈良県と奈良市の負担が主で、民間の負担というようなことも具体的には見えてこないということでは、費用対効果というあたりは、どのように検討されたのかということについてもお聞きしておきたいと思います。最初はこういう点です。

○福谷学研・大学連携室長 1点目の、田中委員のご質問につきまして、お答えをさせていただきたいと思います。
 ご指摘の店舗につきましては、大規模小売店舗法立地法に基づきまして、イオン株式会社をキーテナントとして関西文化学術研究都市センター株式会社が、平成17年9月に京都府の方に届出を提出したもので、先ごろ、5月24日付で京都府の方からその関西文化学術研究都市センター株式会社に対し、通知をしたと聞いているところでございます。
 その内容につきましては、特に交通対策、夜間における騒音公害対策など5点が意見として、また、それ以外に交通騒音問題等へのきめ細やかな配慮が必要という視点に立たれて、数点の留意事項は特に地元対策については誠意をもって対応する内容等の留意事項が指摘されていると聞いております。
 そして、本県が京都府に向けて地元住民対策という、出した意見にも踏まえた形になっておると考えておるところでございます。
 そういうことから、住民の皆さんの意見の反映もされておる内容になっておるんではないかと理解をしておるところでございます。
 本内容につきましては、商工労働部金融・商業振興課の方にも既に確認を、私の方からさせていただいておるところでございます。
 加えて、関西文化学術研究都市センター株式会社に対しては、再三地元対策については万全を期するように申し入れを行っておるところでございますが、その点につきましても、引き続き誠意をもって対応を図るように申し上げてまいりたいと考えておるところでございます。
 以上でございます。

○喜多交通規制課長  田中委員の質問にお答えいたします。
 イオン高原ショッピングセンターへの出店に伴う交通対策につきましては、以前から、本特別委員会で答弁させていただいておるところでございますが、現在も交通対策につきましては、事業者並びに関係機関等と協議中でございます。
 開店すれば周辺道路への影響が予想されるため、駐車場の出入りはできる限り左折イン、左折アウト、左折れで入る、左折れで出るというのを大原則といたしまして、さらに、入場待ち車両の安全のための専用車線設置のほか、駐車場出入り口を奈良県側3カ所、それから京都府側2カ所に設けて、交通の分散化を図るように、事業者側に要望しておりまして、この考えのもとで計画がされているものと承知しております。
 今後とも、道路管理者あるいは京都府警察等と連絡を密にしながら、交通安全対策を進めてまいりたいと思っております。
 以上でございます。

○福嶋平城遷都1300年記念事業推進局施設課長 1300年記念事業に関して、専門委員会の状況、文化庁協議の状況、世界遺産委員会の報告、近鉄奈良線仮設駅について、その4点について答えさせていただきます。
 まず、専門委員会についてなんですが、名称は会場施設構造検討委員会、会場施設構造検討委員会をこの5月末に設置しております。目的については、平城宮跡にふさわしい会場計画案の策定に先立ち、遺跡の保護を図るために必要となる具体的な配慮事項や、会場施設のあり方を専門的な見地から検討し、その結果を取りまとめることを目的としております。
 メンバーについてなんですが、地質土質工学の専門分野から、京都大学大学院の大西教授、土質防災工学専門分野から京都大学防災研究所の三村助教授、建築構造学の専門分野から大阪市立大学大学院の坂教授、構造工学の専門分野から神戸大学の川谷教授、この4名でメンバーを構成しております。
 検討結果はいつ出すのかというご質問ですが、一応、年内を目途に、取りまとめをお願いしたいと考えております。
 次に、文化庁協議の状況でございます。文化庁とは、これまで事務レベルで第一次大極殿等宮跡内の諸施設の利活用のあり方、歴史文化や世界遺産とともに生きる豊かさや楽しさを実感できる展示催事のあり方、2010年以降も残す動線等基盤施設のあり方、地下遺構を保存するための十分な技術的な配慮、平城宮跡にふさわしい景観上の配慮等について、協議を進めているところでございます。
 文化庁からは、宮跡全体の創造的活用を図っていくことや、平城京の時代をはじめ、日本の歴史文化を国内外に発信し、多くの人々に「人と歴史と文化」のかかわりを考える機会や場をつくるという、この記念事業の意義について十分ご理解を得ているというところでございます。
 引き続き、文化庁と協議を諮りながら、会場計画の具体化を図ってまいりたいと、このように考えております。
 3点目のご質問ですが、世界遺産委員会への報告に関してでございますが、これについては、報告案件に該当するかどうかも含めて、国において判断がなされると理解しておる次第でございます。
 最後に、仮設駅の検討の進捗状況はどうなっているのかというご質問についてなんですが、平城宮跡会場では、国内外から多くの人々の参集を想定しております。しかしながら、春・秋の行楽シーズンの渋滞の現状、宮跡会場付近には、大規模な駐車場を確保することが困難であることなどから、やはり定時性が高く、大量交通輸送手段である鉄道の利用促進が重要と考えております。
 その中でも、宮跡近傍の仮駅の設置は有効な手段であるというふうに考えておる次第でございます。
 現在、鉄道事業所である近鉄と協議を行いながら、宮跡近傍で仮駅を設置する場合における技術的な検討を進めているところでございます。引き続き、近鉄と緊密な協議を進めるとともに、遺構保存等の観点から、文化庁をはじめ専門家の意見をいただきながら、十分な調査検討を加えてまいりたいと、このように考えております。
 以上でございます。

○中島平城遷都1300年記念事業推進局企画課長 私から、公的資金と民間資金の関係、それから事業効果についてお答えしたいと思います。
 平成18年度の事業に関するご質問がございますが、記念事業につきましては、県及び奈良市が総力を挙げて参画するとともに、人的並びに財政面につきましては、それぞれ必要な役割を担いながら事業を推進していくという合意がなされておりまして、平成18年度予算につきましては、主に県と市の負担金で事業を進めていくということにしたところでございます。
 それから、民間資金などの関係でございますが、自主基本計画にも掲げておりますように、記念事業はユネスコ等の国際機関、それから政府、自治体、各種団体、企業、市民というような多様な創造的協働のネットワークにより、国家的に意義の高い事業として実現させることを目的にしております。
 先に開催いたしました記念事業説明会では、国、関係機関、各種団体、企業をはじめ関係者を紹介いたしまして、東京での開催では約400名、大阪の開催では約500名、奈良の開催では約800名の方々に参加していただきました。それぞれ記念事業の国家的意義を伝えますとともに、具体的な事業参加、協力をお願いいたしまして、多くの関係者の皆様に関心を高めていただくことができたと考えております。
 今後とも、政府をはじめとする関係機関や、各企業に対しまして、記念事業を国家的事業として実現できますように働きかけるとともに、展示、催事、コンベンションなど、個々の事業につきましては、企画、計画段階から多様な主体者に参画を求めまして、公的資金、民間資金の確保を図ってまいる考えでございます。
 それから次に、効果について効果検証しているのかというご質問でございますが、実施基本計画の財政シミュレーション、この総額が約350億円ということでございますが、これは、この事業の奈良県及び関西各地を会場として展開する事業であること。同時に、国際的な意味を持つ事業であるということを考えまして、それのふさわしい規模を想定したものでございます。
 この記念事業の策定を愛知万博のように、国際博覧会でございませんが、実施目的や内容の国際性から見まして、これに準ずる位置づけや規模の想定がふさわしいと考えております。
 また、従来の博覧会とは異なりまして、奈良県全域、関西各地での催事、展示、国際会議シンポジウムの実施など、広域分散型の展開も予定しているところでございます。
 今後、これらの諸要素も踏まえながら、会場整備や個別事業の進捗に合わせまして、経済波及効果の調査も実施してまいりたいと考えております。
 以上です。

○廣野平城遷都1300年記念事業推進局次長 委員の方から、文化庁等の経費についてのお尋ねでございます。
 まず、文化庁の委託費でございます。600万円ということで、これにつきましては、今、平城宮跡で第一次大極殿の正殿の復原をやっております。それの特別公開を年1~2回やっております。私ども協会がその運営の委託を受けておりまして、その委託料として600万円計上しておるところでございます。
 あともう1点、国土交通省の補助金の方ですけれども、私ども記念事業につきましては、かねてより、国の観光立国推進計画の戦略的な事業になるということで、国土交通省の方にいろいろ事業の説明等もやっておる中で、観光立国推進戦略の実現の一つの事業といたしまして、ビジット・ジャパン・キャンペーン事業というのがございまして、そこでの認証を受けるということで、私どもの事業に、一部につきまして補助をいただくということで近畿運輸局と連携して事業をやっていくということの中での補助金でございます。
 以上でございます。

○田中美智子委員 まず、大型ショッピングセンターの問題についてなんですけれども、いろいろ住民が懸念しているということを、奈良県としてもそれを受けとめて、そして関西文化学術研究都市センター株式会社の方にも申し上げているし、京都にも意見を出したのだということだったと思います。
 そこで、この大規模ショッピングセンターの設置者、これは、関西文化学術研究都市センター株式会社で、奈良県も出資しているわけですね。京都も、奈良市も精華町、木津町なども。公的には半分出資をしておりまして、第三セクター方式という形でつくられた株式会社です。
 ところが、この京都の知事が出した意見書の中に、いろいろ懸念される問題があると、例えば、京都で言いましたならば、出入り口の一つが道路を挟んで前に5階建ての団地の棟が幾つかあると、そこの出入り口というのについては、10時に閉めるということになっているけれども、これはやはり混雑があった場合には、即環境悪化につながって、団地から外に出ることもできないと、狭い道ですのでね、ということも引き起こすので、これは見直す必要があるのではないかとか、それから、夜11時までの営業になっていると、駐車場は2,000台、けれども駐車利用時間というのは、朝の8時半から11時半まで利用できるということになっている。
 しかし、今の子供たちの非行の問題とか、健全育成上の問題を考えたら、11時までというのは、時間が長過ぎるのではないかと、だから住民の皆さんの心配もよく検討して、閉店時間についての見直しも検討が必要だということが読み取れます。
 それから、核テナントのイオン以外は、どんなテナントが入るのかということが未定となっておりまして、けれども、食品加工場というようなものも、中につくっていくということになっているんですけれども、どんな大きさのお店が入るのか、どんな食品加工の大きさなのかということもわからない。
 そうしますと、ゴミを処理する計画すら立たないということになるわけですね。臭気の問題もあるということ、それから、光の公害というものもあります。従業員の駐車場は全く確保されていないという問題もあります。
 こういった問題であるとか、駐車場の台数を計算するのに、2種類の計算方式を使ってデータ使ってはじき出していると、これでは、この駐車場が十分だということが根拠付けられないんではないかと、駐車場が足りないんではないかということも書いてあったりするわけですね。
 それから、私は、平城ニューウタウンの、つまり奈良側ですので、平城相楽ニュータウンの奈良側の方の問題で言いますと、例えば、近隣で言うと右京・神功という地域があるんですが、その真ん中に道路が通っているんですね。平城4号線という道路が通っているんですけれども、そこは買い物客が全く使わないという計算になってます。想定外なんですね。
 それから、先ほど、京都の団地に面して道があると言いましたが、その道は奈良の方に延びていまして、その道に面して保育園もあります。それから、病院もあります。近くには、幼稚園も小学校も中学校もあるわけですね。人口が、住宅が密集している地域です。
 ところが、その住宅地の中には車は通らないだろうと想定しているんですね。なぜかと言ったら、チラシなどで、ここは通らないようにと配るから通らないと計算に入れてないんです。
 そういうことを考えますと、地域の人たちにとっては、車が住宅地に進入してきて、交通量が増加して交通環境が悪化するということは目に見えていると、こういった問題について、本当にクリアできていないということが心配されているわけです。
 こういう、一つ一つの問題、これをどう解決していくのかという点で、これまで、関西文化学術研究都市センター株式会社は、誠意のある対応というのを当初してきませんでした。説明を、きちっと決まってから、届出した後で説明するんだということで、そして、県の方にもご努力いただきまして、事前の説明会というのも開くということになりましてね。それでそこで、いろんな意見が出されたわけです。
 なぜ、こういう問題が引き起こされるのかという、このことについて、少し前置きが長くなって恐縮ですけれども、この意見の中では、当該店舗は、店舗面積が相当な規模であることに加え、駅前の商業地でありながら、店舗敷地が住宅地に近接するという立地条件にある。そして、周辺地域は、平静な住宅中心のニュータウンであり、極めて良好な生活環境が保持されてきている。
 このため、当該出店計画については、近接する住宅はもとより、周辺地域の生活環境全般にわたる保持について、慎重な対応が必要であると考えられる。それで、具体的に先ほど申し上げたような問題を出しているわけですね。
 つまり、良好な住宅地として建設されてきたのに、学研都市の中で、そのような位置づけをされているのに、そこに車を大量に呼び込む、郊外型の大型ショッピングセンターを設置するという、この計画を立てたそのものに要因があるのだと言っているんですね。そういう計画をよしとした一因であるのが奈良県でもあるわけです。
 ですので、そもそも、こういう矛盾が起こるべくして起きているわけですので、その点では、奈良県としても出資者、取締役も出しているわけですので、意見が出されて、その意見について一つ一つ検討を加えて、見直した計画が出されてこないといけないわけですけれども、そういった意見を真摯に踏まえて、見直し計画をきちっと出してくるように。
 奈良県も計画するメンバーでもあるわけですから、誠実にこれは対応していただかなければならないのではないかと思うのですが、その点についてもう一度、お答えいただきたいと思います。
 それから、先ほどの警察の方のご答弁ですけれども、要はまだ、具体的にこれで大丈夫だというようなことに至っているというわけではなくて、いろいろ懸念される問題については、協議続行中と理解してよろしいでしょうか。
 それから、今度は、1300年記念事業にかかわっての質問になりますが、先ほど、検討委員会、遺跡を壊さないというようなことでの委員会を設置したということで、5月末で設置したとおっしゃいましたが、会合はもうされたのでしょうか。
 それから、私、今、メンバーをお聞きしまして、その中に京奈自動車道の大和北道路建設問題をめぐって、地下水の検討委員会が開かれましたが、その検討委員会の座長を務めておられた京都大学大学院工学科工学研究科の大西先生が入っているということでしたね。私は、地下水検討委員会の検討結果につきましては、私どもも、専門の先生にも見ていただきました中で、この検討結果で地下水にほとんど影響がないというようなことを出した検討結果に問題があると伺っておりますので、その点については、ちょっと心配があります。そういう、建設推進という側の先生を、そういうところでなじんだ先生を置かれたとうがった見方をしてしまってはいけないんですけれども、ちょっとそんな気もします。
 それから、先ほどの先生の中には、文化財保護に関する先生が一人も入っておられませんが、なぜ、入れていないのですか。そのこともお聞きしたいと思います。
 それでどうやって、例えば、木簡なんかは地下水の変動によって破壊されるとか、いろいろな問題があって、慎重に脆弱なものですのでね。土と地下水によって守られているので、よほどの注意が必要なわけですけれども、そういうことがわかっている先生が一人もおられないように、先ほどお伺いしましたが、なぜですか。
 これで、文化財保護ということを含めた検討ができるのかどうかということについては、極めて私は、疑問があります。その点については、いかがかお伺いしたいと思います。
 それから、仮設駅の問題についてですけれども、文化庁と専門家の意見を聞いて、調査検討していくということですけど、何か具体的に決まったことはありますか。どこかで何かが合意されているとかいう問題があったら教えていただきたいと思います。
 それから、もう1点ですが、平成18年度、平成17年度もそうでしたが、事業費ですね、これについては、主に奈良県と市がお金を出して、今やっているんだということでしたが、これからどうなるんですか。いつまでそれを続けて行くことになるんでしょうか。
 それから、国家的な意義と言いますし、国家的な事業と言いますが、これは国家的なということになると、国会で決めていくということになるのではないでしょうか。
 今度の協会で事業計画を立てて、収支の報告があって、それでよしということになったと言いますけれども、自分たちはそう決めていくけれども、お金を出すところはまだはっきり決まっていないで、そして、とりあえずは奈良県と奈良市が出していく。何かおかしなことになっているのではないかなと思うんです。
 今、奈良県は、もうお金がないないと言いますね。確かに財政的に厳しいです。子供たちのことにかかわって、本当に学校なんかでもお金が出せなくて廊下の電気を消すとか、いろんな節減をしているわけですよね。なのに、このことについては、もうとにかく出しましょうということで、どんどん出していくという。
 これは、例えば、145億円ということに、公的にはなっている、奈良県は上限幾らまでだというようなことは、決めておかなくてもいいのでしょうか。必要に応じて、どんどん出していくという性質のものでしょうか。これはやはり、お金の使う順序が、やはりこれでいいのかということは、問われるところだと思いますので、その辺について伺っておきたいと思います。
 文化庁との協議では、具体的に何かこれという合意になったこと、事業の具体的なこと、会場はあそこにパビリオンを建ててもオーケーであるとか、つまり、遺跡をさわるということについては、何か合意したものがあるのでしょうか。合意がないのに説明会なんかに行きますと、どんどんこういう形で進んでいくのだということが、既成事実かのように公言してますよね。子供に対するホームページにでも、そのようにどんどん載せていってますから、私は、とてもその点では心配しています。
 アクセスの問題につきましては、この2月の特別委員会で歩道とか、あるいは西大寺近傍の駅という点では、仮駅ということではなしに、例えば、近鉄西大寺駅はエレベーターの設置もされていないし、駅の周辺には開かずの踏み切りもあるし、会場への導線となる道路には歩道も整備されていないしと、こういう問題については、早急に改善する必要があるのではないかと、1300年というイベントがあるなしにかかわらず、必要があるのではないか。まして、そういう事業が見直すにしてもあるとすれば必要ではないか申し上げましたら、それは、本当に重要な課題だとおっしゃっていましたよね。
 けれども、質問の前にちょっと伺おうと思いまして聞きましたら、まだ歩道の整備については、地元に説明できるような状態ではないと、けれども、今、測量をしたり、近鉄と話し合ったりしているという段階だと聞かせていただきました。
 その点ではまだ、具体的なめども立っていない、エレベーターについても近鉄に問い合わせたけれども、難しい問題がいっぱいあるようだという段階にとどまっているという、交通上の問題もあります。
 そういった会場が使えるのかということでは、使えるということがはっきり定まっているわけではない。人を呼び込むという点で言っても環境が、見通しがついたというわけではない。奈良市、奈良県以外は、財政的にも見通しがついたというものではない。なのに一路推進していくということについては、やはりこれは、問題ではないかと思うんですよね。もっと堅実に、一つ一つ定まったところから歩んでいかないと、むだなお金を使うということにもなると思うんですが、その点はいかがですか。

○福谷学研・大学連携室長 委員の方から当該高の原駅前の店舗の事業者である関西文化学術研究都市センター株式会社については県も出資しており、その出資者の立場としてこの計画について今後のことも含めて、どう対応するのかという指摘であると理解をしております。
 これも金融・商業振興課の方に確認をしたところなんですけれども、今般、京都府の方から事業者に対して出された意見、これに対して事業者関西文化学術研究都市センター株式会社は、約2カ月以内にその自主的な対応策の提示をしなければいけないと、当然、意見の内容には先ほどおっしゃっておられました地元対策について、特に、開店後の対策についても、適切にするようにということで、非常に厳しい意見が付されておると理解をしております。
 その点も含めまして、実は事前に関西文化学術研究都市センター株式会社の方にも確認をしておるわけなんですけれども、その答えといたしましては、いずれにしましても、当然、誠意をもって対応すると、京都府から出た意見も踏まえた形で、あす、6月17日に説明会を開催する予定であるということも、既に聞かせていただいておるところでございます。
 それらの点も踏まえまして、事業者としては当然、地元住民の皆様方の心配を取り除く意味での説明責任というのは、当然、あろうかと思いますし、県といたしましても、その点については、先ほども申し上げましたように、引き続きまして誠意をもった対応をするようには、関西文化学術研究都市センター株式会社に対して申し上げてまいりたいと考えているところでございます。
 以上でございます。

○一柳平城遷都1300年記念事業推進局次長 田中委員からの再度のご質問でございます。
 1点目ですが、検討委員会、設置はしたけれども会合は行ったかというご意見でございます。第1回目が、発足と同時に5月27日に開催をさせていただきました。そういう中で、今後の会の進め方など議論していただきました。
 この委員会では、具体的には地盤の調査、また、解析に関する事項であるとか、それから会場施設の構造、それから工法に関する事項について調査、検討するものでございます。
 委員がご心配しております大西先生、この方は、地質、土質の権威者でございます。また、文化庁が主催します平城宮跡及び藤原宮跡の保存整備に関する検討委員会というところの委員でもいらっしゃいます。平城宮跡並びにその周辺の地質とか土質については精通しておられる学識経験者でもあるということで、文化庁ともそのことに関しましては、ご相談させていただきまして、技術的な検討につきましては、普遍性があるということで、大西先生にお願いしたという経緯がございます。
 この委員会では、そのように技術的検討を加えるということが目的でございます。また、いろんな基礎資料等も収集していくということがございますので、最終的にそういうものの検討結果を踏まえまして、判断材料を提出して地下遺構等の保護に配慮した会場計画をつくっていくということでございます。
 その時点で、最終的にはやはり許可をする立場にある文化庁との協議が行われるということで、この時点では、そういう文化財関係の委員は入っておられないということでございます。
 それから次に、仮設駅について具体的に決まったことがあるかということでございますが、我々としては、ただいま、近鉄等と設置場所とかいろんな遺構の保護についても、この委員会においても、仮設駅の設置した場合の保護のあり方みたいなものを協議はしていきますけれども、そういうところと協議を詰めているということで、決まったものは現在はございません。
 それから、その次に、会場等について文化庁との協議の中で、何か合意点はあるかということでございます。我々は、これを文化庁の国会答弁でもありましたように、基本的な記念事業の意義については十分理解しているというような加茂川次長のご答弁もいただいております。
 そういうことで、こういう協議をずっと継続的に行っておるということが、一つの担保ではないかなと思っております。
 そういうことで、我々は、包括的に各個別に合意を図っていくというものではなしに、包括的に許認可というものがございます。現状変更等がございますので、それいただいた段階で合意に達するというようなことでございます。そのための委員会等は、事前に設置して検討しているということでご理解いただきたいと思っております。
 以上でございます。

○廣野平城遷都1300年記念事業推進局次長 平成18年度、平成17年度の事業費について、奈良県・奈良市のみということでおっしゃっている件につきましてご答弁申し上げます。
 私ども、記念事業を実施する中では、当然、この事業につきましては、本県奈良の魅力の発信ということで、国内外から多くの方々にお集まりいただくというようなことの効果、また、新しい文化や産業の創出などにつながるものという認識の中で準備を進めております。
 そういう中で、この2月に実施基本計画を策定いたしまして、それにつきまして今、先日ですけれども、先ほど申し上げましたように東京、大阪、奈良等で記念事業の説明会を開催して、国の機関なり企業、経済団体等、多くの方々にこの事業への参画・協力を求めて行っておるところでございます。
 そういった中で、今後さらに、積極的にそういった記念事業の事業説明を行いまして、この事業への主体的な参画と協力を求めていきたいと考えております。
 そういった中で、我々としては、この事業について推進をしていきたいと考えておるところでございます。
 以上でございます。

○田中美智子委員 今、ご答弁いただきました関西文化学術研究都市センター株式会社のイオンの出店問題につきましては、住民の心配の解決を図れるように、そして、快適な住宅地としての環境が守られて、よりよい方向に動いていくように、積極的な対応を繰り返しお願いしておきたいと思います。
 それから、1300年の方ですけれども、私はやはり、世界遺産として、なぜ平城宮跡が登録されたのかということも踏まえて、この問題について検討を加える必要がどうしてもあると思います。ですので、その会場でどういうふうな構造上の問題があるかという点につきましても、文化財関係者、これが参加するということは欠かせないと思います。そうでないと、遺構が壊れないかどうかということだけで、木管などの遺物が保護されるという保証があるわけではありませんので、その点では、これはどうしてもそうした人たちの参画が必要だと考えます。そうでないことでは、保護の担保がされないと思います。
 文化庁が最後に意見を言うというだけでは、今の、それこそ高松塚古墳ではないですけれどもね、いろんな壁画の問題なども、保存の問題などもありますけれども、それはただ、後でオーケーしていただければいいというような問題ではなく、世界に対して、これは守るということを約束している世界遺産の平城宮跡です。
 世界遺産に登録するときに、こういう扱いをしていくので世界遺産として登録してほしいということを報告をして認められたものですのでね。扱いが誤るということになったら大変なことになりますので、この点につきましては、私は、文化庁と最後に許可されればいい、ずっと継続していくというようなことでは、説明を受けて納得したということにはなりませんので、まずは検討委員会の中に、文化財関係者も複数、やはり入れていただく必要があるということについて求めますが、いかがですか。そういう声は、県議会で県民の声として、それは反映されることを求めます。
 それから、文化庁と具体的に協議をしてどうなっているのかということを、議会に報告してください。今、協議をしていると言うけれども、ただ行事としては意義あることやなということしかわからないです。どういう協議がされているのか、どこが懸念材料になっているのかということ、全く報告ないではありませんか。これでは、私は議員として、責任持ってチェックができません。もっと誠実に今の状況について答えてください。
 どこが、例えば、パビリオンについては、その検討委員会の結果を見て、今年度中に年度内に結果が出ると、それまで文化庁は待っているので、ということになっているのか。
 それだったらば、これで大丈夫だと待ってから具体的に計画を具体化していく必要がありますけれども、これでいいということがまだはっきりしていないにもかかわらず、もう宣伝だけはどんどんしているではありませんか。そういう点についてはいかがですか。

○一柳平城遷都1300年記念事業推進局次長 文化庁との協議は、実際的には事前の協議でございまして、申請に至るまでの事前相談という段階でございます。
 ただ、我々としての内容について一切公表してないかと言いますと、やっぱり、実施基本計画、そこのところにも記述をさせていただいておりますので、その線からは一歩も出ておりません。あの内容について、うちの方から提案させていただいて、その内容につきまして、向こうの意見を伺うというようなことの協議でございます。
 それがある程度整った段階で、そのための担保として遺構には傷つけないというような研究会の成果とか、そういうものが事前にあって、そして本格的な協議に至るということでございますので、その協議イコール整えれば申請ということになるかと思いますけれども、そこまではやはり、事前にいろんな相談をいただきたいということでありますので、我々としては、協議を重ねておるということでございます。
 そういうことでご理解いただきたいと思いますので、それを議会で一つ一つお示しするということは、信義則にも反することでございますので、ご容赦願いたいと思います。ある程度整った段階になりましたら、お示ししたいと思っております。
 ただ、我々としては、一応、目標というものを持っております。それはやはり全体の事業計画の推進ということもございますので、平成18年度の末ですね、来年の春ですね。平成19年の春には協議を整えて、そして、それをお示しさせていただくということにさせていただきたいと思います。
 検討委員会の成果につきましては、先ほど課長の方から説明させていただきましたように、その前に年内にも成果を出して、それに基づいて計画を担保していくというようなことで、申請にもっていきたいと思っております。
 よろしいでしょうか。

○田中美智子委員 文化財関係者について。

○一柳平城遷都1300年記念事業推進局次長 検討委員会の中に、文化財の関係者ということでございます。
 我々、この検討委員会一つではございません。そのほかの環境とか、そういうことの検討委員会も設置する予定でございます。その中には、もちろん文化財の関係の方も入っていただこうかなというように思っております。

○田中美智子委員 それでは、文化財関係者を入れて、文化財保護のことを話し合うというのは、どういうことを想定しておりますか。具体的に、会場設置のことも含めて再度お聞きしておきたいと思います。

○一柳平城遷都1300年記念事業推進局次長  これは、計画そのものを検討する委員会ではございません。計画をつくる上に、配慮すべきこと、地盤であるとか、それから建築の工法についての配慮すべき事柄を事前に検討する委員会でございまして、それに基づいて計画を進めると、そのときには、もちろん文化庁であるとか、奈良文化財研究所の文化財の方々には、相談もしながら進めていくということでございますので、文化財の方が一切この会場計画には入ってないということにはならないかなと思いますけども。

○田中美智子委員 これは、平行線ですが、地下遺構を傷めないと、遺構だけではなくて遺物も。ここは遺構となっていますけど、遺物も入っていると解釈していいかと思うんですけれども、その点では、私は、やはり、この検討委員会の中に、文化財保護の木簡学会の方たちなど、やはり入れる必要があるということで、ぜひそのことを具体化していただきたいということを再度求めておきたいと思います。
 それから、これはちょっと要望ということになるかと思うんですけれども、あるいは、主張というこいとになるかもしれないんですけれども、最後に、歩道の整備を含めまして、西大寺の方から平城宮跡までの問題については、今、測量なども行っていると、近鉄とも話し合っているということでしたけれども、あの地域のお店屋さんとか、住民とか、お寺さんとか、そういった方たちの意見も、計画が決まっていく事前の段階で、よく意見を反映していただきたいと思います。
 この計画全体を見ますと、どうも西大寺界隈というところに光を当てるというところが、どうも余り見られませんので、その辺については、ぜひ光を当てていくという方向でお願いしたいですし、また、西大寺駅のエレベーター設置、これは本当に重要なことだと思いますので。なかなか、これはだれがイニシアチブを取るかということから、難しい問題があろうかと思いますけれども、ぜひ県民の要求を実現させるためには、進んでイニシアチブを取っていただくということが大事ではないかと思いますので、お願いしておきたいと思います。
 最後に、答弁をしていただく係りの方がというか、部署がここにはないので、質問という形は取れなかったんですけれども、私は、ちょっと心配していることがあって、横断的に全体としてぜひ検討をしていただきたいと思うことに、この間、5月の半ばに自衛隊の戦闘機が低空飛行訓練をしまして、バリバリっと通ってきましたよね。ブルーインパルスというのが当日は飛ばなかったんですけれども、その祝賀飛行なども、当初は計画されていて、お天気が悪かったためにそういう曲芸はできなかったようですけれども、事故を起こしたこともあるわけですよね。世界遺産を、しかも木造の世界遺産を抱えている奈良、世界遺産都市ですので、そこに戦闘機の訓練とか祝賀飛行、自衛隊奈良基地の50周年記念ということだったそうですけれども、私も、余り大きい音でびっくりしました。
 ですので、そういうようなことというのは、本当に国際文化観光平和県と標榜している奈良県としては、空にそういう戦闘機が低空で訓練するとか、祝賀するとかいうようなことは、本当にふさわしくないと、もし何かあったらどうするのかと、文化財に対する影響も本当に心配でございますので、そういうことが二度とないように、どうすればいいのかというようなことにつきましても、自衛隊との関係も、国との関係もあろうかと思いますけれども、何らかの形でそういうことが二度とないように、努力を何らかの対応をしていただきたいということをお願いしまして、終わっておきます。

○岩城委員長 ありがとうございます。ほかにございませんか。
     (「なし」と呼ぶ者あり)
 なければ、これをもって質疑を終わりたいと思います。
 閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げさせていただきたいと思います。
 今後、特別な事情がない限り、ただいまの委員構成による当委員会は本日の委員会をもって終わります。
 皆さん方には、本当に終始ご熱心にご協議をいただきまして、また、理事者の皆さん方につきましても、熱心にご努力、取り組みをいただきまして、ありがとうございました。おかげさまで二人とも役目を果たすことができました。
 お礼を申し上げまして、正副委員長のお礼のあいさつとさせていただきます。
 ありがとうございました。
 それでは、これをもって本日の委員会を終わらせていただきます。ありがとうございました。