「BOSE HOME SPEAKER 500」のプロモーション映像。2018年10月に発売されたこのホームスピーカーは、「高音質」の「スマートスピーカー」という、これまでほとんど存在しなかった商品だったことで注目された。
──そもそも「BOSE HOME SPEAKER 500」のような「スマートスピーカー」にご興味はあったんでしょうか。
実は使ったことがないんですよね。いまは人口の減少をはじめとして社会のあり方も変わってきていますし、生活へのテクノロジーの入り方が変わりつつあるタイミングですから、試してみたいとは思ってます。ぼくはレコードもSpotifyも自分のスタイルに合わせて使っている人間なので、自分のライフスタイルと合えば使っていくんじゃないかなと。ニューヨークのことを思い出してみると、まだ使ってる人は向こうにもあまり多くないかもしれないですね(笑)。
──現段階だとスピーカー単体では機能も限られる部分がありますからね…今回、ご自身の曲もBOSE HOME SPEAKER 500で聴いていただきましたが、再現性などはいかがだったでしょうか。
BOSEの取材だから言うわけじゃないですけど(笑)、結構BOSEの音が好きなんですよ。いま聴いてみているのは10年くらい前にリリースしたアルバムなんですけど、ヴォーカルもクリアに聞こえますし、昔のアルバムがいい音で聴けるのは嬉しいですね。ぼく自身、時間が経っても新鮮に聞こえるよう常に心がけているんですが、レコーディングしかり、機材を更新していく必要があるじゃないですか。しかもSpotifyのようなサーヴィスを使っていると、昔の曲も新しい曲も一緒くたに流れてくる。それがHOME SPEAKER 500だとどれもいい音質でフラットに聴けるのはいいですね。
──今日蓮沼さんの事務所で初めて使っていただいているのでわからないことも多いと思うんですが、使ってみたいシチュエーションなど思い浮かびましたか?
映画とかいいかもしれないですね。ぼくは家で映画を観るとき音楽制作用のスピーカーを使ってたんですけど、こっちの方がいいかもしれない。部屋中に広がる感じがあるから。