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 東京電力福島第一原発事故後に外遊びもままならい福島県の子どもたちが22~25日、東京都世田谷区に招かれ、公園での遊びなどを楽しんだ。市民団体「福島の子どもたちとともに・世田谷の会」と区が2012年から招き、区が宿泊場所を提供している。

 保養事業は全国的に減っており、今年は定員30人に対して4倍の応募があった。子どもたちは冒険遊び場「羽根木プレーパーク」で駆け回り、廃材を使った工作を楽しんだ。高校1年と中学1年の子どもと参加した福島県郡山市の40代女性は「のびのび遊べるので、子どもも私もうれしい」。同市の小学4年の男児は「いつもは外遊びしないので楽しい」と話した。

 会代表星野弥生さんは「国や県が事故を忘れさせようとしているように感じる。今だからこそ続けないとならない」と話した。(青木美希)