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【芸能・社会】

サブちゃん復帰「うれしいね!」 NHK紅白歌合戦リハーサル

2018年12月30日 紙面から

リハーサルに訪れた(左から)大江裕、北島三郎、北山たけし=東京都渋谷区のNHKホールで(写真は七森祐也、稲岡悟撮影)

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 大みそか放送の「第69回NHK紅白歌合戦」(午後7時15分)のリハーサルが29日、東京・渋谷のNHKホールで始まった。2013年、史上最多となる50回目の出場を区切りに紅白を勇退した北島三郎(82)が、特別枠で5年ぶりに夢舞台に復帰。当日は名曲「まつり」を披露する予定だ。非公開のリハを終えると、「うれしいね!」と目を細めた。「HKT48」を来春卒業する指原莉乃(26)、年内で「乃木坂46」を卒業する西野七瀬(24)も元気に歌唱した。

 5年ぶりの紅白のリハーサル会場。「お帰りなさい!」。北島は後輩歌手や報道陣からの声に、「うれしいね! 私の声で皆さんを元気づけたい」と思いっ切り顔をほころばせた。

 全国からNHKに届いた復帰を願う視聴者の声に応えての出演に「平成の最後だし、昭和、平成を支えてくれた皆さんへ感謝と恩返しのつもりで出させてもらいました」と声を弾ませた。

 この日は午後3時近くにNHKホール入り。リハーサルでは絶好調を思わせる元気な歌声を響かせた。客席に座り込み、AKB48ら後輩歌手たちのリハーサルの模様にも目を配った。

 「5年前より、ステージがとても明るくてキレイに感じるよ。日本だけじゃなく、世界の皆さんにも届けばいいなと感じちゃった」。客席からリハを見るのは異例のことで、関係者は「久しぶりの紅白の感触を確かめたい、という考えもあってのことでしょう」と話した。

 本番当日は紅白の定番ソングになっていた「まつり」を披露。カブトをイメージした大掛かりなセットに乗っての歌唱で“北島伝説”を復活させる。「お客さまに、良いねと喜んでもらえるステージを用意しました。びっくりすると思うな」

 今年3月には長男でミュージシャンだった大野誠さんが急逝。悲しみに沈んだ。「今年は震災が多すぎた。息子も旅立ちました。その寂しさは今も残っている。でも、そんなこと考えないで頑張れ、という息子の声が聞こえるような気がします。来年こそ穏やかな年になるように願いを込めて頑張りたい」と自らを鼓舞するように話した。

 今回は弟子の北山たけし(44)、大江裕(29)もユニット「北島兄弟」として特別枠で「ブラザー」を歌唱し、師匠の出番につなぐ。北山は「師匠とご一緒できる幸せを感じながら紅白を盛り上げたい」。大江は「先生と一緒に紅白の舞台に立て、夢のようです」と涙ぐんでいた。 

◆DA PUMP ウッチャンらと「U.S.A.」ダンス

 ダンス&ボーカルユニット「DA PUMP」と一緒にみんなで「いいね」-。2018年の大ヒット曲「U.S.A.」の「いいねダンス」に総合司会の内村光良(54)、NHK『みんなで筋肉体操』で話題の武田真治(46)らも“参戦”した。

 同曲はYouTubeで再生回数1億回を突破、幅広い年齢層から支持された。リハーサルでは内村が曲の途中から加わって、右手の親指を立てる「いいね」ダンスを切れ味鋭く披露。自分以外のパートも積極的に踊るなど自主練の成果を見せた。

 ISSA(40)は「(内村は)子どもと一緒に(練習を)やってきてくれた」と絶賛。年末はテレビ出演など多忙を極め、疲労を心配される報道もあったが、「よけーなお世話(笑)。こっちは日々一生懸命やってるんだから。疲れてないし」。YORI(38)が「起爆剤と言われるように盛り上げたい」と言うと、ISSAは「(登場するのが一時中断する)ニュースのあとだからね」と気合を入れた。

◆EXILE 復興ソングで元気を

 3年ぶりの出場となるEXILEは、東日本大震災の復興ソングとして列島に元気を与えた「Rising Sun」と、今年リリースした「Heads or Tails」の2曲を披露した。米国留学を終え、パワーアップして帰ってきたボーカルのATSUSHI(38)は「久々に戻ってこられて、3年ぶりがちょうど平成最後となったことは、時代の切り替わりを感じて感慨深いです」としみじみと語った。

◆純烈 銭湯作りました 

 5人組男性歌謡グループ・純烈は「スーパー銭湯のアイドル」の異名を持つだけに、ステージ上にはスーパー銭湯風のセット。さらに、女性ファンが最大36人、ステージに登場。ファンの黄色い歓声を受けながら「プロポーズ」を歌唱する。

 リハ後、リーダーの酒井一圭(43)は、「『スーパー銭湯からの中継だけは勘弁してほしい。NHKホールで歌いたい』と言っていたら、ここが銭湯になった。NHKホールをスーパー銭湯にして歌いたいと思います」と笑顔で話した。

 小田井涼平(47)は今年4月にタレントLiLiCo(48)との結婚を発表。LiLiCoがバックコーラスでの紅白出場を熱望しているが、「(ステージへの乱入は)大丈夫だと聞いています。本気のサプライズとして一番恐れているのは、誰かに押されてバスタブにつかって裸で出てくること」と笑わせた。LiLiCoは大みそかはオフだそうで、「僕の両親が大阪から出てくるので、家で一緒に紅白を見ると思います」と話した。

◆Aqours 9人でドキドキ

 企画コーナーに出演する声優の9人組ユニット「Aqours(アクア)」は“強化”衣装で臨む。リーダーで高海千歌役の伊波杏樹(22)は「夢か現実か分からないはざまで、発表からずっと9人でドキドキしてきたけど、リハをして実感がわいた」と振り返った。

 同グループはアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の声優による2・5次元アイドルユニット。衣装はデビューシングル『君のこころは輝いてるかい?』の時からバージョンアップ。伊波は「紅白用にめちゃくちゃキラキラにパワーアップしています。そこも見てほしい」とかわいらしくほほ笑んだ。

◆三山ひろし ギネスに再挑戦

 三山ひろし(38)が「いごっそ魂~けん玉世界記録への道、再び~」でギネス記録に再挑戦する。「大皿」という技を124人連続で成功すれば世界記録となるが、昨年は14番目の男性が失敗。三山は「今年はリベンジしたい。(失敗した男性が)今年は7番目。半分に減りました」と鼻息荒く説明した。昨年に引き続き参加するTRFのDJ KOO(57)も「ラッキー7になった」と後押しした。リハでは121人まで連続で成功。本番で世界記録達成するために122人目はわざと失敗した。“大トリ”の124人目を務める三山は「平常心で臨む。120%成功する自信がある」と言葉に力を込めた。多趣味な三山は「今年、ドローンの3級オペレーターの資格を取りました」と告白。追い風となるか。

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