肉汁爆弾

いろいろメモっていきます

2018年の振り返り

今年ももう終わりですね。あっという間に過ぎたようで、なんだかんだいろいろやっていたのでまとめます。

仕事関連

1-3月

Unityでゲームのフロントエンジニアとしてコード書く(->異動)

4-10月

ディレクターを目指していろいろな意思決定(->異動)

11月-12月

社内でブロックチェーンおじさん

その他アウトプット

オモコロ杯

一生懸命書いたけど箸にも棒にもかからず。これだけでなくラジオ録ってみたりSS書いてみたりと、
作品っぽいものを作る試行錯誤し始めたりしていた。2019年も多分出します、受賞したら公開します。

アフィブログ

SEOの勉強、金策の情報共有的に構築から執筆までを友人と共同で。
数字はついてこず、暇な時チューニングしてのんびり経過観察。

カジュアルゲーム作り

メッセンジャーカジュアルゲームの人気が高まりつつあるそうで、
友人と放置ゲーを仕込み中。2019年初に出る予定。

ブログ業

12月にこのブログの開始しました、発信できるポータルとして適度に書く予定。

アドベントカレンダーも2本書きました。
ontologyのコントラクトコードの記述テクニック集 - Qiita
モバイルゲーム運用におけるマスターデータ管理の話あれこれ - Qiita
neuecc氏に紹介されてめっちゃいいねが伸びてハッピー☺

旅行

インド

超有名観光地めぐり。海外旅行初のヤツもいたけど全くの無事でよかった。

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タージマハルの近く

タイ・バンコク

後輩くんのところに遊びに。アユタヤを原チャで巡るの最高だった。

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雑踏を撮ったら知らない人がピース

台湾

母親に親孝行のために。肺炎+喘息で熱があったが気合で乗り越えた。

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中正記念堂的なやつ

田代島(未遂)

一度は行きたいという気持ちが強かった田代島に向かう。仙台に前日入りした上に始発で向かうも、渡し船が欠航で終わり。

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ノスタルジックな路地

自己投資系

筋トレ

3月からコナスポでパーソナルトレーニングを開始。週2(うち1回がパーソナル)で11月ほどまで続けた。(12月は肺炎で死亡)
筋肉はついてきたような気はする?とりあえず3月まで続けて1年。その後は夏までで一気に減量してみる予定。

もろもろ投資

仮想通貨バブルをきっかけに、いろんな金融商品に手を出してみる。
IPOは一度も当たらないので来年はSBIだけに絞ってポイントためて、NISAは積立にして適当にインデックス系買っておく予定。

陸マイラー

広告費をポイント還元するポイントサイトとは聞いたことあったが、全く手を出したことがなかった。
物によってとんでもないバラマキがあるので、そういうのだけチェックし始める。
良いサイトですよ、 ポイ獲 (せっかくなのでアフィリンクです。)

2019年に向けて

自分のフィールドであるゲーム・エンタメに軸足を置きつつ、シナジーがありそうな分野に飛び込んだりして楽しく働きたいですね。
ビジネス的に厳しいものにオールインできるほど資産はないので、いい感じのチャンスを探しつつ自己研鑽やらアウトプットをがんばります。
来年も何卒よろしくおねがいします。

低温調理はローストビーフから始めましょう

ローストビーフです。

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完成図

今年の頭にAnovaを譲ってもらい、レシピをいろいろ探して試行錯誤した結果、完璧なレシピを発見したので報告します。安くて癖がなくて美味いので低温調理はじめる方はローストビーフから入るのがおすすめです。

低温調理の安全性について気にかかる方はこちらを御覧ください。安全性に言及したブログはググればさまざまあるので、気になる方は調査しつつ、あくまで自己責任でお試しください。

www.mhlw.go.jp

 

レシピ

「57度で3時間(4-5cm)の後に塩入れ1時間、最後に焼き目をつけて休ませて、できるだけ薄く切る」でレシピは終わりなんですけど、ちゃんと写真を付けて説明します。

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渋谷のドンキで購入してきました、牛のもも肉です。200円/100g を切るこの肉でもビビるぐらいちゃんとしたローストビーフになります。

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厚さは4.5cmぐらいですね。

57度で3時間

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ジップロックに入れて

 

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57度に準備したお湯につけて3時間です。ちなみに普通の鍋だと浅すぎてanovaが入らないので、寸胴のような鍋があるとよいようです。僕は面倒だったのでドンキで衣装ケースを買って代用してます。なんでもあって便利ですね、ドンキ。

あとこの段階でジップロック内に空気が入っていると浮いてきちゃうので、封を開けながら上手いこと空気を抜きましょう。あまり空気が入っているとその部分だけ煮えてないみたいなことになってしまいます。

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空気抜いたらこんな感じ

3時間の間なので、半分ぐらいの時間で裏返したりすると良いと思います。固定するために上から押さえつけたりとかするような流派もあるようですが、それはそれで押さえつけてるところが煮えないみたいなことになるのでは?という気もするので、たまにひっくり返すぐらいがいい気がします。そもそも空気が抜けてれば何もしなくても大丈夫です。

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煮えました

これが3時間後の姿です、色が変わって火が通ってる風ですね。

 

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取り出した姿です。肉汁がかなり出ていますね。ここから味付けで塩を入れるわけですが、その際に肉汁はどうするのかという問題です。ぶっちゃけどっちでもいいと思っているんですが、今回はグレービーソースを作るために肉汁は取り出して保管しました。

塩入れで1時間

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肉汁抜いたやつ

ここに塩を入れます。塩は肉の重量の1%程度ということですが、しっかり味がついてるのが好きなら2%ぐらいでも良いと思います。最終的にわさび醤油とかで食べるなら薄くてもよいので、このあたりはお好みで適当に調整してください。こんかいは550gなので小さじ1(約6g)にしました。

塩を入れたら1時間ほど待機です。この時間も長くすれば味がしっかり付くような気もします。常温で放置するのはちょっとアレなので冷蔵庫に入れておきましょう。低温調理とはいえ肉の塊は結構な温度なので冷蔵庫にそのまま入れるのはためらいますね。粗熱が取れたら、ってよく言いますけど結局粗熱ってなんなんですかね、適当でいいと思います。

焼き目をつける

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1時間後

塩入れが終わりました。写真撮り忘れてて慌てて取ったので手の上です。美味しそうな手ですね。塩を入れても見た目はあまり変わりません。なんとなく冷え始めたかな、ぐらいの温度の肉塊になっています。

次は焼き目をつけます。これはメイラード効果というのを狙うためということですが、要は「肉の焼けてる匂いって食欲増すよね」みたいなことです。なので、肉が焼けてるいい匂いが出てればそれでokで、肉自身に火を入れることは目的ではありません。

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オリーブオイル(サラダ油でも何でもいいですけど)を引いたフライパンをガンガン温めて焼き目をつけます。1面10秒程度とかでいいと思います。

 

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焼き目が付きました、とてもいい香りがします。フライパンが焦げ付いてるのも気になりますが、そのあたりは目をつぶって次の工程です。

この状態で調理自体はほぼ完了していると言ってもいいんですが、温かいうちに包丁を入れてしまうと肉汁が溢れ出してもったいないので、一旦冷やして肉汁を落ち着かせてから食べるのがよいです。なのでさっきまで使ってたジップロックにもっかい入れて15分ほど落ち着かせましょう。

ソースを作る

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シンクが汚い

冷蔵庫で休ませている間にソースを作りましょうね。たまねぎが万能で最強です。今回はグレービーソースとシャリアピンソースを作ってみましたが、シャリアピンソースは苦くて食べれたものじゃなかったので紹介しません。グレービーソースはこれです。薫りがよくてほんのり甘くておいしかった。

cookpad.com

できるだけ薄く切る

あとは冷蔵庫からとりだした肉を切るだけです。無心で切っていたので写真がないですが、地味にこの作業がとても重要で、5mm未満に切ることが肝要です。できれば3mmぐらいにしたいところですが、肉が崩れてしまったりしちゃうので5mmぐらいが安定します。1cmとかの厚さにしちゃうのもロマンがあっていいんですが、ソースのノリとか歯ざわりを考えると今ひとつかな〜という雰囲気がありますね。

完成

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おわり

完成です。安い肉ですが十分うまいです。大事な日にはいい肉を使うともっと美味しくなると思いますが、脂のノリには気をつけてください。あまりに霜降りすぎる肉は好みが分かれる可能性があります。僕は脂大好きですが。

53度との比較

低温調理で美味いローストビーフが作れる、と色んな所で言って回っていたら「大事な日に振る舞うローストビーフを作って欲しい」という発注を受けてしまいました。その時に「できるだけレアなものがいい」というオーダーがあったので、53度のレア気味なものと57度のものを両方作って味見してみました。

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2分割

「いい肉で頼む」というオーダーがあったので、東急本店の地下で1800円/100gぐらいの国産黒毛和牛のランプを買ってきました。びっくりするぐらいの霜降りですね。ランプは牛のお尻のお肉なので、一応モモの延長みたいなところがありますね。53度と57度を作り分けるために2分割してます。

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煮る

順番に煮ていきます。ちなみに100gほどの肉の塊で、厚さは1.5cmほどだったので煮る時間は50分にしてます。

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煮えたやつ

煮えました、脂がすごいですね。日本でいい肉といえばだんだんサシが増えていって霜降りになっていきますね。高い肉を突き詰めたら脂の割合が増えに増えて最終的に牛脂になるのかな?と思ってたら牛脂はタダ同然の値段だったりしますよね。不思議。

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比較

切り分けてみました。左が57度で右が53度です。53度の方はレア感を重視するために焼き目をつける工程も省いています。こうしてみると4度の差ですが57度のほうがかなり身がしっかりしていることが伝わりますね、伝わりますよね。53度の方は赤身も若干ピンク気味です。

食べてみると57度の方はかなり完成度が高かったです。脂のクオリティが高くて、非常に甘くて肉の臭みが無いです。一方で53度の方はレアそのものといった感じで、比較すると生臭さが際立ってしまう印象です。レアにはレアの良さがあるなあとは思いつつ、表面を軽く炙るぐらいのことはしたほうがよさそうかなーという印象でした。

総括

塊肉を調理するとコスパがいいのでやりましょう。しかし量が多いのでしばらく食べ続けることになるので肉の会をやるといいでしょう。

参考

boniqブログは教典

boniq.jp

boniq.jp

社内でISUCON予選の問題を解く会に参加しました

社内でISUCON8の予選問題を解く会に参加してきました。

isucon.net

6チームの参加の中、2位という結果を残すことができましたが、スコア自体は8000点台(最高スコアは9000点台)であり、予選通過スコアからは大きく離れていたこと、そもそも実際の予選と違って4人で臨んでいたことから考えても、もうちょっと点数取りたかったなあという気持ちです。

リアル脱出ゲームのような感覚で役割分担と情報共有を行い、ボトルネックを発見して改善していくという体験は非常に楽しかったです。サービスとしてもある程度リアリティのあるものだったように思え、どういう手法で最適化するのかを全方面から問われていたような印象です。そう考えると自分の引き出しの少なさを痛感させられました。

ここ2年ほどはクライアントでC#を書くことを生業としてきた節はあれども、その前までは一生懸命perlを書くサーバエンジニアだったことを思い出すと、やはり悔しい気持ちになりますね。きっとこの悔しさは来年の予選で晴らすのでしょう。

ここからは当日までの流れを振り返っておきます。

当日まで

社内ISUCONに出るということが決まり、golangでやろうというところまでを決めました。予習がいろいろできるという話は聞きつつも、ほぼ たつまっく先生が前日に予習をした情報のみを参考にして本番に望みました。

当日の動き

とりあえず始めたことは

* プロダクトコードのgit管理

* アクセスログの収集

* slow_query_logの収集

* deployコマンドの生成

* 手元PC/golandでのビルド準備

あたりでした。

たつまっく先生の準備によって、ログ収集系のものはそれほどハマらずに入れられたものの、golangの開発環境が整っていなかったこと、僕自信はライセンスが切れていて30分ごとに強制終了されていたことなど、土俵に立つ以前の問題が山積されており、解析結果を確認できるまで2時間程度を消費してしまったように思います。

blog.yuuk.io

上記のブログを参考にしつつ、slow_query_logを吐くように設定した上でpt-query-digestで解析して重いqueryがわかり、同時に重いエンドポイントがアクセスログ解析によってわかっていたため、get_eventのN+1問題にまずは着手し始めました。

これ自体は1時間程度で修正を完了し、開始3時間程度で8000点ほどの点数を出すことがすでに出来るようになっていたものの、安定はしていませんでした。

この後は以下の部分についての修正に取り組んだものの、golangの構文が怪しかったり、ベンチマークが満たすべき内容になっていなかったりと、いろいろハマった割にスコアが伸びず、ぐぬぬ...という結果になりました。

やったこと

 * mariaDBで実行していた rand() を golangのappレイヤーで実現する

 * mariaDBで実行していたSHA2 を golangのappレイヤーで実現する

 * get_eventsのN+1問題の解消

 * DBサーバーの分離

振り返り

よかったところ

様々な計測手法を真っ先に入れたこと、deploy用のスクリプトを最初に用意できたことだと思います。

そこそこの複雑性のあるアプリケーションなので、あのコードすべてを読んで回収箇所を調べるのはあまり現実的ではなさそうだと思うなか、レスポンスの遅いエンドポイントやクエリがわかることは大きな指針となりました。

また、deployスクリプトは初期はそれほど力を発揮しなかったものの、終盤何度もdeployする際にはかなり成果を発揮していました。

わるかったところ

デバッグ手法はもっと早く確立すべきでした。アプリケーションコードがサーバで動いている状態で意図通りの結果を返していないことの確認が、基本的にベンチを動かすことでしかできていなかったため、並列開発での効率が上がりきらなかった印象があります。

複数台のサーバを使用しきれていなかったのも問題に思えており、一旦1台で限界を探るにしろ、とりあえず1人1台という感じで変更してテストして...という流れに早く設定できていると良かったのかなと思います。

役割分担と情報共有についても今ひとつ噛み合っている感じがしなかったように思います。時々刻々と状況が変わっていくとはいえ、全体観を把握する、方針を立てる、実装してベンチを回す...という流れがもっときれいにできていればよかったなと思います。

冒頭に書いていたように「パフォーマンスをもっと上げるための引き出しの少なさ」を感じてしまっていましたが、それにしてももうちょっとアプリケーションコードを読んだりして問題点を洗うフェーズの時間を取り、改修候補の箇所を挙げきってから実装するべきだったかなと思いました。

しかしまあ、何よりも悪かったのは下準備不足だったと思います。言語自体への習熟度の低さ、webアプリケーションでよくあるような構成の準備への臨機応変な適応ができなかったことなどは予習をしっかりしておけばある程度想定できていたことと思います。perlにすればよかったか...

終わりに

悔しいので来年は実際の予選に参加したいなという気持ちです。がんばるぞ。

追記

ISUCON忘年会に参加したら「暗号化をアプリレイヤーで?いやそもそも平文でDBにいれときゃええやろ」って感じの知見をもらって、確かにパフォチュー的にはそうですやん、っていう気持ちになりました。精進します。

DeNAのadvent calendarに参加しました

書きました。

qiita.com

内容は社内の勉強会で書いていた記事を丸くまとめたものです。社内の情報を社外に対して記事にして書くことがほぼ初めてな気がしますが、前提の情報がどこまで社内用語なのかを判断するのが難しかったです。

「ブラウザタイトル」って言ったら僕らは怪盗ロワイヤルみたいなゲームを思い浮かべるわけですが、普通の人はsafariとかgoogle chromeとかだと思っちゃうんじゃないか的な。

概念の図や抽象的な解説なので、ゲーム運用をされている人でも「ほーん?」とか、まったく関連のない方だと「???」という感じかもしれないですが、よくわからんというのがあれば記事コメントでもなんでもしていただければ答えられる範囲でお答えします、きっと。

ontologyのハッカソンでアイデア賞もらってきました

-------追記----------

せっかく2日間集中して書いたので、blockChainのadventCalendarの13日目にここで学んだコントラクトコードを記述する際のテクニックをまとめました。

qiita.com

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12/8-9に参加してきました。

ontology.connpass.com

結果としては参加賞(Bronz賞)とアイデア賞を頂いて、合計45,000円の賞金でした。2人で参加していたので分け前がそこそこあってホクホクです。

イデア賞というのは「世界観が実現できるようにクライアント側まで作りきれてれば入賞できたね〜」ということだとポジティブに捉えておきます。プレゼンがどのチームよりもウケてたのは自信に変わりました。にしても、どちらにせよプロダクトをモリっと作り上げる能力を鍛えねばなと思い知らされましたね。

発表資料

我ら「チーム:リボ払い」のプレゼンをした資料は以下です。文字少なめ、絵多めのプレゼンなので、メモを見ながらノリを把握してもらえればと。

docs.google.com

デモの動画も一応あるのでこちらも。

www.youtube.com

画質も悪めで、何をやっているのかわかりにくいですが、

右の残高確認
右がガチャ実行 -> デコード
左が右に対してメッセージ送信
右が受信したメッセージの確認
右が受け取った資産を確認

と、言った感じでデモやってます。

振り返って

良かったのは、先んじてどんな感じの戦略で行こうかを話しておいたことと、サルバが用意してくれてたチュートリアルを一通り試しておいたことかなと思ってます。

戦略は「知識/技術で戦うのは分が悪いので、一芸でウケて賞を狙っていく」というモノで、実際プレゼンで一番笑いが起こっていましたし、実現できたのかなと思っています。

サルバのチュートリアルはざっくりのイメージを掴んだりするのに非常に役に立ちました。日本語でここまで丁寧に書いている記事はないので、ontologyでコントラクトコード書くなら必読だと思います。medium.com

悪かったのは、ハッカソンとして提出すべきプロダクトのアウトプットの目標が低めだったことと、コントラクトコードを書く時間の見積もりが甘すぎた所あたりだと思います。

正直、学生時代に参加していたハッカソンと比べると「まともにUIまで作り上げているチーム」の数が圧倒的に違いました。僕らはコントラクトコードをwebのIDE(smartX)上で実行するところまでしか作っていませんでしたが、正直このぐらいのところかなーと思っていたところもあって、メンバーを2人にしていたのもそこが理由だったりしています。

コントラクトコードに関しては「手元のpythonでは動くけどsmartX上だと動かない」ということが多発して、思った以上に時間がかかってしまいました。サポートとして中国からontologyの開発者の方々がいらっしゃっていたので、かなり恵まれていた環境だったにもかかわらず、提出の2時間前まで修正を繰り返していました。今回のコントラクトコードも貼っておきますので、誰かの参考になれば...

github.com

 

おわりに

参加者のみなさん2日間お疲れ様でした。運営してくださった皆さん、会場、飲食物から賞金までなにかとありがとうございました。賞金は新しいPCを購入する足しにしようと思います。

2018年に読んだ本

振り返っておく。漫画はもっと読んでるけど、今回はカット。

基本的にkindleで買ってるので貸してくれって言われても貸せないのでごめんなさい。

 

ビジネス書

社員力革命

友人から借りて読んだ。90年代ぐらいからの国内(松下、武田、トヨタ)や国外(GE、IBM)の大企業がやってきた、会社が生き残るすべを「社員をどう扱うか」というような側面から記されている。具体的で実践的な手法が書かれているので読みやすかった。

特に会社がデカくなった時に「いいモノ」が作れる状態にするみたいな話は身につまされますね。

イシューからはじめよ

友人に勧められて?読んだ気がする。目的に対して設定する課題がいかに本質的であるかが、その目的を達成するための解の質を高めるみたいな話が書いてあった気がする。

具体的な考え方とかテクニックも書かれているので、リファレンスにするのも良さそうですね。年始に読んだので内容すごい忘れてる。

 

場を支配する「悪の論理」技法

友人がtwitterで紹介していたのが面白そうで買ってみた。道徳や倫理で暗黙的に常識だとしていることがらを論理的に否定してみせ、疑問を投げかける。また「社会に出たら通用しない」のような一見説得力がある風のお決まりのフレーズを「悪の名言」として解説する付録もついている。

様々な「悪の名言」を把握することで、思考停止しないトレーニングや自分自身がうまく利用するために一読する価値があると思う。僕自身が道徳や倫理の檻の中にいるので、すべての考えに完全に同意するわけではないが、自分自身のスタンスを再確認するのにおすすめ。口が悪いので注意w

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」 で決まっている

kindleのおすすめで出てきて、ためし読みしたらサクッと読めそうだったし売れてるしってことで買ってみた。思い通りの評価を効率良く手に入れる方法について、ハロー効果を利用できる状況のことを「錯誤資産」という独自のキーワードを使ってわかりやすく書いている。場合によっては発言力とか存在感、プレゼンスとかプロップスみたいな表現をされるやつのことだ。

人生で成したいことが一人でどうにかなることだったらあんまり関係ないような気もするけど、基本的に他人が何かしら関わるので、実際に多くの場合は「誰かに評価されて、成したいことを成せる」という状況になりがちだよねという前提から始まる。「最初はなにか能力を磨いて錯誤資産を作り、それを担保に更に大きくレバレッジをかけてもっと大きい錯誤資産を作る」という戦略の効率がいいと語る。その理由は、多くの人が錯誤資産の大きさをもとにその人物を評価するため。

能力として何を身につけられるのかという話はあれども、世渡り術として身につけるという意味で、価値ある一冊だと思う。

読者ハ読ムナ

 

人気漫画「うしおととら」の作者である藤田和日郎の新人育成論をドキュメンタリー風にまとめたもの。実際に藤田氏のアシスタントから連載を勝ち取った人間が多かったため、そのエッセンスを伝えるために、読者が「少年誌で週間連載を狙う新人漫画家」という設定で、筆者の現場でどういう風に成長していくのかを描いている。

会社の同僚に勧められて読んだ。最初に自分が読んだときは「育成される側」の目線でどういう考え方や動き方で夢を実現するのかということを照らし合わせながら読んだが、「新人を育成する側」として読むことで、どういう伝え方でコミットメントを引き出し、引き上げて行くのかなどの手法を学ぶにも使える本に思える。

具体的なテクニック集というよりも「こういうコミュニケーションをとって行くとこういう風になっていくよ」という「お話」なので、即使える!という感じではないが、単純な物語としても面白いのでおすすめ。

 

技術書

いまさら聞けないビットコインブロックチェーン

年始に一番最初に触れた、ブロックチェーン関連の入門書。そもそもブロックチェーン関連サービスにはもっと前に触れていたが、まるで知識がない状態だったので、まずここから入門した。技術書に分類したが、概念のレベルで書いている事が多く、事前知識も全く無くとも読めるので、ビジネス書に近いかもしれない。

マスタリングビットコイン

ブロックチェーンを学ぶに際して、友人に言われたとおり「超簡単な入門書->satoshi nakamotoの論文->マスタリングビットコイン」で学ぼうと思って、件の論文を読んだ後に購入した技術書。

ガッチガチに実装周りの内容も含んで書かれていて、ちゃんと理解するために必要な要素は一通り網羅しているように思えるが、それゆえに非常に重い。読むのにとても時間がかかった。一旦読破したけど、怪しい部分はリファレンスとして読み直すのに使ったりする感じの本だと思う。

ブロックチェーンアプリケーション開発の教科書 

とりあえずスマートコントラクトというものを実装してみようと思って購入した。書いてあるとおりにテストネットに独自コインを流通させるところまでやって満足したが、その後は何するんだろう...というところで止まりましたね、ええ。

こういうチュートリアル系の情報を書籍で買うと、日進月歩でビュンビュン進化してるものだとあっという間に情報が古くなってしまうので、きちんと情報の鮮度を見ることが重要なようです。この本じゃないけど、実際スマコン周りのチュートリ本のamazonレビュー見てると、verが古すぎて使い物にならないみたいなのが書いてあったりする。

CocosCreator で始める ゲーム制作

諸事情でwebゲームを作ることになったので、チュートリアル本として購入した。記載されているverがCocosCreator 1.x を対象にしているため、この本の通りにやって動くことを担保するにはそちらに合わせる必要がある。

僕は「2.0出てるやんけ、新バージョンに合わせるべきやろ」と2.0を選んだ結果、動かないコードをググりながら直すみたいな事になったので、注意が必要。 

自己啓発

革命のファンファーレ

カジサックが頑張ってるのを見て、ふと西野パイセンの本読んだこと無いなと思って購入してみた。クリエイターが作品を作ったり売ったりする時に、やり方を工夫して頑張ったらイケるで、みたいなことが書いてある本。

思考停止しがちな既存戦略でなく、ルールから疑っていろいろ試してみるみたいなスタンスは偉いし、実績を出してるのもすごい。特に人を大勢巻き込んで、作者と読者の関係から、作者とその参加者みたいな構図にしているのは上手いと思う。全体からすると濃い内容が書いてあるのは前述のテクニックぐらいのように思えるので、参考になる具体的なテクニックだけサクッと読むなら立ち読みでもいいかも。

SOFT SKILLS

いつ買ったのかあんまり覚えてないが、いい本が日本語化されたぞ的な口コミで購入した記憶がある。プログラムを書く仕事をしていく人間に向けて、生きてく上でこういう観点を気にするといいぞというアドバイスが多数書かれた本。

仕事の取り方から、お賃金の上げ方、健康に気をつけろという話まで様々書かれている。何を大切にするかは人によるとはいえ、知って得する戦い方のアドバイスが多く書いてあるので、入社直後のエンジニアとかには特に良い本。

 

専門書

ゲームプランナー集中講座

プランナー業務で案出しの幅を広げるために購入。ゲームのオモシロの種をどうやって出すか、そしてそれを膨らますか、形にするかが書かれている実践本。

ゲームの案を出し、企画書にまとめて提案するところまでを特に集中的に書いている。実例を含めて読みやすく書いているので、新米ゲームプランナーが読んでおくべき本。

 

はじめての認知療法

 

ちょっと元気がなかった時に後輩に借りて読んだ本。誰かのある行動に対し、自分が何かを思って行動を起こすまでを「気分」「思考」「行動」に分類する。心が健康なときであれば正常な判断を下せても、元気がない(気分が良くない)と相手の同じ行動に対してもネガティブに思考してしまう。ネガティブに思考する癖がついてしまうと、だんだんと行動も内向きになり、健康な時にしていたような行動を起こせなくなってしまう。

こうなると「どうせ」とか「xxxしなきゃ」といった本来は根拠のない使命感や諦めを植え付けてられている状態になってしまい、自分でその呪いの気づくことが困難になる。何かが辛いときはこのような様々な「本来は先に外せる前提」を外すことなど考慮の外に出している。

この本の中ではそれらに気づくための手法であるとか、少しずつでも前向きになっていくための具体的なテクニックが記されている。なんか辛いんだけど、対処法がわからなくて元気になりたい人におすすめ。

 

コーチングの基本

世間でにわかにコーチングが流行り始めていて、ちょうど後輩に勧められたので読んでみた。コーチングとはどういうことを指すのか、それはどういうプロセスがあるのかという説明から、実際にコーチに求められる考え方から実践例までが書かれている。

コーチングの性質が「中長期の目標に対して、持っている課題の克服方法をクライアント(コーチングを受けている人)側に気づかせる」といったもの。これは前述の認知療法に近いというか「頭の中で勝手に前提を作ってしまっている部分を取り払う」ということを、さまざまな目的達成のために行う。

コーチの視点や考え方が組織開発で役に立つという文脈も理解できるので、マネージャーがメンバーにメンタリングする時とかに知っておくと役に立ちそうではある。特に課題が達されない理由の視点を「Possession」「Behaviour」「Presence」に分けて考えるとかわかりやすい。実はプロのコーチの値段も実は手が届かないレベルでは全然ないことを知ったので、来年ちょっと受けてみるかも。

おわりに

2018年は自分にしてはそこそこ本読んでた。

おすすめの面白い本があったら教えてくださいな。