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大しめ縄 力合わせ張り替え 白山比め神社

(上)雪が降る中、拝殿の大しめ縄を張り替える氏子青年会の会員ら(下)煤払祭で本堂の掃除をする神職ら=いずれも白山市三宮町で

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すす払いも

 新年に向けた大しめ縄の張り替えが二十九日、白山市三宮町の白山比め(ひめ)神社であった。雪が舞う中、氏子青年会や同会のOBでつくる「あしめる会」の会員らが、巨大なしめ縄を拝殿前に取り付けた。

 大しめ縄は長さ六メートル、重さ約三百キロで、神社によると県内最大。今月二十三日には、青年会員らが表面を覆うこもの中に稲わらを詰めて三本の縄を作り、より合わせて仕上げた。

 この日は両会の会員と学生ら約三十人が参加。三十年以上張り替えを監督する高畠博信さん(71)の指導の下、古いしめ縄と取り換えた。神職が白い紙で作った紙垂(しで)を取り付け完成させた。高畠さんは「平成最後だから、今までになく力のこもった作業になった」と感慨深そうに話した。

 この日は作業に先立ち、一年の汚れを落とす「煤払(すすはらい)祭」もあった。青年会員らが見守る中、宮司が稲わらや杉の葉で作ったほうきなど掃除道具をおはらいした。祭りの後には神職らが本堂の中にたまったほこりをほうきで掃いた。

 同神社の大しめ縄の張り替えと煤払祭は「二重に苦をはらう」という意味を込め、毎年、二十九日に実施している。 (都沙羅)

 

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