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【プロ野球】

千賀、ソフトバンク球団にポスティング米移籍を直訴

2018年12月29日 紙面から

ポスティングでの米大リーグ移籍を直訴したソフトバンクの千賀

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 ソフトバンクの千賀滉大投手(25)が28日、初めて代理人を伴って契約交渉に臨み、球団に改めてポスティングシステムを利用した米大リーグ挑戦を直訴した。昨年の交渉でも同様の意思を伝えており、来年1月に球団上層部と会談することになった。来季の契約は3500万円増の年俸1億6000万プラス出来高払いでサインした。

 「野球人として大きな目標がある方がいい。育成で入ってずっと上を見てきた。次の大きな目標として、上を見て成長するために」

 球団は同システムを利用しての大リーグ挑戦を認めていない。城島、和田、川崎は海外FA権を取得して海を渡った。公平性を保ち、スター選手により長くチームでプレーしてもらうという姿勢はこれまで一貫している。千賀が海外FA権を取得できるのは、早くても2023年シーズンだ。

 しかし、夢の実現へ少し前進した。昨年の訴え以降、球団に動きはなかったが、来年1月に球団上層部と会談の席を設ける方向で調整することになった。「それがスタートですね」。わずかな変化に可能性を見いだす。

 そんな千賀は今月、米テキサス州で米大リーグ・カブスのダルビッシュとトレーニングをともにした。メジャーという夢をかなえた右腕は、「日本で1番の投手だったかは分からないが、一番野球を考えたプロ野球選手だった」と日本ハム時代を振り返ったという。

 これまで春季キャンプ初日にピークを合わせたが、来年は3月29日の開幕を踏まえて調整を遅らせる。すべては大黒柱として結果を残すため。「チームの柱に、そろそろなりたい。千賀が投げれば(勝てる)という投手になりたい」。誰からも認められるエースとなって、圧倒的な成績を残すことが、夢実現への近道になる。(鎌田真一郎)

(金額は推定)

 

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