巨人・小林誠司捕手(29)が、広島・広陵高の恩師である中井哲之監督(56)からハッパを掛けられた。29日は同校の野球教室に参加。同監督は「1年目の時は思い切りバットを振っていた。今は原点に立ち返る回数も少ない。勝負の年。原点、初心を」と言葉を贈った。
高校時代の小林について「真面目な良い子で、律義だが静か。ファイト面が足りなかったからベンチの上で叫ばせた」と振り返る中井監督。プロ入りが決まって母校を訪問した際も、スーツ姿の小林が革靴を脱ぎ、ベンチの上に立ち「ドラフトで指名されました小林です」と在校生の前であいさつをしたという。「そういう気持ちを思い返してほしい」と優しく笑った。
小林も30歳となる来季へ「原点、初心の気持ちを大事に。現状に満足していない。打撃も打っていかないと厳しくなる。体は元気。体が壊れてもいいくらいの気持ちでやっていきたい」と気合を込めた。