日本ハムの栗山英樹監督(57)が29日、今季固定できなかった二塁手について、来季は人気野球漫画「ドカベン」に登場する殿馬のような逸材の出現を熱望した。
二塁手のレギュラーは、現有戦力の引き上げが基本線。センターラインの一角を占める重要なポジションに、栗山監督が求めるのは固定観念を破るようなインパクトだ。「殿馬つくる。『秘打』ができるようなね。秘打『G線上のアリア』とかいろいろあったなあ」。水島新司作品をこよなく愛する指揮官らしい表現で、若手の成長に期待を込めた。候補には一発長打のある横尾、渡辺、安定した守備の石井一らの名前が挙がる。
「野球って今が過渡期だと思う。そんな状況で大谷翔平は野球の神様が使わせた選手だと感じている。もう一回、面白いチームをつくる。みんなが見ていて飽きないようなね」と栗山監督。個性があって、力も秘める。そんなコンセプトに合致するプレーを見せるかが、二塁奪取の条件になりそうだ。 (土屋善文)