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【大相撲】

貴景勝、稽古納め 神様が充実もどん底も教えてくれた1年

2018年12月29日 紙面から

今年最後の稽古を終え神棚に手を合わせる貴景勝=東京都台東区の千賀ノ浦部屋で

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 一年納めの九州場所を初優勝で飾った関脇貴景勝(22)=千賀ノ浦=が28日、東京都台東区の同部屋で年内最後の稽古を行った。十両隆の勝を相手に、巡業後初となる関取衆との稽古を12番。「いい稽古ができました。体幹の力を使えたかな」と、いい形で1年最後の稽古を締めくくった。

 激動の1年だった。初場所は新小結。春場所はけがで初の休場を経験した。そして、九州場所で初優勝。ただ、場所後に兄弟子だった元貴ノ岩が暴力を振るったことで引退した。それらを全て「充実もした1年だったし、どん底も知った1年。神様が両方を教えてくれた」と真正面から受け止める。

 千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「この短い間に、いいことも悪いこともたくさんあったね。来年から心機一転」と話した。貴乃花部屋出身力士を加えた部屋のムードも、貴景勝の活躍にかかってくる。

 新年は3日から稽古を再開する予定。5日間の休みでは「ちょっと体を休めたい。3日からエンジン全開でいきたいですね」と英気を養うつもりだ。来年1月13日に初日を迎える初場所は、結果しだいでは大関昇進の声が上がる可能性もある。「気持ちで絶対負けないようにしたい」。来年も部屋を引っ張ってくれそうだ。 (岸本隆)

 

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