衆院選2012公明党ホームページへ

「大阪都」と地域政党

公明は地域主権型道州制の実現めざします
大阪再建など方向性は共通。
個々の政策は是々非々で判断。

白浜一良副代表

白浜 一良 副代表 

都構想の実現へ地方自治法改正案を用意。早期成立を期す

―大阪都構想をどう見るか。
白浜 一良 副代表 昨年の統一地方選挙で争点になって以来、前向きに捉えてきました。大阪府と大阪市の二重行政のムダ解消や、府と市が一体となって住民の声を汲み上げて、地盤沈下が叫ばれて久しい大阪の再建を図るという方向性は、公明党とも共通しています。

―この問題について、公明党の取り組みは。
白浜 大阪都の実現には、国政においては地方自治法の改正が必要であり、公明党と自民党で既に法案をまとめています。これから各党に呼び掛けて成立をめざしていきます。地方議会では、大阪府と大阪市を中心に推進協議会を促進し、国・地方を通じて積極的に取り組んでいます。

―大阪維新の会との距離感について。
白浜 個々の政策では当然違いもあり、そこは是々非々で判断していきたいと思います。劇場型とも言われますが、維新の会は一般にポピュリズム(大衆迎合)と言われるものとは少し異なると見ています。国民のニーズを的確に捉える力は大変強いものがあります。

―公明党は地方分権や、これからの「国のカタチ」をどう考えているのか。
白浜 一言で言うと「地域主権型道州制」を実現すること。これが公明党の政策です。成熟した今の日本社会を考えたら、中央集権的な体制ではなく、地域にもっと主体を置いた体制にするべきです。国民の生活に身近なことは、ほとんど地方で決められます。国の役割は社会保障制度や外交・防衛などに限定するべきです。

―地域政党の台頭は「既成政党に飽き足らない有権者の新たな選択」という見方もある。
白浜 前回衆院選で民主党に期待した人が民主党に失望し、支持の行き場をなくしてしまった。維新の会は、そういう声を吸収しているといえますが、より本質的には「国に頼るのではなく地方の力で国を変えよう」という大きな“うねり”が起こっているのではないか。

地域の声を政治の場に反映させるという理念は、ある意味で公明党の歴史そのものでもあります。財界に支援された自民党と、労働組合に支援された社会党という硬直した政党の役割しかなかった中で、昭和30年(1955年)に庶民の声を政治に届けようとして、私どもの先輩方が地方議会に初当選しました。

また公明党には、10年間の与党時代に身に付けた政策を実現するためのノウハウもあります。地方から国を変えるということで広く力を携えて、ネットワーク政党の本領を発揮することもできると考えています。
公明新聞:2012年4月26日付