今回は、サントリーの響 ブレンダーズチョイスを飲んでみます。
しかしこのボトルは一般には販売されず、飲食店限定の商品になります(但し通販で入手可能)。
年数表記はされていませんが、使用する原酒は最低でも12年といわれ、後熟にワイン樽を使っていることが特徴となっています。
響の登場からメインを引っ張ってきた17年ものが販売休止となったことで、今後飲食店を中心に主力になる可能性が高いです。
ブレンダーズチョイスは、液色は中庸な琥珀色、香りはレーズン、青リンゴ、ピートが感じられます。
口に含むと、アルコールの刺激の後にレーズンの香りが先に訪れ、間髪入れずに林檎が追いかけます。
あとからはナシ、カカオ、ピート、シナモン、樽香が続いていきます。
味わいは、アルコールからの辛みを含んだスパイシーさが比較的強く、その後は酸味、ビターが支配します。
12年の場合、アルコールからの刺激は少なく、青リンゴの香りがメインで、後から梅の香り、奥からピート、カカオと続きます。
味わいは、アルコールからの辛みはブレンダーズチョイスに比べれば少なめで、酸味が先に感じられ、後味に甘みが得られます。
21年の場合、アルコールからの刺激は殆ど無く、レーズン、マンゴー、バナナの濃厚な甘い香りが支配しています。一巡すると、シナモン、カカオ、樽香が奥からやってきます。全体的な香りもとても強いです。
味わいは辛みは少なめで、酸味はほどほどで、後から甘みがやってきます。
味わいは多少の苦味があるものの、甘酸っぱさが主体となります。
12年では、軽くピートのスモーキーさを得ながらも、ブドウ、林檎、ライムが調和するように香ります。
味わいは、酸味が主体となりますが、あまりビターな印象はありません。後味になると甘みがじんわりと感じられます。
21年になると、バナナ、マンゴー、レーズンなどの濃厚なフルーツが一気に香ります。どちらかと言えば柑橘系の香りが揮発するイメージがありますが、響21年には余り感じられません。
奥からはピートのスモーキーさが鼻を通っていきます。
味わいは多少の酸味はあっても、全体的にとても甘い印象を受けます。
味わいは、若干酸味が先行し、後からビターもほのかに感じられます。
12年では、レーズンの香りが先に訪れ、青リンゴが後に続き、後味にバナナを感じます。
味わいは、ほんのりとした苦味はあるものの、酸味が主体となり、香りも伴ってシードルやスパークリングワインのような雰囲気を感じます。
21年では、ほのかにピートが広がった後でレーズンが後に続きます。後からはバナナの濃厚な香りが追いかけます。
味わいは甘みの方が強めで、かなり飲みやすいものになります。
一方でブレンダーズチョイスは、ワイン樽フィニッシュによってブドウ、林檎の香りを強く押し出した印象をもたらしているように思えます。
そういう意味で言えば、17年の代役と考えると違和感を覚えることは否めないですが、ジャパニーズハーモニーに比べると香りは豊かになっていて、「響」の名に恥じぬ心地よいシンフォニーを得られるでしょう。
700mL、アルコール度数43度で、メーカー側の価格では1万円ですが、実売は13,000円です。
ジャパニーズハーモニーがプレミアがついて8,000~10,000円、休止が決まった17年が3万円台というのを見ると、かなりのお買い得感があるかと思います。
ただ、ヨーロッパ以上に中国での人気が高まっている現状では、ブレンダーズチョイスも短命になってしまうかもしれません。
また、ブレンダーズチョイスと21年との格差がかなり開くため、響全体のブランドイメージにも影響が出てしまうかもしれません。
飲食店限定の高級ウイスキー
響 ブレンダーズチョイスは2018年9月にリリースされた新しいラインナップです。しかしこのボトルは一般には販売されず、飲食店限定の商品になります(但し通販で入手可能)。
年数表記はされていませんが、使用する原酒は最低でも12年といわれ、後熟にワイン樽を使っていることが特徴となっています。
響の登場からメインを引っ張ってきた17年ものが販売休止となったことで、今後飲食店を中心に主力になる可能性が高いです。
ワイン樽からの甘酸っぱさを感じるボトル
今回は、数年前に終売となった12年と、6万円近いプレミアがついているレギュラーの21年とを飲み比べてみます。ストレート
まずはストレートから。ブレンダーズチョイスは、液色は中庸な琥珀色、香りはレーズン、青リンゴ、ピートが感じられます。
口に含むと、アルコールの刺激の後にレーズンの香りが先に訪れ、間髪入れずに林檎が追いかけます。
あとからはナシ、カカオ、ピート、シナモン、樽香が続いていきます。
味わいは、アルコールからの辛みを含んだスパイシーさが比較的強く、その後は酸味、ビターが支配します。
12年の場合、アルコールからの刺激は少なく、青リンゴの香りがメインで、後から梅の香り、奥からピート、カカオと続きます。
味わいは、アルコールからの辛みはブレンダーズチョイスに比べれば少なめで、酸味が先に感じられ、後味に甘みが得られます。
21年の場合、アルコールからの刺激は殆ど無く、レーズン、マンゴー、バナナの濃厚な甘い香りが支配しています。一巡すると、シナモン、カカオ、樽香が奥からやってきます。全体的な香りもとても強いです。
味わいは辛みは少なめで、酸味はほどほどで、後から甘みがやってきます。
ロック
ロックにすると、ブレンダーズチョイスでは、先にミカンのような香りが訪れます。その後はブドウ、林檎が続き、奥からカカオ、ナッツもついてきます。味わいは多少の苦味があるものの、甘酸っぱさが主体となります。
12年では、軽くピートのスモーキーさを得ながらも、ブドウ、林檎、ライムが調和するように香ります。
味わいは、酸味が主体となりますが、あまりビターな印象はありません。後味になると甘みがじんわりと感じられます。
21年になると、バナナ、マンゴー、レーズンなどの濃厚なフルーツが一気に香ります。どちらかと言えば柑橘系の香りが揮発するイメージがありますが、響21年には余り感じられません。
奥からはピートのスモーキーさが鼻を通っていきます。
味わいは多少の酸味はあっても、全体的にとても甘い印象を受けます。
ハイボール
最後にハイボールで飲んでみると、ブレンダーズチョイスではリンゴが先に香り、あとからレーズン、樽香 へと続きます。味わいは、若干酸味が先行し、後からビターもほのかに感じられます。
12年では、レーズンの香りが先に訪れ、青リンゴが後に続き、後味にバナナを感じます。
味わいは、ほんのりとした苦味はあるものの、酸味が主体となり、香りも伴ってシードルやスパークリングワインのような雰囲気を感じます。
21年では、ほのかにピートが広がった後でレーズンが後に続きます。後からはバナナの濃厚な香りが追いかけます。
味わいは甘みの方が強めで、かなり飲みやすいものになります。
まとめ
すでに17年も飲んでいますが、17年はサントリーらしい香り、味わいを大きくブラッシュアップした印象で、サントリー派が飲むのに違和感を感じさせないものでした。一方でブレンダーズチョイスは、ワイン樽フィニッシュによってブドウ、林檎の香りを強く押し出した印象をもたらしているように思えます。
そういう意味で言えば、17年の代役と考えると違和感を覚えることは否めないですが、ジャパニーズハーモニーに比べると香りは豊かになっていて、「響」の名に恥じぬ心地よいシンフォニーを得られるでしょう。
700mL、アルコール度数43度で、メーカー側の価格では1万円ですが、実売は13,000円です。
ジャパニーズハーモニーがプレミアがついて8,000~10,000円、休止が決まった17年が3万円台というのを見ると、かなりのお買い得感があるかと思います。
ただ、ヨーロッパ以上に中国での人気が高まっている現状では、ブレンダーズチョイスも短命になってしまうかもしれません。
また、ブレンダーズチョイスと21年との格差がかなり開くため、響全体のブランドイメージにも影響が出てしまうかもしれません。
<個人的評価>
- 香り A:ブドウ、林檎の香りが前に来て、後からカカオ、ナッツが続く。ロックでミカンがあらわれる。
- 味わい B : 酸味がメインで後からビターが続く。甘みは少ない。
- 総評 A: 17年の代役としては力不足だが、 店でいただく分には悪くないか。
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