来年での引退を表明した「革命戦士」長州力(67)の引退ロードがスタートし、第1戦を豪快なリキラリアットで激勝した。

長州は、メインの6人タッグ戦で、盟友藤波辰爾、マサ北宮(ノア)と組んで、ノアのGHCヘビー級王者清宮海斗、NOSAWA論外、葛西純組と対戦。2番手として登場すると、いきなり論外にリキラリアットを見舞うなどエンジン全開。清宮からコーナーに詰められ、エルボー、キックの乱打を受けると、清宮の左足を取って、投げ捨てた。さらに、マサ北宮がピンチを迎えると、すかさずリングに助けに入るなど、縦横無尽の活躍だった。

最後に、論外をリキラリアットに沈めて快勝。この日発表された引退ロードの最終戦、6月26日のパワーホール後楽園大会が最後の試合となるが「6月26日がラスト。それで終わり。まあ、あとは藤波さんに頑張ってもらって、ボクより長くやってもらって、個人的にも陰ながら応援します。リングの中でやり残したことはない。もう十分。あとは、自分で歩けるうちにリングを降りたい。あと数試合、1試合1試合リングに上がって、それまでに準備して、納得できないけど、納得できるように頑張っていきます」と話した。

最後の試合で戦いたい相手を聞かれると「藤波辰爾でしょう」と即答。「彼がいなかったら、もっと早く辞めていた。後から入って、先に降りるのは何か逃げ得みたいだけど」と、しみじみと話していた。