キスマイのチャリティーイベントに報道陣も感動…クリスマスに響いた子供たちの歌声
平成最後のクリスマスが終わった。24歳の私にとって1年の中でもっともプライベートを充実させたい日だが、残念ながら仕事。手をつないで歩くカップル、ビックカメラから笑顔で出てくる子どもたち…。心の中でチェッと毒を吐きながら、Kis―My―Ft2がメインパーソナリティーを担当したニッポン放送「第44回ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」を取材した。
同番組は目の不自由な方たちが安心して街を歩けるために音の出る信号機や、社会参加につながるための基金を募ることが目的とされているチャリティーイベント。1975年からスタートし、毎年クリスマスイブの正午から24時間生放送が行われることが特徴だ。
24日から始まった同番組のラスト45分頃、報道陣に収録が公開された。筑波大学付属視覚特別支援学校の生徒たちが、千賀健永(27)のピアノ伴奏に合わせて「ジングルベル」を合唱する企画の時だった。メンバーが1人1人の名前を呼ぶと大きな声で返事をした生徒たち。12月上旬、千賀と藤ヶ谷太輔(31)と初対面してから、声を合わせることに苦戦しながらも練習を重ねたという。
本番は照れて先生に促され立つ子もいて、生放送だけに見ている側はドキドキ。それでも、こちらの心配をよそに、生徒たちは笑顔でのびやかな歌声を響かせた。歌唱後には「1か月でここまでできるなんてすごい」と千賀の演奏をたたえる男児もいた。まだまだ小さな体だが、元気いっぱいな歌声、堂々とした立ち振る舞い。生徒たちの雄姿に目頭が熱くなった。
目の前でピアノを弾いていた千賀は「僕がリードしなくちゃと思っていたけど、みんなに背中を押してもらった。歌声から生きるパワーを感じた」と声を詰まらせた。ラジオだから表情はリスナーに届けられないが、玉森裕太(28)は目を真っ赤にし、藤ヶ谷も「たくさんの元気と勇気をもらった」と涙した。
取材していた報道陣も「優しさに泣きそう」、「グッときた」と懸命に歌う子供たちの姿に感動。芸能マスコミを担当して2年。出演者、スタッフ、報道陣がこんなにも涙に包まれる現場はなかった。
始まる前は舌打ちをしたい気分だったが、子供たちのおかげで優しい気持ちでクリスマスを過ごせたことに感謝でいっぱいだ。同番組では、来年1月31日まで募金を募集中。