「万博誘致活動」が受賞 大阪活力グランプリ

2018年12月21日 09:34 大阪日日新聞

 大阪の地域経済、産業発展に貢献した大阪府内の団体、個人を表彰する「大阪活力グランプリ」の表彰式が20日、大阪市中央区の大阪商工会議所であり、グランプリは「2025年国際博覧会の大阪・関西への誘致活動」が受賞した。特別賞には医工連携に取り組む工業計器メーカー「木幡計器製作所」(大阪市大正区)が栄誉を得た。

 式では、パビリオンの建設計画を発表するなど誘致活動の一翼を担った若者集団「ワカゾー」の執行代表で、大阪大大学院2年の塩田悠人さん(24)が登壇。誘致に関わった市民を代表して尾崎裕会頭から賞状を受け取り、「名誉ある賞に恥じぬよう微力ながら貢献していきたい」と喜んだ。

 木幡計器は、高齢になると低下しがちな呼吸筋力を簡易に測定できる機器を開発。ベンチャー企業の支援拠点を独自に設けた点も評価され、木幡巌社長(50)は「新しい産業創出の力になりたい」とあいさつした。

 グランプリは、同商議所の企画で02年に始まり17回目。マスコミ各社の経済部長らが審査員を務めた。

「夢洲駅タワービル」建設 万博合わせ大阪メトロ

2018年12月21日 09:31 大阪日日新聞

 大阪メトロは20日、2025年の大阪博覧会(万博)の会場となる大阪市湾岸部の人工島「夢洲(ゆめしま)」(此花区)での開発構想について、24年度の開業を目指す「夢洲駅」(仮称)と一体の商業ビル「夢洲駅タワービル」(仮称)を建設する考えを示した。予定通り完成させるには、前提として土地の確保を進める必要がある。

 夢洲は万博の会場になっているほか、大阪府・市が24年の開業を念頭に誘致を目指しているカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致先でもある。アクセスは大阪メトロ中央線の「コスモスクエア駅」から延伸し、夢洲駅を新設する計画がある。

 構想では夢洲駅を開放的な空間にするイメージを示した。タワービルは高さ275メートルで55階建てを想定。商業施設やエンターテインメント関連施設、ホテル、オフィスなどが入る。施設内には、ものづくりを支援するターミナルも設ける。

 また万博への対応として、来場者をスムーズに輸送するために中央線の運転間隔の短縮や、駅の混雑緩和に取り組むとした。

 河井英明社長は「万博の開催が決まり、さらにIRの有力誘致先で、国際観光拠点としての期待が高まっている。夢洲を大阪の活力拠点にしたい」と意欲を語った。

心斎橋に2業態店舗開店 「俺のビストロ&Bakery」

2018年12月20日 11:25 大阪日日新聞

 東京で話題のレストラン「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」などを展開する「俺の」(東京都中央区)が、2業態を合わせた「俺のビストロ&Bakery心斎橋」を大阪市中央区にオープンした。ビストロはイタリアンやフレンチの垣根をなくし気軽に楽しめる“カジュアルレストラン”。併設の「俺のBakery」は関西初出店になる。

 俺のは2011年9月に「俺のイタリアン」を東京・新橋にオープンし、腕利きの料理人が高級店の3分の1の値段で提供することで人気を集めた。

 同店でもメインのステーキは「有名ステーキ専門店の3分の1の価格」で提供。「Tボーンステーキ 1kg NYスタイル」(税別3980円)は米国産ブラックアンガス牛を使用したボリュームたっぷりの1皿。「Lボーンステーキ1kgビストロスタイル」(同4980円)は、脂のうまみも楽しめるロース肉を骨ごとステーキにした。

 また、「俺のBakery」は看板商品である高級食パン「銀座の食パン~香」(2カット200円、1本千円)などを用意。パスタやリゾット、デザートも充実している。

 同社調達戦略部の山田真輔特任支配人は「客層はアンテナが高い30代女性を中心に、20~50代男女と幅広く想定している。和牛のメニューもあり、インバウンド向けにもアピールできる」と話していた。

 午前11時半~午後11時(ラストオーダーは同10時)。不定休。

好奇心、独自性、情熱を 中高生対象に海外留学説明会

2018年12月20日 10:56 大阪日日新聞

 日本最大級の留学エージェント「留学ジャーナル」(高木憲一郎社長)は、北区梅田1丁目の留学ジャーナルカウンセリングセンターで「中・高校生のための海外留学説明会」を開いた。中高生に可能な留学のすべてを分かりやすく解説した。

 説明会は全国5カ所のカウンセリングセンターで実施。大阪では15日に開かれた。中高生やその親らが参加し、30年にわたり海外へ留学生を送り出してきた同社代表の加藤ゆかりさんによる四つのセミナーなどで具体的な方法などを学んだ。

 セミナーの一つでは、官民協同の留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN」の日本代表プログラム「高校生コース」の詳細を解説。10月から募集が始まった第5期800人(予定)の枠に選ばれるために、加藤さんは「好奇心、独自性、そして留学にかける情熱を自分自身の言葉で伝えることが大切」と説いた。

落語の間に“具”を 桂雀太のあべのdeカーニバル

2018年12月20日 10:53 大阪日日新聞

 落語家の桂雀太が、これまでに出会った友人らを招いてバラエティー寄席「桂雀太のあべのdeカーニバル」を来年1月28日、大阪市阿倍野区の近鉄アート館で開く。浪曲やコント、音楽を落語と落語の間に挟んだ“ミックスサンド形式”で「自信を持ってお届けできる6本」を演じる。

 前年度の「咲くやこの花賞」大衆芸能部門[落語]受賞の記念公演。奈良県出身の雀太は関西大法学部卒業後、2002年に桂雀三郎に入門し同年初舞台を踏む。古典落語を中心に、天満天神繁昌亭や動楽亭などの寄席、カフェやライブハウスなどさまざまな場所で落語会を開いている。16年に「なにわ芸術祭新人奨励賞」「NHK新人落語大賞」を受賞。

 「−カーニバル」は「落語以外のジャンルの人に出演してもらい、各ファンの方々にも落語に触れていただきたい」と、曲師の春野恵子▽お笑いコンビのさらば青春の光▽ギタリストのウルフルケイスケ−をゲストに招く。

 ゲストのパフォーマンス内容は当日のお楽しみで、雀太は昼夜で演目を変える。昼の部は「替り目」「饅頭(まんじゅう)こわい」「代書」、夜の部は「八五郎坊主」「粗忽(そこつ)長屋」「夢の革財布」の計6席。「初めての人でも楽しんでいただけるんじゃないか」という厳選した作品を用意する。

 「自分がいつか死ぬことを忘れるな」という意味のラテン語「メメント・モリ」が、常に「モチーフとして僕の中にある」と言い、生き死にを扱った作品を好む。「粗忽長屋」もしかり。「自分で自分の死体を運ぶ。お客さん目線の冷静な人を1人入れることで『ですよね』と思っていただける。死が身近にない今の人に受け入れられるんじゃないかと思う」

 来場者にはオリジナルの入浴剤を配るという。その効能は「落語で笑いすぎた体を癒やしてくれる。笑えなかった場合は、つかると笑える」とか。

 開口一番は桂二葉、桂源太。昼の部午後2時、夜の部同6時半。前売り3500円、当日4千円。問い合わせは電話06(6372)6707、咲くやこの花賞受賞者等支援事業実行委員会事務局。

分析機器の総合展示会 2月、大阪初開催

2018年12月20日 10:53 大阪日日新聞

 日本分析機器工業会、日本科学機器協会(いずれも東京)は2月5〜7日、大阪市北区のグランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)で、分析機器・科学機器の専門展示会「JAS(ジャシ)IS(ス)関西2019」を開催する。大阪では初めて。

 JASISは分析機器や科学機器といった専門機器の総合展示会として、アジア最大級の規模。これまで千葉市の幕張メッセで開催してきたが、関西地区での開催を希望する声も多かったという。

 期間中には、出展社による新技術説明会が68タイトル(予定)で行われ、最新技術から機器分析に関するノウハウまで幅広い内容で発信され、情報収集することができる。

 オープンソリューションフォーラムとしては、「香りとにおい(5日)「次世代電池」(6日)の二つのテーマで基調講演、企業発表がある。日本薬局方セミナーは7日に開催する。来場者の事前登録受け付けを実施しており、詳しくはJASIS公式サイトへ。

関西の19年度成長率は0.7% りそな総研経済見通し

2018年12月20日 10:51 大阪日日新聞

 りそな総合研究所は18日、2018、19年度の関西の経済見通しを発表した。18年度の実質GRP(域内総生産)成長率は関西が0・8%、全国が0・7%、19年度は関西、全国ともに0・7%と推計。荒木秀之主席研究員は「海外情勢に加え、消費増税の影響が鍵を握る」と分析している。

 18年度の関西の実質GRPについては、6月以降の相次ぐ自然災害で企業の生産設備や交通インフラが被害を受け、一時は生産と輸出などが減少したが、復旧が比較的早く進んだため年度後半にかけて上向く形となった。

 インバウンド(訪日外国人客)も順調に回復し、前年を上回る動きをみせている一方、米中間の貿易摩擦をはじめとした海外情勢の変化に伴い、一部で関西経済への影響も出始めている。

 19年度の関西の実質GRP成長率については、海外経済の安定的な推移が前提となるが、円安環境の下で輸出や企業収益、設備投資、インバウンド関連によるけん引を期待。同年10月に予定されている消費税率の引き上げは、内需を中心とした景気の押し下げ要因になると予測している。

JR片町線「寝屋川公園駅」 3月16日に誕生

2018年12月20日 10:50 大阪日日新聞

 JR西日本と寝屋川市は19日までに、JR片町線・東寝屋川駅の「寝屋川公園駅」への駅名変更を来年3月16日に実施すると発表した。同日のダイヤ改定で、片町線と乗り換えできるおおさか東線が放出から新大阪まで延伸し、全線開通する。

 駅周辺には新駅と同名の府営公園があり、市は改称でイメージ向上を図り、子育て世帯を呼び込みたい考え。

 市がJRに要望してきた経緯があり、市議会は9月、券売機や自動改札機のシステム改修などの経費負担を盛り込んだ補正予算1億2千万円を可決している。

 市は11月にJR西とまちづくりの連携協定を結んでおり、駅へのアクセス改善や一帯のにぎわい創出に共同で取り組んでいく。周辺道路や小中一貫校の整備も進めており、本年度中に「まちづくり将来構想」を策定する方針だ。

 東寝屋川駅は1979年に開業した市内唯一のJR駅で、乗降者数は1日平均9200人。

鉄道での自殺防げ 関西の各駅にポスター掲出

2018年12月20日 10:49 大阪日日新聞

 関西の鉄道事業者20社局は、鉄道による自殺を防ごうと、悩み相談に取り組む団体窓口を案内するポスターを20日から、管内各駅に掲出する。

 関西鉄道協会などが、認定NPO法人国際ビフレンダーズ大阪自殺防止センター(大阪市中央区)と連携し、2016年からポスターを掲出している。

 鉄道による自殺は悲惨な結果につながるだけでなく、電車が止まることによる社会的影響も大きい。

 ポスターには、同センターや電話相談の相談員が24時間対応する「よりそいホットライン」などの電話番号が盛り込まれている。

G20、万博へ備え 大正区と警察、消防が安全協定

2018年12月20日 10:48 大阪日日新聞

 来年6月の20カ国・地域(G20)首脳会議や25年国際博覧会(万博)の大阪開催などが決定したのに伴い、大阪市の大正区役所(吉田康人区長)は19日、大正警察署(森利之署長)と大正消防署(角田信行署長)の三者で「安全なまちづくりに関する協定」を締結した。同区はG20・万博の双方の会場に程近い湾岸エリアに位置しており、国内外から多数の観光客が訪れると見据えている。

 G20サミットは来年6月に、同市住之江区のインテックス大阪が会場となるほか、25年万博は同市此花区の夢洲(ゆめしま)が会場地。いずれも大正区と同じ湾岸地域になる。

 大正区役所であった締結式では、区内の各連合振興町会長の立ち会いの下、三者が覚書を交わし、結束を固めた。

 これまで三者は、日頃から地域住民を交えた各種防犯・防災の啓発活動を展開しているが、協定締結を機に一層連携を深め、人々が平穏に暮らせる区の実現を目指すことにした。

 主な取り組み内容としては、同報系防災行政無線を活用した犯罪発生などの情報提供▽要保護児童対策地域協議会実務者会議への参画▽区防災会議および地域防災訓練への参画▽G20に関する交通規制や検問などの広報周知▽25年万博に向けた安全・安心な大正区に向けて連携し啓発・広報の実施−などを挙げている。

 あいさつに立った吉田区長は「万博を成功させるだけではなく、それにふさわしい大正区をつくっていくという意味で、これまで三者の緊密な関係をさらに強化させることが必要。締結を機にさらなる防犯・防災と、高齢者や子どもの安全・安心を守りたい」と意気込みを語った。

 式に先立ち、同区役所と大正署の間で、同報系防災行政無線活用による情報提供に関する覚書の締結も行われた。