【一般スポーツ】岐阜女、日本一へあと1勝 全国高校バスケ、津幡を破る2018年12月28日 紙面から
バスケットボールの全国高校選手権(ウインターカップ)は27日、東京都調布市の武蔵野の森スポーツプラザで行われ、女子は岐阜女子が86-70で津幡(石川)を破り、3年ぶり2回目の優勝に王手をかけた。男子は桜丘(愛知)が実践学園(東京)に85-71、全国高校総体準優勝の中部大第一(愛知)は報徳学園(兵庫)に81-71でそれぞれ勝ち、準決勝進出を決めた。 全国高校総体準Vの実力を存分に示した。岐阜女子は、体調不良の留学生ダフェ(3年)をベンチ外に温存しても貫禄の快勝だった。安江監督は「大事を取って休ませただけ。あした(決勝)は大丈夫ですよ」と大一番に自信をみせる。 ダフェの代わりに入ったナイジェリア留学生のイベがインサイドを中心に攻め、外からはエースの池田や安江、林らが積極的に仕掛けて得点を重ねた。どこからでも点を取れる多彩な攻撃で、4人が2桁得点を記録した。夏から鍛えてきた個々の得点能力がいかんなく発揮された。 個人技だけでなく、チーム力にも隙はない。2回戦登場からこの準決勝までの全4試合で、タイムアウトは準々決勝の1回だけだ。主将の池田は「先生から言われるだけでなく、自分たちでどういう状況なのか話し合って流れをつくるようにしている」。主将としては各選手の状態を把握しようと、仲間の表情を意識的に見ている。 今夏の全国高校総体は決勝で桜花学園に敗れた。「打倒桜花」を掲げた今大会は、その最大のライバルが準々決勝で敗れる波乱。「今年は1度も勝っていない相手だったのでやりたかった」。少し残念そうでもあるが「自分たちの目標は日本一。そこはぶれない」と力を込める。 「泣いても笑ってもあと1試合。今までやってきたことを出すだけ」と池田。2015年以来、3年ぶりの優勝に向けて気持ちにも隙をつくらない。 (谷大平)
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