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【プロ野球】

清宮弟に日ハム熱視線 来年早実進学、3年後「幸福兄弟」実現なるか

2018年12月28日 紙面から

昨年8月、プロ入りする前の兄・幸太郎と並ぶ清宮福太郎(左)(斉藤直己撮影)

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 日本ハムが3年後のドラフト候補として清宮幸太郎内野手(19)の弟で、来春に早実高に進学する福太郎選手(15)を“リストアップ”していた。投手兼内野手として注目が集まる福太郎を1年春から徹底マークすることになる。

 決して遠い話だとは思っていない。清宮、吉田と2年連続で高校球界のスターを獲得した日本ハムが、新たに熱視線を送るのが清宮の弟だ。吉村浩ゼネラルマネジャーは「気になります。能力は高い」と断言した。

 打ち方こそ兄の左打ちとは違う右投げ右打ちの福太郎は、ここまで同じ道を歩んできた。投手と一塁手、三塁手として兄と同じ北砂リトル、調布シニアと進み、来春に早実高に進学し、野球部への入部も決まっている。北砂リトル時代には米国で開かれたリトルリーグのワールドシリーズに出場。メキシコ戦では左越え弾を放つなど、兄に負けじと世界一に輝いた。中学3年の時点で身長180センチ超。兄に劣らない可能性を秘めている。

 古くは西武・松沼兄弟や中日の仁村兄弟、最近では阪神・新井兄弟や中日・堂上兄弟など、兄弟が同一チームでプレーする例は少なくない。福太郎が今後どんな成長を遂げるのかは未知数だが、投手にしても野手にしても、日本ハムで幸太郎、福太郎の“幸福兄弟”が実現すれば話題性は十分。だからこそ、高校1年の段階から徹底マークするというわけだ。

 福太郎は今年9月に札幌ドームに兄の試合観戦に訪れ、栗山監督から「待ってるからな」と激励されていた。幸太郎も中学1年のときに始球式をした際に栗山監督から「プロ野球で待っています」と直筆で書かれたボールをプレゼントされていた。赤い糸よ、再び-。 (土屋善文)

◇同一チームに所属した主な兄弟選手◇

西武・松沼兄弟 兄・博久(左)、弟・雅之

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<松沼兄弟> 兄・博久、弟・雅之がそろって1979年西武入り。博久は異色の下手投げ投手として、雅之は本格派右腕として、西武黄金期の投手陣を支えた。兄弟で通算181勝。83年の巨人との日本シリーズ第4戦では兄弟リレーも実現した。

中日・仁村兄弟 弟・徹(左)、兄・薫

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<仁村兄弟> 兄の薫は82年に巨人、弟の徹は84年に中日入り。88年から3シーズンは中日でともにプレーした。薫は左キラーの代打、徹は内野のレギュラーとして活躍。引退後はコーチとしても中日と楽天で同時期に在籍した。

中日・堂上兄弟 兄・剛裕(左)、弟・直倫

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<堂上兄弟> 兄の剛裕が2004年中日入りすると、弟の直倫も07年にドラフト1位で中日へ。同時スタメンだった10年8月6日の阪神戦では、そろって打点を挙げて2人でナゴヤドームのお立ち台に立った。父の照も中日の元投手。

阪神・新井兄弟 兄・貴浩(左)、弟・良太

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<新井兄弟> 兄の貴浩は広島で本塁打王に輝くなどした後、08年に阪神へFA移籍。中日で控えだった弟・良太も11年に阪神へ。12年7月29日のDeNA戦では兄弟アベック本塁打を記録。81年のロッテ・リー兄弟以来の快挙となった。

 

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