技術系サラリーマンの資格取得記

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教育職員免許状取得記録(第1級陸上無線技術士資格と実務経験による取得)

 

 2005年12月に埼玉県で取得した記録です。その後、教育職員免許法の改正がありましたので、現状にそぐわない可能性がありますのでご注意ください。

 

 第1級陸上無線技術士の資格で教員免許を取得できることを知ったのは、今から二十年以上前の学生だった頃に雑誌「電波受験界」の付録の記事だったでしょうか。まだ第2級無線技術士の受験勉強をしていた頃ですので、いつかは私もと思ったものでした。それから月日が流れ、通信関連の企業に就職し、第1級陸上無線技術士を取得しました。昔の記憶を思い出して、教員免許が貰えるものなら欲しいと思い調べ始めたのが、今回のきっかけです。
 まずは「本当に教員免許を貰えるのか?」法令データ提供システムで法律調べから始めました。いろいろなキーワードで検索した結果、教育職員免許法施行法第二条を見つけました。そこには、下記のように記されています。

教育職員免許法施行法(昭和二十四年五月三十一日法律第百四十八号)より
(従前の規定による学校の卒業者等に対する免許状の授与)
第二条次の表の上欄各号に掲げる者は、免許法第六条第一項の規定による教育職員検定により、それぞれその下欄に掲げる免許状の授与を受けることができる。

番号

上欄

下欄

二十の二

ロ 第一級総合無線通信士又は第一級陸上無線技術士の資格を有し、三年以上無線通信に関し、実地の経験を有する者で、技術優秀と認められるもの

中学校教諭の二種免許状及び高等学校教諭の一種免許状


 これで第1級陸上無線技術士の資格と3年以上の経験で教員免許を取得できることがわかりました。次は手続きです。教育職員免許法(教育職員免許法施行法とは別の法律です)には、「第五条6 免許状は、都道府県の教育委員会(以下「授与権者」という。)が授与する。」とありますので、都道府県教育委員会を調べれば良さそうです。
私が住む埼玉県庁のホームページを調べます。そこには「教員免許の申請手続き」があり書類の様式もありますが、第1級陸上無線技術士資格での申請方法には触れていません。そこで、今まで調べたことを確かめたい気持ちもあって埼玉県庁を訪ねました。
埼玉県教育局管理部教職員課で「無線の資格と経験で教員免許を取得したい」と告げると、前例がありますとのこと。第1級陸上無線技士の免許証を提示すると、法令を確認してくれて高校の工業と中学の職業の免許が取得できますとの回答を頂きました。そして、「教育職員免許状の申請について」という案内書と書類の様式をいただき説明を伺いました。
必要な書類は下記のとおりです。

1.教育職員免許状検定授与願い(様式第5)※埼玉県収入証紙5000円添付する
2.人物に関する証明書(様式第7)
3.第1級陸上無線技術士免許証の写し
4.実務に関する証明書(様式第4)
5.身体に関する証明書(様式第8)
6.履歴書(様式第2)
7.宣誓書(様式第3)
8.戸籍抄本
9.最終学歴の卒業証明書
10.返送用封筒(宛名・切手添付)
11.「技術優秀と認められる」証明書(様式・タイトルは任意)

 案内書以外の注意事項として次のことを伺いました。
①実務に関する証明書は会社の所属長の公印使用のこと。勤務成績の概評は懲戒処分等がなければ「良好であった」とすること。
②人物に関する証明書は、会社の所属長の公印使用のこと
③中学、高校それぞれに各書類が必要(全て2通づつ)
④「技術優秀と認められる」証明書は、具体的にどのような経験(業務)をし、どうして技術優秀と認められるのか記述し、所属長の公印を押印すること。様式・タイトルは任意。

 戸籍抄本と卒業証明書、身体に関する証明書(医師の診断書)を手配しつつ、他の書類の作成をしました。困ったのは「技術優秀と認められる証明書」です。自分が従事してきた業務内容を具体的に書き、会社での評価を書いて最後に「以上より技術優秀と認められる。」と書いて締めくくりました。これら所属長の公印が必要な書類は、直属の上司や関連部署(人事)に説明してから社内規定に従って手続きを行い所属長(私の場合は事業部長)の公印を押したものを入手しました。
なお、私は資格を取得してからの三年の間に親会社から子会社へ在籍出向しているので、両方の会社での「実務に関する証明書」が必要でした。

 申請は直接本人が出向くように案内されていますので、会社を休んで埼玉県庁に出向きました。申請先の窓口(埼玉県教育局管理部教職員課)は午前8時30分から開いているのですが、県証紙の販売窓口の売店が午前9時の開店だったため、先に書類の確認をしていただき、後から売店に県証紙を買いに行って届けました。窓口の担当の方がとても親切丁寧に対応していただけたので助かりました。
 そして申請から約1ヶ月後に、高等学校教諭1種(工業)と中学校教諭2種(職業)の免許状が郵送で届きました。

 今回の手続きは想像していたよりも簡単でした。ポイントは2つです。1つは都道府県の窓口に問合せをして手続き方法を教えて貰うこと。私の取得後に、同じ方法で会社の同僚が群馬県で教員免許を取得しました。私が取得した埼玉県と群馬県では、大まかな手続き方法は同じですが、書類の様式が違いますし記載する内容も異なっていました。それぞれの都道府県の手続き方法を良く聞いて、その通りにすれば教員免許を取得出来ます。
2つめは、いかに会社に書類を出して貰うかです。所属長や上司に書類作成を頼んでも困らせるだけですし、望むものを貰えるとは限りません。私は、自分で案を作り所属長や直属の上司などに説明し、確認・添削して貰って完成させました。
 私は現在の無線関連の仕事を離れるつもりはありませんし、教員免許取得と教員採用は別物ですので、私が教員になることは無いと思います。それでも将来的にボランティアをする時など、何かしら役に立つことを期待しています。

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