| この映画、初めて観た時は何が何やらさっぱり判らなかった。犯人を知った上でもう一度観て、ようやく理解できた。しかし、このトンデモないオチにはいまだに納得できないでいる。 物語はあまりにも複雑怪奇なので大筋のみを紹介する。 舞台は或る名門の私立高校。ここに通うヴァージニア(『大草原の小さな家』の長女だった人)の友人が一人また一人と失踪していく。 ヴァージニアには4年前の誕生日の晩に交通事故に遭った過去があった。母が運転する自動車が川に転落、母は溺死し、彼女も脳に損傷を受けて記憶を失っていたのだ。 リハビリの甲斐あって、彼女は次第に記憶を呼び覚ましていく。そして、4年前の交通事故の原因は、お誕生日会にお友達が一人も来なかったことに激怒した母の飲酒運転であることを思い出した。 失踪するのは皆その時のお友達だ。 ヴァージニアはひょっとしたら自分が無意識に彼らを殺しているのではないかと疑い始める。 終盤からはヴァージニア自身による殺害がスクリーンに映し出されるので、もう彼女が犯人であることは疑いようがない。しかし、この映画の脚本家は、アッと驚くオチを用意する。あまりにもトンデモないので、開いた口が塞がらない。 お友達をひと通り殺し終えて、その腐乱屍体をズラリと並べて、一人だけのお誕生日会を催すヴァージニア。 「さあ、次はあなたの番よ」 と、倒れている親友のアンを起こすと、なんと、アンではなくてヴァージニアだ。 「ふふふ、可哀想な私の妹」 えッ?。ヴァージニアには双児の姉がいたのか?。 否。実は犯人はアンで、ヴァージニアに変装して犯行に及んでいたのだ。 「あんたの母は私の父の愛人だった。そのために私の母は家を出て、家庭はメチャクチャになった。だから、復讐してやったのよ」 ヴァージニアにナイフを振り降ろすアン。揉み合ううちにナイフはアンに刺さって絶命。そこに刑事がやってきて、 「おやおや、トンデモないことをしてくれたもんだ」 すべてがヴァージニアのせいにされて映画は終わる。 監督は『最後の猿の惑星』で我々「猿惑」ファンを失意のどん底に叩き落としたJ・リー・トンプソン。曰く、十以上の異なるオチを用意して、その中で最良のものを採用したのだそうだが、なあ、トンプソン(あえて呼び捨て)。それでこれなら、お前はバカだぞ。 |