まさか・・・。高校3冠を狙っていた桜花学園のウインターカップは準々決勝で幕を閉じた。昭和学院に2点及ばず、思わぬ敗戦。選手は一様に肩を落とし、井上真一監督(72)も「淡々とプレーしてしまった。気持ちの弱さが出た」と落胆の色を隠し切れなかった。
第1クオーターから4点差をつけられる想定外の展開。身長185センチの留学生・オコンコにボールを集めてインサイドで攻めていったが、得点につながる機会は少なくなるばかり。岡本、平下の「2年生コンビ」がフル出場で計33得点を挙げて気を吐いたものの、勝利までは至らなかった。
今年は地元・愛知県での開催だった全国高校総体、安城学園との合同チームで臨んだ秋の福井国体で優勝。ウインターカップは14度目の高校3冠を懸けて臨んだ大会だった。しかし、10年以来、8年ぶりに4強を逃してしまった。「僕もびっくりしている」という井上監督は「どこかで勝てるという油断があった」と敗因を分析する。
もちろん、この悔しさは必ず晴らす。年末年始は来年1月3日までオフにする予定だったが、27日から練習を再開することを決めた。「名古屋に帰って、すぐ練習。来年こそ、高校3冠を取ります」。たとえ転んでもすぐに立ち上がって、勝利へ突き進む。それが桜花学園だ。 (谷大平)