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【一般スポーツ】

桜丘、総体王者に14点差金星 全国高校バスケ8強進出

2018年12月27日 紙面から

開志国際に勝って雄たけびを上げて喜ぶ桜丘の富永啓生(右)ら=東京・武蔵野の森スポーツプラザで(谷大平撮影)

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 真冬の東京で“桜の乱”が巻き起こった。バスケットボールの全国高校選手権(ウインターカップ)は26日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで、男子の3回戦と女子の準々決勝を行い、男子は桜丘(愛知)が、8月の全国高校総体を制した開志国際(新潟)を89-75で破り、8強入りを果たした。同総体準優勝の中部大第一(愛知)は能代工(秋田)を90-43で下した。一方、女子は桜花学園(愛知)が昭和学院(千葉)に73-75で競り負け、14度目の高校3冠を逃した。

 勝利を挙げた瞬間、両手を広げて、雄たけびを上げた。全国高校総体は2回戦敗退だった桜丘が大金星だ。総体王者の開志国際に14点差をつける快勝。チーム総得点の半分以上となる45得点をあげた富永啓生(3年)は、「個人の得点よりも勝てたことがうれしい」と喜びに浸った。

 試合序盤はリードを許したが、第2クオーターまでに3点差まで詰め寄る。富永は第3クオーターに左みぞおちを打ってベンチに退いたものの、「僕が出ないわけにはいかない」と強行出場。鋭いドライブから得点を積み重ねていった。

 今夏はU-18日本代表としてアジア選手権に参加。地元・愛知県で開催された全国高校総体に参加できず、チームも2回戦で敗退した。ウインターカップはその雪辱戦。組み合わせが決まると、「絶対に開志国際に勝って、(準々決勝から試合をする)センターコートに立つぞ」と開志国際対策を入念に練ってきた。

 試合前には自分たちが試合をするAコートで桜花学園が敗れるという波乱があった。コートサイドで見ていた富永は「同じ愛知代表なのでショックだった」という一方、「その分、僕たちが勝ってやる」と発奮。同じ「桜」という文字を校名に持つ仲間として、高校総体王者を撃破した。

 桜丘のウインターカップでの成績は2014年の4位が最高。今年は総体王者を破った勢いがある。「悔いの残らないようにプレーし、ここまで来たら決勝までいきたい」と富永。王者の座をつかむという思いはさらに高まった。 (谷大平)

桜  丘 89-75 開志国際

     21-25

     17-16

     26-13

     25-21

(愛 知)     (新 潟)

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