シンガー・ソングライターの絢香(31)が26日、東京・日本武道館で全国ツアーの東京公演を行った。大ヒット公開中の映画「人魚の眠る家」(堤幸彦監督)の主題歌「あいことば」を担当しており、主演の女優・篠原涼子(45)が応援に駆け付けた。
アンコールが終わると、絢香が「スペシャルなゲストが駆け付けてくれている。びっくりするかも」と呼び掛け、篠原が登場して花束を渡した。篠原は今や大女優だが1990年代は「恋しさと せつなさと 心強さと」が200万枚以上売り上げるなど歌手として活躍しており、「歌ってもいいですか」とも。実現はしなかったが、観客は跳び上がって喜んだ。
2人は11月28日に映画「人魚の-」の舞台あいさつで初対面。約1カ月後にライブの舞台で顔を合わせた。絢香は「あいことば」について「この映画に出会わなければ絶対に生まれていない曲。目で見えない愛、つながりをどう表現するか考えた」と説明し、神秘的で伸びのある歌声を響かせた。
篠原は「うるっときました。すてきな歌をありがとう。(『あいことば』を)聴いてからお芝居をすると違った」と感謝した。この日は、アルバム「30 y/o(サーティー・ワイ・オー)」の収録曲や代表曲「にじいろ」を中心に全16曲を1万人に届けた。