【サッカー】南野狙う、日本人得点王 アジア杯向け代表合宿スタート2018年12月27日 紙面から
サッカー日本代表は26日、来年1月のアジア・カップ(UAE)に向けて、千葉県内で合宿をスタートさせた。欧州組で唯一、初日から合流した新エース候補のMF南野拓実(23)=ザルツブルク=は2大会ぶりの優勝、2007年大会の高原直泰(現沖縄SV)以来の日本人得点王、そして念願の欧州ビッグクラブ移籍を勝ち取る決意を表明した。 南野は自身初のアジア杯へと挑む。優勝、得点王の二兎(にと)を追い、ビッグクラブ移籍のチャンスもある。新たな日本の攻撃の中心としての自覚は十分。2大会ぶりの王座奪還への思いをこう口にした。 「攻撃の選手なので優勝に向けゴールやアシストで貢献したいと強く思っている。それ以外でも守備だったり、攻撃の起点になったり、チームを助けたい」 森保体制発足後、国際親善試合5試合に出場してチームトップの4得点を挙げてきた。その抜群の得点感覚で、3大会ぶりの日本人得点王誕生の期待も懸かる。 「決勝で勝つということが一番。個人の賞もあるが、それは終わってからどうなっているのか。チームのために全力を尽くした上にあると思う。まずは、チームの勝利のためにしっかりと頑張っていきたい」 すでに欧州挑戦5季目を迎え、さらなるステップアップの期待は、日増しに高まる一方だ。かつて長友佑都(32)は、優勝した11年のカタール大会の大活躍を契機に、イタリアの名門インテルへの移籍を勝ち取った。南野も、当時の長友のようなギラギラとした向上心を隠そうとしない。 「もちろんサッカーなので、そういうことがあり得ると理解している。もちろん、そういうチャンスがあるのは分かっている。だからこそ、チームとして優勝して終えられればいい」 日本の新エースが、森保ジャパンにとっては初の公式大会で全てをつかみ取る。 (馬場康平)
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