「音は聞こえているのに、言っていることがわからない」。そんな「聴覚情報処理障害」という症状をもつ人がたくさんいることがわかってきました。人間の耳には周囲の雑多な音の中から、必要な音だけを選び取るという機能がついていますが、「聴覚情報処理障害」の人にはそれが難しいのです。
チェックポイント
接するときの工夫
症状のある人に、周囲はどう接したらいいのか、小渕さんに教えていただきました。合図というのは、相手が聞く準備ができるように「あのさ」「ねぇ」などと切り出すことも有効です。重要なことはメモやメールなど文字で伝えると、間違いが減ります。
医療機関
小渕さんと連携するなど、聴覚情報処理障害の診療に取り組んでいる医療機関は、以下のような病院があります。まだ数が少ないですが、徐々に増えつつあります。
- 札幌医科大学付属病院 耳鼻咽喉科(北海道)
電話:011-611-2111 - 東北大学病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科(宮城)
電話:022-717-7000 - 国際医療福祉大学クリニック(栃木)
電話:0287-24-1001 - 東京都済生会中央病院 耳鼻咽喉科(東京)
電話:03-3451-8211 - 関西医科大学付属病院 耳鼻咽喉科(大阪)
電話:072-804ー0101 - 大阪市立大学医学部付属病院 耳鼻いんこう科(大阪)
電話:06-6645-2121 - 県立広島病院 小児感覚器科(広島)
電話:082-254-1818 - 九州大学病院 耳鼻咽喉科(福岡県)
電話:092-641-1151
など
聴覚情報処理障害の当事者の会もあります。
ホームページ:https://apd-peer.jimdofree.com/