ヤクルトがソフトバンクを自由契約になった五十嵐亮太投手(39)を獲得することが26日、決まった。五十嵐は10年ぶりの古巣復帰となる。
五十嵐は1998年にドラフト2位でヤクルトに入団。04年に最優秀救援投手に輝くなど、2009年までヤクルトでプレーした。その後、海を渡ってメジャーに移籍し、13年からソフトバンクでプレー。今季は中継ぎとして23試合に登板して0勝1敗、防御率4・50の成績だった。
伊東昭光編成部部長は「数日前に声をかけたが、今朝、本人から“お世話になります”という電話がかかってきた。中継ぎの強化。来季は(1軍登録枠が)29人登録できるというのもある」と獲得の狙いを説明。さらに、「以前、ヤクルトにいた時は、剛速球1本だったが、今は、緩急をうまく使うようになっている。若手の良い見本にもなる」と続けた。
大補強の原巨人とはいかないまでも、ヤクルトは地味ながらも確実に戦力アップを図っている。五十嵐の獲得で同じくソフトバンクから獲得した寺原は先発での起用案も浮上。さらに、日本ハムとのトレードでここ2年間不振ながら16年の新人高梨も獲得。こちらも先発要員だ。五十嵐、寺原、高梨がヤクルト再生工場で復活すれば、覇権争いに食い込んでも全く不思議ではない。 (竹下陽二)