インターネット上で葬儀を依頼できるサイト「小さなお葬式」について、追加の費用が発生することがあるにもかかわらず、「追加料金一切不要」と表示していたのは景品表示法違反(有利誤認)に当たるとして、消費者庁は22日までに、運営する葬儀会社ユニクエスト(大阪市)に再発防止命令を出した。
ユニクエストの担当者は、取材に「消費者庁の指摘は受けとめるが、有利誤認との判断は不服だ」とし、処分取り消しの提訴も検討していると明らかにした。
消費者庁表示対策課によると、ユニクエストは2016年4月~17年12月、サイト上で販売していた「小さなお別れ葬」「100名までのお葬式」など5つの葬儀サービスを14万~63万8千円で販売。「追加料金一切不要」「プラン金額がお葬式にかかる全ての費用」などと表示した。
実際には、霊きゅう車の搬送距離や葬儀まで遺体を安置する期間などによって追加の費用が発生し、10万円以上を支払った契約者もいたという。サイトは既に、追加料金がかからないという表示は削除している。〔共同〕
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