ハイエンドモデルに迫る機能・デザインを備えた“遊べるスマホ”「HUAWEI nova 3」の魅力に迫る!
基本スペックスタイリッシュな縦長ボディに、高性能AIプロセッサーを搭載
「HUAWEI nova」シリーズはミドルクラスのスマートフォン。初代「HUAWEI nova」(SIMフリーモデル)、そして2代目の「HUAWEI nova 2」(auのセルラーモデル)は、ともにコストパフォーマンスの高さを最大のアピールポイントとし、価格以上の性能、機能、デザインで絶大な支持を集めてきたが、2018年10月に発売された最新モデル「HUAWEI nova 3」(SIMフリーモデル)はミドルクラスながら、さらに1段階上のハイエンドモデルと肩を並べるほどのスペックを装備するとともに、47,521円(税込、価格.com最安価格、2018年12月5日時点)という比較的リーズナブルな価格を実現してきた。
「HUAWEI nova 3」に搭載されるSoCは、同社製ハイエンドモデル「HUAWEI P20 Pro」や「HUAWEI Mate 10 Pro」と同じ、AI専用コア「NPU」を内蔵した「HUAWEI Kirin 970」。これによってハイエンドモデルと同等のハイパフォーマンスが得られるうえ、カメラ機能をはじめ、さまざまな用途でAIアシストを利用することができる。また、液晶ディスプレイは約6.3型の大画面で、解像度はフルHD+(2340×1080)。スマートフォンの大画面化は昨今のトレンドとはいえ、これだけ画面が大きいと片手での持ちづらさを懸念する人も少なくない。とりわけ、女性をはじめとする手の小さな人にとっては気になるポイントとなるだろう。
しかし、「HUAWEI nova 3」は、画面アスペクト比19.5:9の縦長フォルムを採用しているうえ、ファーウェイお得意の狭額縁設計により、ボディの幅は画面サイズからは想像できないほどスリム。手の小さな人でも片手持ちが苦にならない。さらに、エッジをラウンドさせた3Dカーブガラスを採用することでグリップ感も良好だ。
スマートフォンの総合的な処理性能を計測するベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark(v7.0.4)」のトータルスコアは、「206193」。これは、ひと世代前のハイエンドモデルに匹敵するハイスコアであり、よほどヘビーなものでない限り、3Dゲームでも快適にプレイできるはずだ。なお、メモリーは4GB、ストレージは128GB、バッテリー容量は3750mAhとなり、最大256GBに対応したmicroSDメモリーカードスロットを備える
液晶ディスプレイは約6.3型の大画面で、解像度はフルHD+(2340×1080)。1インチ当たりのピクセル数を示すppiは409となっており、写真や動画を高精細に表示できる。画作りの傾向としては、明るく色鮮やかで、ほどよくメリハリが効いている印象だ
ボディカラーは、写真の「アイリスパープル」と、オーソドックスな「ブラック」の2色展開。「アイリスパープル」の背面は、ガラスと高屈折率フィルムを重ね合わせることで生まれる、パープルからブルーへの美しいグラデーションが印象的だ
カメラ機能4つのレンズを搭載したAIカメラで風景も、料理も、セルフィーも美しく
女性や若者にとって、コミュニケーションの中心にあるのは、今や電話でもメールでもなく、SNSではないだろうか。何気ない日常の写真やセルフィーをSNSにアップして、コメントをもらったり、コメントを返したり。そんなやり取りを通じて自分の日常や個性を発信し、友人と共有することが当たり前になっている。
そう考えると、スマートフォンのカメラ機能が果たす役割は非常に大きい。よりキレイな写真を撮り、SNSにアップして人と差をつけるには、カメラ機能が充実したスマートフォンが必要になってくるのだ。その点、「HUAWEI nova 3」は、背面と前面それぞれにダブルレンズカメラを備えるなど、とにかくカメラ機能に力が入っている。
背面のメインカメラには、約2400万画素モノクロセンサー+約1600万画素カラーセンサーのダブルレンズカメラを、そしてフロントカメラにも、約2400万画素+約200万画素のダブルレンズカメラを採用。メインカメラには22種類の被写体やシーンを識別するAIシーン認識機能のほか、写真の水平・垂直を自動補正してくれるAIアシスト機能が搭載されており、風景や人物、料理など、さまざまな被写体やシーンを高品位に撮影することができる。また、フロントカメラについては、従来のAIビューティー補正機能に加え、「青空」や「花」など8種類の背景シーンを認識して撮影設定を自動で調整するAIシーン認識機能を新搭載。逆光下でも白飛びしにくい「HDR Pro」機能も手伝って、顔だけでなく背景まで美しい、SNS映えするセルフィー写真を撮影することが可能だ。
背面のメインカメラに加え、フロントカメラもダブルレンズカメラを搭載する。フロントカメラの画素数は、業界トップクラスの約2400万画素。これもセルフィー写真を撮影する機会の多い、女性や若者を意識した仕様のひとつと言えるだろう
「HUAWEI nova 3」には、事前に学習した1億枚以上の写真データを用いてAI処理を行う専用プロセッサー「NPU」が内蔵されており、カメラがとらえた被写体やシーンを高精度に認識。最適なシーンモードと設定を自動選択してくれる。被写体やシーンを認識すると、カメラアプリ画面上に「ポートレート」「フード」「花」などの文字とアイコンが表示される
ここからは、実際に「HUAWEI nova 3」で撮影した作例とともに、本機のカメラ機能の実力をチェックしていこう。メインカメラでは、AIシーン認識機能によって写真の仕上がりがどう変わるのかを、またフロントカメラでは、ビューティー補正や「HDR Pro」機能の効果を中心に検証していきたい。
メインカメラ作例1風景
まずは風景撮影から。AIシーン認識機能の認識精度は想像以上に高く、ここでは単なる「風景」ではなく、「紅葉」と認識された。樹木が全体的に明るく表現され、写真左右の陰になった部分も明るく持ち上げられているのがわかる。肉眼で見た風景に近い、色鮮やかでリアリティのある写真に仕上がった
メインカメラ作例2人物
人物にカメラを向けると、瞬時に「ポートレート」と認識。顔を中心に露出が決定されるため、AIシーン認識機能オフと見比べると、肌がより明るく、階調豊かになっている。マニュアル操作で、いちいちモードを切り替え、露出を補正していてはせっかくの笑顔も台なしだが、これなら、撮影者は被写体の表情に集中して、シャッターを切るだけでいい
メインカメラ作例3料理
SNSにアップされる写真の定番と言えば、料理写真もそのひとつだろう。AIシーン認識機能オン/オフでの仕上がりの違いは一目瞭然で、オンのほうが明らかにみずみずしく、おいしそうだ。一般的なスマートフォンに搭載される「フードモード」は、彩度を誇張し過ぎるあまり、仕上がりに違和感を覚えるものも多いが、本機のカメラ機能にはそうした不自然さがないのが好印象
フロントカメラ作例1セルフィー写真(ビューティー補正オン/オフ)
さすがは2400万画素のフロントカメラ。髪の毛が束になりモヤッとしたり、背景の風景があいまいになったりといった破綻がなく、極めて精細感が高い。そしてビューティー補正をオンにすると、肌の階調がよりなめらかに。こちらも、やり過ぎのない自然な仕上がりだ
フロントカメラ作例2セルフィー写真(「HDR Pro」機能オン/オフ)
日差しがまぶしくて表情が崩れないよう、セルフィー写真を撮る時には無意識に太陽を背にすることが多い。そうなると逆光になり、顔が暗くなりがち。だからといって、顔を明るくしようとすると背景の日が当たっている部分が白く飛んでしまうし、逆に背景の白飛びを抑えようとすると、さらに顔が暗くなってしまう。そんなジレンマを解消してくれるのが「HDR Pro」機能で、顔も背景も明るく撮影することができる。「HDR Pro」機能の効果をリアルタイムでプレビューしながら撮影できるのも便利だった
独自機能便利で楽しい、独自機能が満載
独自機能が充実しているのも「HUAWEI nova 3」の魅力。ユーザーの表情に連動した3DのキャラクターアイコンをSNSでシェアできる「3D Qmoji」のほか、非日常的なスローモーション動画が撮影できる「スーパースローモーション」や、撮影したアイテムを2本指でタップすると、Amazonでそのアイテムを探してくれる「AIショッピング」、さらに、特定のゲームプレイ時にグラフィック処理速度を向上させる「GPU Turbo」などを搭載している。各機能を実際に使ってみたが、「3D Qmoji」のかわいいキャラクターでSNSを盛り上げたり、「スーパースローモーション」で撮影した動画をSNSにアップして仲間を驚かせたりと、これが想像以上におもしろい。「どんなリアクションがもらえるかな?」と、ドキドキ、ワクワクしながら反応を待つのも楽しかった。これらの独自機能を活用することで、スマートフォンの活用の幅や楽しさはグンと広がるだろう。
「3D Qmoji」に用意されているキャラクターは全8種類。笑顔や不満の表情などはもちろん、片目をつぶったウインクなどにも連動してくれるため、その時々の感情を正確に、なおかつおもしろおかしく伝えられる
480コマ/秒のスローモーション動画が撮影できる「スーパースローモーション」機能。非日常の世界を切り取ってSNSにアップすれば、注目を集められること間違いなしだ。また、動体を検出して自動でハイスピード記録のタイミングを決定してくれるなど、使いやすさにもしっかり配慮されていた
「AI ショッピング」は、画像に写っている製品を2本指でタップするだけで、AmazonなどのECサイトが立ち上がり、そのアイテムを検索してくれるというもの。SNSで気になるアイテムを見つけた時などに、いちいち製品名を調べて検索しなくて済むのが便利だ
まとめ「HUAWEI nova 3」を携え、もっと楽しいスマホライフを
ワンランク上の処理性能やAI機能を備え、デザインも上質。カメラ機能にいたっては、メインカメラ、フロントカメラともにダブルレンズカメラ仕様のAIカメラという贅沢な仕様となっている「HUAWEI nova 3」。コストパフォーマンスを含めた総合力という意味では、ミドルクラス製品の中でも頭ひとつ抜けた存在と言って間違いないだろう。そして今回のレビューでは、その完成度やコストパフォーマンスの高さだけでなく、SNSとの親和性の高さ、つまり、女性や若者の“ツボ”を押さえた1台であることもしっかりと確認することができた。もっと便利で、快適で、楽しいスマホライフを送りたいと思っているのなら、「HUAWEI nova 3」をチェックしない手はないはずだ。