価格.comスタッフが使い込んで感じた 13.9型ハイスペックモバイルノート「HUAWEI MateBook X Pro」の快適性能
すぐれた処理性能や、洗練されたデザイン、持ち運びやすいサイズ、バッテリー性能、そして、高いエンタメ性。これらは、モバイルノートをオンタイム/オフタイム問わずフル活用するための必須要件となるが、こうした要件をことごとくクリアした、理想的とも言えるモバイルノートがある。それが、ファーウェイのハイスペックモバイルノート「HUAWEI MateBook X Pro」だ。2018年6月の発売から約半年が経ったこのタイミングだからこそ知りたいのは、「HUAWEI MateBook X Pro」を使い込んで感じた具体的な実用性だろう。本機のアピールポイントが、どのような用途の、どのような場面で、どのように生きてくるのかを、詳しく確かめていこう。
INDEX
スペック極上のエンタメ体験が味わえる、
13.9型ハイスペックモバイルノート
「HUAWEI MateBook X Pro」の使用感をお伝えする前に、まずは本機の基本情報を確認しておこう。展開されるラインアップは、「インテル® Core™ i7-8550Uプロセッサー」を搭載した上位モデルと、「インテル® Core™ i5-8250Uプロセッサー」を搭載された下位モデルの2モデルで、価格.comスタッフが使い込んでレビューするのは、上位モデル「MAW29CH75CNCNAUA」となる。
「MAW29CH75CNCNAUA」のスペック構成は、モバイルノートとしては文句なしにトップレベル。上述の通り、CPUには第8世代「インテル® Core™ i7-8550Uプロセッサー」を搭載。4コア8スレッドの並列処理に対応し、定格クロックは1.80GHz、処理負荷に応じて動作クロックを自動的に上昇させる「インテル®ターボ・ブースト・テクノロジー2.0」作動時には最大4.0 GHzまで高速化するパワフルなCPUだ。また、GPUにはディスクリート型の「NVIDIA® GeForce® MX150」を装備。これによって、ゲームから写真・ビデオ編集アプリ、「Microsoft Edge」をはじめとしたWebブラウザーまで、さまざまな対応アプリにおいてGPU支援が得られ、描画が高速化される。なお、メモリーは大容量の16GB、ストレージは高速なNVMe・PCIe接続の512GB SSDとなり、不足は見られない。
このほか、コンパクトかつスタイリッシュなメタルボディには、解像度が3000×2000、色域がsRGBカバー率100%を誇る13.9型LTPS(低温ポリシリコン)液晶タッチスクリーンを搭載。さらに、ツイーター×2、サブウーハー×2で構成されるクアッドスピーカーや、ドルビー社との共同開発で生まれた「Dolby Atmos®サウンドシステム」、フルサイズのキーボードが装備される。まさにハイスペックモバイルノートと呼ぶにふさわしい基本的スペックと装備と言えるだろう。
快適シーン1~屋外~軽快に持ち運んで、スタイリッシュに使う
「HUAWEI MateBook X Pro」を使い始めて最初に感じたのは、その薄さと軽さ。筆者はズッシリと重いカバンを持ち歩くのが苦手で、できることなら外出時にはパソコンを携帯したくない人間である。そのため、取材時や打ち合わせ時に使用するのは、いつも紙のノートとペンだ。今回のレビューでも、多少の抵抗を感じながら「HUAWEI MateBook X Pro」を持ち歩くことになったのだが、カバンに入れてみてビックリ。持ち歩いていることが苦にならないくらい薄くて軽いため、レビュー前の抵抗感は瞬時に吹き飛んでしまった。
しかも、本機は13型液晶搭載モデル並みにコンパクトな筐体ながら、実際のディスプレイサイズは13.9型と、モバイルノートとしては大型。これは、ファーウェイがスマートフォン開発で培った狭額縁設計によるものだろう。「これなら、持ち歩くのも苦にならない」ということで、筆者の「HUAWEI MateBook X Pro」レビューは幕を開けた。
仕事で使うカバンの中は、ノートや筆記用具、手帳、資料、スマートフォンなどでいつも一杯。「重たいカバンはなるべく持ちたくない」と思っていた筆者だが、「HUAWEI MateBook X Pro」は薄くて軽いため、持ち歩いても苦にならない。さらに、ノートや筆記用具、手帳などのアナロググッズを持ち歩く必要がなくなり、以前よりもカバンが軽くなったように感じた
「HUAWEI MateBook X Pro」をカバンにしのばせ、打ち合わせに向かう。約束の時間までまだ時間があったので、カフェに立ち寄り、編集途中の原稿を仕上げることにした。椅子に腰を下ろして、カバンから「HUAWEI MateBook X Pro」を取り出し、テーブルに置く。「HUAWEI MateBook X Pro」のデザインは実にスタイリッシュで、おしゃれなカフェでもサマになる。コンパクトなボディには約12時間※の連続駆動を実現した57.4Whの大容量バッテリーが搭載されているので、オンタイムに持ち歩いてもバッテリー切れの心配がないのもありがたい。そんなわけで、打ち合わせの時間まで、快適に作業することができた。
※ファーウェイ基準での測定、ローカル保存された連続動画再生
快適シーン2~自宅~趣味の動画鑑賞&写真編集を心ゆくまで楽しむ
自宅でゆったりと過ごす休日には、「HUAWEI MateBook X Pro」は極上のエンタメ体験を味わわせてくれる。ネット配信の動画鑑賞では、13.9型LTPS液晶タッチスクリーンの高精細かつ色鮮やかな描画が際立つうえ、ベゼルの存在が気にならないので、没入感が高い。クアッドスピーカーが奏でるサウンドも迫力満点で、「Dolby Atmos®サウンドシステム」によって左右だけでなく、上下にも音が移動する感覚がしっかりと堪能できる。モバイルノートから鳴っているとは思えないほど音場が広く、サウンドが立体的。一般的なモバイルノートのサウンドとはまったくの別物であり、外部スピーカーを別途用意せずとも十分満足することができた。
美しい映像と包まれるようなサウンドによって、動画を単に「視聴」するのではなく、しっかりと「鑑賞」することができる。特に音質のよさには目を見張るものがあり、「Dolby Atmos®サウンドシステム」によって、本体サイズよりもはるかに広い位置から音が鳴っているように感じられた
動画鑑賞に加えてもうひとつ、筆者が趣味として楽しんでいるのがカメラ。デジタル一眼レフカメラで撮りためた写真を見返したり、整理したり、加工したり、そんな時間が筆者にとっては至福のリラックスタイムなのだが、「HUAWEI MateBook X Pro」は画面アスペクト比が3:2なので、デジタルカメラの一般的なアスペクト比である3:2の画像をフル画面で鑑賞できるのがうれしい。また、高性能GPU「NVIDIA® GeForce® MX150」は写真編集時に力を発揮してくれ、アドビの「Photoshop CC」で画像の拡大・縮小を繰り返しても、動作がモタつくことはない。動画視聴や、音楽鑑賞、写真の鑑賞・編集などの趣味を快適に楽しめる点もまた、「HUAWEI MateBook X Pro」ならではの魅力と言えるだろう。
快適シーン3~仕事~マルチタスクも打ち合わせもスムーズにこなせる
編集という仕事には、多くの情報を同時に扱い、整理し、まとめていく能力が求められる。Webブラウジングで調べ物をしながら原稿を修正し、メールの返信をしながら画像をチェックする、といった具合に。そのため、PC上では複数のアプリが同時に起動されており、高い負荷がかかりやすいわけだが、高性能なCPUやGPU、大容量のメモリー、さらには高速ストレージを搭載した「HUAWEI MateBook X Pro」なら、そんなマルチタスク作業もサクサクと快適にこなすことができる。ビジネスの生命線である、作業の効率、生産性が大幅に高まるのだ。
16GBの大容量メモリーはもちろん、「インテル®ターボ・ブースト・テクノロジー2.0」作動時には最大4.0 GHzの高クロックで動作する「インテル® Core™ i5-8250Uプロセッサー」の恩恵も顕著で、マルチタスク作業も軽快にこなす。アプリケーションを切り替えても、クリップボードに重い画像をコピーしても、動作がモタつくことはほとんどなかった
そして感心したのは、拡張性の高さだ。Thunderbolt 3に対応したUSB Type-Cポートに外部4Kモニターを接続すると、表示領域が広がり、作業効率がアップ。「NVIDIA® GeForce® MX150」のパワフルな処理によって、4K動画をレンダリングするといった重いグラフィック処理も快適に行え、仕事の生産性がさらに向上した。
また、想像以上に重宝したのが、「F6」キーと「F7」キーの間に装備されたポップアップ式のカメラ。電話やメールではなく、「Skype」などを使ったビデオ会議によって、ライターとの打ち合わせがよりスムーズに行えるのだ。仕事の質を高めてくれる、つくづく頼もしい“相棒”である。
ポップアップ式のカメラを使い、ライターとテレビ電話で原稿内容についての打ち合せ。やはり顔を見ながら話すと、言葉の細かいニュアンスなどもしっかりと伝わり、打ち合せがスムーズになる。カメラを使用しないときは物理的に格納できるうえ、液晶ディスプレイの上部、もしくは下部にカメラ用のスペースを確保する必要もないなど、考えてみると、ポップアップ式というのは実に合理的だ
まとめあらゆる作業が快適になる、プレミアムなモバイルノート
今回のレビュー中、「快適」という言葉が何度口をついて出たことだろうか。軽量・コンパクトなボディは快適に持ち運べるし、スタイリッシュなデザインなので、立ち寄ったカフェでも、打ち合わせ先でも気分よく、快適に作業ができる。また、趣味の動画鑑賞や写真の編集を快適に楽しめるエンターテインメント性能を備え、ビジネスシーンでももちろん快適な処理性能を発揮。つまるところはどんな用途でもストレスを感じない、快適なパソコンライフを提供してくれるのだ。
昨今、ノートPCはコスパばかりが求められるが、高性能なプレミアムノートを使うと、やはり快適さが格段に違うし、その結果、オンタイムでもオフタイムでもゆとりを感じることができた。一般的なモバイルノートでは味わえない快適さを、「HUAWEI MateBook X Pro」で、ぜひ多くの人に体感してもらいたいと思う。
- MateBook X Pro
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プロセッサ | 第8世代インテル® Core™ i7-8550U プロセッサー |
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メモリー | LPDDR3 16GB 2133MHz |
ストレージ | 512GB NVMe PCIe SSD |
グラフィック | NVIDIA® GeForce® MX150、GDDR5 2GB |
OS | Windows 10 Home 64bit |
ディスプレイ | 13.9型広視野角、解像度3000 x 2000 (260 PPI)、1,500:1 コントラスト、 輝度450nit、タッチ機能付き |
サウンド | Dolby Atmos®サウンドシステム(クアッドスピーカー)、クアッドマイク |
本体サイズ | 約 304(幅)×217(奥行)×14.6(高さ)mm |
質量 | 約1.33kg |
外部インターフェイス | LPDDR3 16GB 2133MHz |
メモリー | USB Type-C×2 (両ポート: 充電とデータ転送対応、うち1つはThunderbolt® 3対応)、USB Type-A×1、ヘッドフォンジャック |
ネットワーク機能 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac (2x2 MIMO)、Bluetooth® 4.1 |
バッテリー | 57.4Wh (約12時間* ファーウェイ基準での測定、ローカル保存された連続動画再生) |
本体カラー | スペースグレー |
本体付属品 | ACアダプター、USBケーブル、クイックスタートガイドなど |