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長州力、来夏の引退試合での対戦相手は…「プロレス界は勝っても負けてもイーブン」 

2018年12月26日8時0分  スポーツ報知
  • 長州力

 来年夏に東京で引退試合を行うプロレスラー長州力(67)がこのほど、「WEB報知」の取材に応じ、引退への思いを明かした。

 長州は28日に後楽園ホールでファイナルロード第一弾でプロデュース興行となる「POWER HALL2018イヤー・エンド・スペシャル」に参戦する。同大会では藤波辰爾、マサ北宮と組んでNOSAWA論外、葛西純、清宮海斗と対戦。その後は、現時点では、ふるさとの山口県、宮古島、そして夏に予定する引退試合まで残りは4試合となっている。

 「こういうインタビューでいろんな人に必ず聞かれるけど、“本当に辞めますか”って。そんなもん、上がるわけないだろって。ちゃんと見てろって言いたくなりますよ。もう本当に葛藤はない」

 レスリングでミュンヘン五輪に出場し専大を卒業し1974年に新日本プロレスに入門し、途中、引退はしたが44年のレスラー人生を過ごした。

 「ボクはボクなりに、この業界で山あり谷ありでしたよ。確かに気持ち的には、最初のドームで終わって終わってますよ。だけど、その後もボクはボクなりにリングに向かう時はちゃんとプロのレスラーとしての自分をなるべく運んで上がったつもりではいます。それが、どう見えたか、会場でどう見られたかはわからない。それはボクに聞かれてもわからない。ただ、やるべきことはやって上がってましたよ。今現在も気持ちを維持して気も抜きたくないしそれが今現在です」

 来年夏のラストマッチはどんな構想を抱いているのか。

 「本当にわからない。まだ決まってないんじゃないか。こだわりは、まったくない。自分がそれまで一生懸命やってリングにあがるだけ。それでずっとこの世界にいたわけですから。どういう具合にやり遂げられるかわからない」

 最後に対戦したい選手は誰なのか。

 「こういう選手とかまったくない。あとはどう見られるかって、それだけです」

 デビューから長い低迷期を経て藤波辰爾に反旗を翻し革命戦士として人気を獲得。全日本プロレスへ移籍し、ジャンボ鶴田、天龍源一郎らと激闘を展開し、再び新日本へ戻り、マッチメイカーとして90年代の黄金時代を築き、またも退団しWJを旗揚げも失敗するなど波乱万丈の44年間。今、引退を前に心境を明かす。

 「最後はイーブンなんですよ、この世界は。勝ち負けは、多分、関係ないんじゃないかな。多分、最後は、プラス、マイナスはゼロなんですよ。そんなようなあれじゃないですか。猪木さんが勝ったり、馬場さんも勝ったりした時もありましたけど、ボクから見るとは最後はイーブンじゃないですかね。本当そう思いますよ。プロレスはそういうところに面白さがあって。選手はそこに納得感、安心感みたいなのがあるんじゃないですかね。勝敗がどうのこうのって最後の試合の時は勝っても負けてもイーブンです」

(取材・構成 福留 崇広)

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