画像:秋田大学より

秋田大学は2018年11月16日、同大学医学部附属病院に所属する医師が個人情報501件を含んだUSBメモリーを紛失したと発表しました。

同大学によると、USBメモリーは医師が研究を目的に使用。内部データには過去20年間分の造血幹細胞移植を実施した患者リストや、呼吸器科内科患者の個人情報や画像データが記録されており、記事発表時点で発見に至っていないと説明しています。

セキュリティ未設定、学外で紛失の可能性も

秋田大学によると、USBメモリーは学外で紛失した可能性があるとのこと。更に悪いことに、セキュリティ設定が施されておらず、誰でも閲覧できる状態です。

ただし、医師がUSBメモリーを紛失したのは2018年9月6日。ホームページ上の公表日より2か月以上が経過しているものの、記事発表時点で個人情報流出や二次被害等は発生していないとのことです。

流出情報の内訳は?

今回のインシデントで流出の可能性がある個人情報は、下記の通りです。ただし患者情報のうち、移植様式については英文字のコードで記載されており、ドナーや移植を受けた人が特定されることはないとしています。

内容 件数 内訳
過去20年間分の造血幹細胞移植を実施した患者リスト 500 患者識別番号、患者氏名、生年月日、移植様式、生死の別
呼吸器内科に受診歴のある症例データ 1 患者識別番号、患者氏名、X線画像、CT画像、検査データ、所見

なお秋田大学は今回のインシデントにより影響を受ける患者らに対して、 書面及び直接訪問して謝罪を進めています。

参照個人情報が記録されたUSBメモリの紛失について /秋田大学

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