東よ、エースを狙え。DeNAのアレックス・ラミレス監督(44)が今季チーム勝ち頭の東克樹投手(23)に来季の開幕投手を狙うよう求めた。既に決定権は三浦大輔投手コーチ(45)に託しており、「しっかり準備して三浦さんにアピールしてもらいたい」と見守る。
開幕投手を「エース」と呼び、年間を通して柱としての活躍を求めるのがラミ流。就任初年度は山口(現巨人)を指名し、昨年から2年連続で石田に大役を任せた。ただ、今季Aクラスを逃し、「自分1人で何でも決めていた」と反省。来季は新任の三浦コーチに指名権を譲った。
東は今季、チームで唯一、規定投球回に到達。11勝(5敗)でセ・リーグ新人王に輝いた。指揮官が「柱としてやってくれた」とほめちぎるように、候補の中では頭一つ抜けている。
今秋の日米野球を辞退する原因となった左肘の炎症も順調に回復。本人も「狙っていきたい。チームの勢いを決める1戦目。自分が務めるぐらいの気持ちでキャンプからアピールしていきたい」とやる気十分だ。 (小林孝一郎)