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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]サートゥルナーリア、GI奪取へ猛アピール

2018年12月25日 紙面から

栗東坂路を力強く駆け上がるサートゥルナーリア

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 今年の中央競馬開催最終日を飾る「第35回ホープフルS」(GI・28日・中山・芝2000メートル)に出走予定のサートゥルナーリアとヴァンドギャルドが24日、栗東坂路で追われた。デビューから、2連勝中のサートゥルナーリアは、しまい追われて、ラスト1F11秒9と好時計を記録。上昇ぶりをうかがわせた。ヴァンドギャルドはラストに気合をつけられて力強い動きを見せた。2戦目で重賞に挑戦した前走が小差3着。能力の高さでGIに挑む。

 全休日の栗東で馬場入りを許されたのは、ホープフルS出走馬のみ。閑散とした坂路を、サートゥルナーリアが力強い蹄音を響かせて駆け上がってきた。道中は外ラチ沿いを馬なり。残り1Fでふわっとしかけた際に肩ムチこそ入ったが、それをゴーサインに一気にギアを上げた。4F52秒5-37秒6-11秒9。鋭い末脚を見せつけ、追い切りを終えた。

 騎乗した吉岡助手は「頭数が少なくて物見しながらでしたが、強め程度で気を抜かさず、緊張感だけ続くようにしました。それでこの時計。素晴らしい」と賛辞を惜しまない。現在、新馬、萩Sを連勝中。「放牧に行って帰ってくるたびに、筋肉もつくべきところについてきた」と心身ともに上積みを感じている。

 母は日米オークス馬シーザリオ。厩舎の先輩で兄のエピファネイア、リオンディーズのGI馬との比較でも全く遜色はないという。「肉体的にも精神的にも1年先を行っている感じ」と2歳馬離れした完成度に驚嘆。「みんな能力は高いけど、この馬は大人びている。こちらの指示を待てますよね」。操縦性の高さなら兄たちより上、という評価だ。

 舞台の中山2000メートル戦も「体幹が強いので、タフな中山の馬場は有利に働きそう。コーナー4つで息を入れられた方がいい」と歓迎する。同助手は先日、調教師試験に合格し、担当として携わるのは今回が最後。「この馬は厩舎の宝物。みんなで大事にやって行ければ」。史上3組目の3きょうだいGI制覇を果たし、最高の形でバトンをつなぐ。 (栗東取材班)

 

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