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【プロ野球】

広島・誠也、聖夜に1億6000万円でサイン 7000万増で初の大台

2018年12月25日 紙面から

クリスマスイブに契約更改を終え、笑顔でポーズをとる鈴木=マツダスタジアムで(飯室逸平撮影)

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 広島・鈴木誠也外野手(24)が24日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、7000万増で初の大台突破となる1億6000万円でサインした。来季からは引退した新井さん、巨人にFA移籍した丸もいなくなるが、若き主砲がチームの大黒柱になる決意を表明。走攻守すべてでリーグ4連覇、そして悲願の日本一に導く。

 チームの核としての自覚を言葉の端々ににじませた。プロ7年目となる来季年俸が大台を突破。鈴木は「求められるものも高くなる。それは間違いないので、それ以上のことをやるのは大前提」と言い切った。

 「丸さんと新井さんが抜けるのもあるので、試合に出させてもらってる以上、自分のことだけではダメだと思う。しっかり新井さん、黒田さんにいいものを残してもらったので、なくしてはいけない」

 一丸となって戦う。特に新井さんはチームを「家族」と表現するなど、和を重んじてきた。「若い選手に教えるのもそうだけど、下に伝えていかないといけない立場になってきている」。4番の責任感もある。3番を担った丸が抜ける来季、マークが一層厳しくなるのを理解した上で、役割を果たす覚悟だ。

 「チャンスに強い打者、ここで決めてほしい時に打つのが4番。今年以上に苦しい場面が増えると思うので、そこでできるのが4番だと思う」

 足、守備でもみせていく。昨年8月の右くるぶし骨折の影響もあり、今季は4盗塁。「盗塁したい時にできなかった悔しい思いがあった。打つだけの選手ではダメだし、走れればいい」とし、「沸かせられるプレーを守備でもしたい」と力を込めた。

 「自分の結果が良くてもチームがBクラスだったら全然うれしくない。優勝できればいい」。リーグ4連覇、日本一へチームの勝利を第一に、熱く駆け抜けるシーズンとする。 (田中哲)

◆新たな背番1像「ふざけたい」

 背番号が今季まで付けた「51」から来季「1」に変わることに鈴木は「1番になって責任感が強くなったというのはない。もっとふざけたいなと思います」と話して笑わせた。

 広島の「1」は2013年まで前田智徳が20年にわたって付けた。「孤高」のイメージが強かったが、こちらは他の選手と絡んで「ふざけたい」タイプ。「野球をやるときは真剣にやらないといけない。それ以外でタイミングを見ながらやりたい」。新たな「1」のイメージをつくる。

(金額は推定)

 

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