大阪商工会議所の尾崎裕会頭(右)から大阪活力グランプリの表彰状を受け取った「WAKAZO」執行代表の塩田悠人さん(中央)=20日、大阪市中央区

写真拡大

 大阪の経済に貢献した個人・団体などをたたえる大阪商工会議所の「大阪活力グランプリ2018」の表彰式が20日、大阪市内で行われた。

 グランプリには、約130万人の市民が賛同して活動した「2025年国際博覧会(万博)の大阪・関西への誘致活動」、特別賞は圧力計メーカーで医療分野への進出に取り組む木幡(こばた)計器製作所(同市大正区)が選ばれた。

 グランプリの表彰式には、万博の誘致活動に参加した大学生らの団体「WAKAZO(ワカゾウ)」の執行代表、塩田悠人(しおた・ゆうと)さん(24)=大阪大大学院修士課程2年=が市民を代表して出席。大商の尾崎裕会頭(大阪ガス会長)から表彰状を受け取った。

 WAKAZOは6月にパリで開かれた博覧会国際事務局(BIE)総会でのプレゼンテーションに参加するなど、積極的に誘致活動に関わった。塩田さんは「世界中の人が集まる万博を実現したい」と話した。

 一方、明治42年創業の木幡計器製作所は、木幡巌(こばた・いわお)社長(50)の就任を機に医療機器の分野に進出。今年11月に呼吸筋力の測定器の発売にこぎ着けた。4月には大正区にベンチャー支援拠点を開設するなど、中小企業育成の取り組みなども評価された。