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菊川河川敷に花壇を整備 市民団体が苗植栽

菊川河川敷につくった花壇にネオマリカの苗を植える会員たち=菊川市本所で

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 菊川市を流れる一級河川、菊川の水辺をまちづくりに生かそうと、住民団体「花咲くあおばだい」が同市本所の菊川左岸河川敷に花壇を整備している。二十四日は会員十二人で土を耕し、南米原産のネオマリカの花苗を二百五十株植えた。来年三~五月ごろ、シャガに似た白と青紫色の花を見られそうだ。

 国土交通省は水辺の利活用促進に向け、かわまちづくり支援制度を設け、河川に関する規制を緩和している。会は三年がかりで河川敷の活用を研究し、昨年から花壇整備に取り組んできた。国交省の許可を得て河川敷を造成してネオマリカを育てた。アヤメ科の多年草で寒さに弱いが、菊川で冬を越せることを確認した。

 会員は二カ月かけて堤防のごみを拾い、土中に張ったカヤやクズの根を手作業でこつこつと掘り出して石を取り除いた。生育実験さなかの今春には、堤防の草刈りをしていた業者の重機に花が踏みつぶされるアクシデントもあった。

 花壇は幅一・五メートル、長さ十五メートルで三つあり、最終的には総延長七十メートルにしたいという。堤防道路は近くの小中学校に通う子どもたちが登下校で歩いたり、地域住民が散歩したりする。

 浅井克悦会長(69)は「きれいにしておけばごみを捨てる人もいない。地域の人に川を愛してもらいたい」と話す。

(河野貴子)

 

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