能美市

海山川の恵みと人が輝くやすらぎのまちづくり

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市の概要

位置・地勢

能美市は石川県の南部、加賀平野のほぼ中央に位置し、県都金沢へは北東約20kmの距離にあり、南には日本海側の拠点「小松空港」がある小松市が隣接している。当市の北側には標高2,702mの白山から流れ出る手取川と梯川に挟まれた扇状地と、日本海に面した美しい海岸線があり、南側には白山山系に連なる、なだらかな丘陵地である能美丘陵を擁する、海・川・山・平地に恵まれた、非常に豊かな地勢である。

平均気温は14.1度、年間降水量は2,135.4mm。夏は暑く、冬は雪が多く、北西から季節風の影響を受ける日本海側特有の気候である。

面積

面積は、84.14平方キロメートル。

その内訳は山林約43%、農地約20%、宅地約12%となっている。山林については辰口地区に広く分布し、人工林ではスギやヒノキ、アカマツ、クロマツなどの針葉樹が天然林では広葉樹が多く見られる。

人口

交通アクセス

  • 鉄道 JR北陸本線 小松駅または能美根上駅で下車
  • 車 北陸道・小松ICまたは美川IC

市の名称「能美」の由来

能美市の「能美」の名が歴史上初めて現れるのは今から約1200年前の平安時代前期頃です。

当時現在の能美市周辺地域は越前国江沼郡に所属していましたが、西暦823年(弘仁14年)に越前国から加賀国が分国して、加賀国能美郡という新しい行政単位ができました。

当時の加賀国は、現在の北はかほく市から南は加賀市までを含む地域です。加賀国には下位の行政単位である郡が置かれました。北から加賀郡、石川郡、能美郡、江沼郡の四郡、さらに能美郡には郡の下位の行政単位である郷、野身郷、軽海郷、山上郷、山下郷、兎橋郷の五郷が置かれました。そして国の役所である国衙(こくが)がこの能美郡の野身郷に置かれました。この時に名づけられた「能美郡」という行政区画名が現在まで継承されているのです。

能美地域一帯は、古来より人々が生活するうえで環境の整った適地であったようで、県内でも「遺跡の宝庫」と言われるように、原始から近世に至る遺跡が密集しております。

とくに国の史跡である能美古墳群はそのシンボルであり、被葬者である大豪族たちは、開拓が容易で肥沃な地である能美の地にその政治拠点を置き、さらに東に白山、西に日本海、北に手取川を一望できる能美丘陵を彼ら自らの墓域に選び、後の加賀国、能美郡の政治経済基盤を築きあげたのでした。

「能美」とはおそらく、「物事を成し得るすばらしい力と美しい自然環境のある地」=「新しい加賀国の政治経済の中心地としてふさわしい地」といった意味があり、当時の人々が新しい国づくりに対する意欲や誇りを表現するために旧来の「野身」を白山や日本海、緑多き平野を眺望しての「美しき能国(よきくに)」の「能美」に改称したものと思われます。

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