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【スポーツ】

[ラグビー]日野、来季もトップリーグ 入れ替え戦で近鉄に快勝

2018年12月24日 紙面から

前半21分、ラインアウトからのサインプレーでトライを決める日野FW村田主将=熊谷ラグビー場で(大友信彦撮影)

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◇トップリーグ・入れ替え戦 日野21-11近鉄

 ラグビーのトップリーグ(TL)の入れ替え戦は23日、埼玉県・熊谷ラグビー場などで行われ、TL14位の日野は、トップチャレンジ3位の近鉄を21-11で破り、TL残留を決めた。栗田工業を破った13位のサニックスもTL残留を決めた。15位の豊田自動織機、16位のコカ・コーラは、トップチャレンジ降格が決まった。NTTドコモは2季ぶり、三菱重工相模原は12季ぶりにTLに復帰した。

 合言葉はチャレンジ。守るのではなく攻めろの精神で、日野がトップリーグ2年目の参戦権を勝ち取った。

 見せ場は前半21分。PKから相手ゴール前のラインアウトに持ち込むと、FW村田主将がSHの位置から前に走り込むサインプレーで鮮やかに抜けてトライ。さらに30分には、同じ左のラインアウトから一転、ロングスローからのタップバックで逆サイドから走り込んだWTB竹沢がトライ。取っておきのサインプレーが狙い通り決まり、前半を18-3とリードし、後半は1トライを許したが逃げ切った。

 「苦しいシーズンでしたが、FW戦、特にセットプレーは、上位とも対等に戦えた自信を持っていました。ラインアウトからのトライは狙い通りです」。細谷直監督はそう振り返って「近鉄はトップリーグで何年も戦ってきたチーム。経験値は我々よりも上」と言った。試合前は選手に「残留ではない。勝って昇格を勝ち取る気持ちで臨もう」と話した。

 最初のトライを決めた村田主将も「僕らは追われる立場じゃない。チャレンジャーです」と挑戦者の姿勢を強調。前節のサニックス戦は、残り8分まで9点をリードしながら、ロスタイムにまさかの逆転負け。「ショックでした。でも、あそこで地獄を見たから、今日はリードしても緩めずに戦えた」と村田主将は言った。苦い経験が土壇場で生きた。

 トップリーグ1年目の季は3勝8敗(カップ戦を除く)。順調な道のりではなかったが、次年度の挑戦権を勝ち取ったのは大きな一歩だ。TLで初めて、企業名を外したチームの挑戦は第2章に入る。 (大友信彦)

 

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