県内は22日、高い湿度と放射冷却現象の影響で、各地で霧が発生し、宮崎市で見通しが100メートル以下の濃い霧となった。同市の宮崎空港では視界不良のため航空機が着陸できず11便が欠航し、計1446人に影響が出た。
宮崎地方気象台によると、同日明け方に雲が晴れて放射冷却現象が起き、前日までの雨による湿った空気が冷やされて霧となった。同市中心部では、濃い霧で街路樹や歩行者が見えにくくなり、午前10時ごろまでライトをつけて走る車も見られた。
宮崎空港を発着する空の便は大きく乱れ、航空各社によると、福岡と大阪からの計3便が出発地へ引き返し欠航。羽田、名古屋、大阪、成田からの計5便が目的地を福岡に変更した。この影響で折り返しの計7便と沖縄行き1便も欠航した。また、多くの便に遅れが生じた。同空港ビルは、払い戻しや振り替えをする利用者で混み合った。
また、同日の県内は暖かい空気に覆われ気温が上昇し、最高気温が串間市で23・1度、都城市で21・8度、宮崎、えびの市で20・6度となるなど、10月下旬から11月中旬並みの気候となった。