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【一般スポーツ】

「上り得意」女子1区に2年・古川 全国高校駅伝、豊川が男女出場

2018年12月23日 紙面から

1区を任される女子の豊川・古川璃音=京都市の西京極総合運動公園で(麻生和男撮影)

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 男子が第69回、女子は第30回となる全国高校駅伝大会(23日号砲)の開会式が22日、京都市のハンナリーズアリーナ(京都市体育館)であり、出場各校のオーダーが発表された。男女ともに出場する豊川(愛知)は、2年ぶり出場の女子が1区に2年生の古川璃音(りおん)を起用。5年連続出場の男子は、鈴木竜太郎(2年)が走る1区で1桁順位を狙い、上位進出を目指す。

 オーダーが決まり、古川の表情が引き締まった。任されたのは各校のエースが集まる1区。「1区は自分より強い選手がたくさんいる。そこで勝負できることに感謝して走りたい。初めての都大路で緊張しているけど、走ることを楽しみたい」と声を弾ませた。

 状態は決して万全ではない。調子が上がらず、1区を走った県駅伝でも区間2位と振るわなかった。さらに2日前には左足裏に痛みが走った。平沢元章監督(65)からは「5区で」と内々に伝えられていたが、21日の練習後に1区での出場を直訴した。平沢監督からも「(本当は)走ってほしい」と激励され、大役が回ってきた。

 2度の試走で、コースの特徴は把握済みだ。「きついけど、上りは得意なので」と1桁順位でのタスキリレーを目指す。平沢監督も「死んだふりをして、大事なところではしっかり走る子。状態は良くないが、信じてやるしかない」と託した。

 今年就任した平沢監督は、土岐商(岐阜)を男女とも全国高校駅伝に導いた実績を持つ。その平沢監督の指導で、チームの雰囲気は変わった。

 「純粋に走ることを楽しめるようになり、強くなったと思える」と古川。朝食から肉を食べて貧血防止に取り組んだり、ケガの治療やケアにも、より力を入れるようになった。「やれることは全てやった。監督や、支えてくれたみんなに恩返ししたい」と意気込む。

 「順位の目標はない。全員がベストを尽くすこと。そうすれば、結果は付いてくる」。全国最多4度の優勝を誇る名門が挑む2年ぶりの都大路。出場を逃した昨年の悔しさを知る2年生が、チームを勢いに乗せる。 (麻生和男)

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