メジャー入りを目指す西武・菊池雄星投手(27)の有力な移籍先と目された2球団が、後退した。ドジャースは先発左腕ウッド、プイグとケンプの外野手コンビに加えてファーマー捕手をレッズにトレード放出。見返りにベイリー投手と有望株2選手を獲得した。
同様に放出候補とされた先発左腕ヒルは含まれなかった上、メジャー212試合は全て先発登板のベイリーが加入。これで前田を含む先発ローテは全5枠がほぼ確定。他にもストリプリングら有力候補が3人もいる団子状態で、菊池が入る余地はほとんどなくなった。
このトレードで、ド軍は来季年俸約1600万ドル(約17億7600万円)の削減に成功。米放送局MLBネットワーク局(電子版)によれば、これを元手に10年総額3億ドル(約333億円)前後の超大型契約が見込まれるFAハーパー外野手の獲得に全力で向かう。
一方、ヤンキースも菊池へのゴーサインは薄まった。ハーパーと並ぶFA野手の目玉マチャドに狙いを定めているが、米ニュースサイトのファンクレッドによれば、マチャドは今週に直接面談したヤ軍、フィリーズ、ホワイトソックスの3球団に「決断は越年」と通達したという。菊池のメジャー契約締め切りは1月2日のため、ヤ軍が菊池との二兎(にと)を追うのは、時期的にも難しい状況となった。