願う者と願われる者
オズヴァルドの屋敷、その応接室にダリヤはいた。
急ぎの相談と手紙にしたためたせいか、まだ魔導具店を開けるにも早い時間だというのに、彼と妻であるエルメリンダがそろって迎えてくれた。
ダリヤは急な連絡を詫び、魔力差がある結婚での魔力過多症について尋ね始める。
話が詳細におよぼうとしたとき、オズヴァルドはエルメリンダを続きの部屋へと移動させた。
「さて、ご夫婦のそれぞれの魔力は?」
テーブルの向こう、盗聴防止の魔導具をかけながら、オズヴァルドが尋ねてきた。
「夫側が十四、妻側が二です」
「夫が貴族で、妻と呼ぶ方が庶民ですか、それとも花街の方ですか?」
「いえ、夫婦二人とも庶民で、本当の夫婦です。その、夫側の父親は貴族かもしれませんが、わかりません」
「……ダリヤ」
オズヴァルドが、静かな声で自分の名を呼んだ。
いつものやわらかな笑みは完全に消え、どこか凍てついた表情に変わる。
「この件については、あなたは踏み込まない方がいいのではありませんか? お二人が今幸せなら、今回のことを水に流し、静かに暮らすという方法もあります」
「それは、友人が望みません。私も、望みたくありません」
イルマがあきらめるわけがない。自分もあきらめたくはない。
厳しい顔のオズヴァルドに、ダリヤは必死に問う。
「妊婦の魔力過多症に対応する魔導具というものは、ないでしょうか?」
「そういった魔導具は確かにあります。稀少素材を複数使い、複合付与をした魔導具です。ただ、一般的に魔力が十以上違えば子供はできないと言われています。それを補う魔導具の制作は、かなり難しいと思ってください」
「オズヴァルド先生か、その他の商会での販売はありますか?」
「いえ、その妊婦の魔力や魔力量に合わせて、個別制作になります。貴族の家であれば、結婚前に数ヶ月以上かけて準備するものだと聞いています」
その回答に一気にあせりが増す。イルマにそんな時間はない。
オズヴァルドや自分では作れないのだろうか。ダリヤは失礼を承知で尋ねた。
「あの、先生なら、急ぎでお作りになれますか?」
「一人では無理ですね。その魔導具は魔導具師が二人必要ですので。私とあなたで作れるか作れないか……やってみないとわからないとしか言えません」
完全にダリヤの考えを見透かした言葉が返ってきた。
その銀の目が、まっすぐに自分に向いた。
「夫側がその魔力量であれば、侯爵家以上の縁者かもしれません。子供が生まれてから面倒ごとに巻き込まれる可能性があります。ヴォルフレード様でも、あなたをかばいきれないかもしれません。それでも、ダリヤはその二人を助けたいですか?」
「……助けたいです」
そこでようやく、オズヴァルドも巻き込む可能性があることに気づく。
自分がどれだけ無茶な願いをしているのかを自覚し、立ち上がって深く頭を下げた。
「オズヴァルド先生を巻き込むようなご相談をして申し訳ありません。ご迷惑がかかるようでしたら、やり方だけをお教えください。塔に戻って、誰か魔導具師を頼んでやってみます。今後のご迷惑になるなら、先生と距離もおきます。ですから、どうか……お願いします!」
下げたままの頭の向こう、オズヴァルドが静かに息を吐くのがわかった。
「いいでしょう、かわいい生徒のお願いです。巻き込まれてさし上げます」
「すみません! ありがとうございます!」
跳ねるように姿勢を戻した自分に、オズヴァルドが告げる。
「作業場へ移動しましょう。そのご夫婦の年齢と職業、体格、体質、思い出せるかぎりの情報を。それに合わせて仕様を出しましょう。ところで、その奥様の今の状態は? 魔力がいくつになっているかわかりますか?」
「妊娠してからは八になっているそうです。子供が土魔法に強いようで、指先が結晶化し始めています……」
「回復魔法はかけていますか?」
「はい、今は神殿にいますので」
「神殿でも結晶化が止められないとなると、あまり悠長なことを言っていられませんね……七日すぎて固定されてしまうと厄介です」
怪我や火傷は魔法やポーションなどで治さないかぎり、七日すぎると状態が固定され、自然治癒を待つだけになる。土魔法の結晶化も同じらしい。
「その、友人は、イルマは、腕のいい美容師なんです。結晶化して、今、四日目で……ご無理を申し上げているのはわかっています、でも」
「腕のいい美容師が、ハサミを握れなくなるのは困りますからね。王都の女性の美しさが減るといけない」
目が潤むのをこらえるダリヤに、オズヴァルドは悪戯めいた言葉をかけた。
「作業は今日から明日、徹夜となりますのでご準備を。必要素材をメモしますので、塔に在庫があれば持って来てください。イヴァーノにうちの作業場に二日ほどこもると連絡を。妻達に交代で待機させますので、イヴァーノの付き添いはいりません。作業中の商会は彼に任せなさい」
「はい、わかりました」
「ああ、ヴォルフレード様にもこちらにいるとご連絡をお忘れなく。ご心配なさるでしょうから」
「そちらは大丈夫です。夫婦とも彼の友人なので知っています。あと……失礼ですが、先生へのお支払いはおいくらでしょうか? 必ずお支払いしますので」
稀少素材を使っての魔導具作成、店と商会の仕事を二日休ませて、オズヴァルドの手を借りるのだ。高額になるのは覚悟している。
「素材代と
「もちろんです」
「では、今後、大型魔道具を制作したり、メンテナンスをしたりするときの助手を、うちの息子のラウルエーレと共にお願いできますか?」
「はい。でも、それだけでは、先生の方にマイナスではないでしょうか?」
「そんなことはありませんよ、私は慈善事業をしているわけではありませんから。期間をかけても、きっちり価格分は手伝って頂きますので、魔導具師としての腕を上げてください。あとは……商会長としての勉強を、もう少し頑張りましょうか」
冒険者ギルドで会い、男爵位のお祝いを述べられたときとき、ダリヤの対応は補習だと言われた。
自分はそれをすっかり忘れていたが、オズヴァルド先生は忘れてくれなかったらしい。
ダリヤは少しだけひきつった笑みで答えた。
「が、頑張ります……」
・・・・・・・
ヴォルフは王城に向かう馬車の中、グイードとヨナスと向き合っていた。
朝、本邸に行って使用人に伝言を頼んだところ、なぜか出てきた兄と共に馬車で登城することになってしまった。
忙しい兄は、この時間帯しか予定がつかないのかもしれない。
「兄上、お忙しいところ申し訳ありません」
「かまわないよ。急ぎの用と聞いたが、どうしたね?」
「ご相談したいことがあります。魔力差のある夫婦で子供ができ、妻側の魔力が低く、魔力過多症となった場合の対処方法をお教えください」
グイードは無言でヴォルフをじっと見ると、一度だけ瞬きをした。
「……お前の体内魔力が十二前後、ロセッティ商会長が九だったか、そのくらいの差なら心配は」
「俺とダリヤではありませんっ!」
ヴォルフは怒鳴る勢いで答えた。その声が馬車内に大きく反響する。
グイードの横、ヨナスが横を向いて何度か咳をした。
「……すまない、冗談がすぎた。で、そのご夫婦はどれぐらいの差だね?」
「十二です。夫側が十四、妻側が二です」
それを聞いた兄は、眉間にくっきりと皺をよせた。ヨナスも同じような顔になる。
「ヴォルフ、悪いことは言わない。高位貴族の揉め事に関わるのはやめなさい」
「いえ、両者、庶民です。俺の大事な友人です。どうしても助けたいのです」
「……くわしく聞こうか」
ヴォルフはそれまでの経緯を話した。マルチェラとイルマのこと、神殿でのことも説明する。
「妊婦の魔力過多症への対応策はないでしょうか?」
「多すぎる魔力を取り、母体と赤子を守るための魔導具はあると聞いている。ただ、それなりの貴族でなければ入手は難しい。オーダーメイドで時間がかかるので、妊娠前に準備するのが普通だ」
「魔導具の方は、ダリヤがゾーラ商会長のところへ聞きに行っています」
「ロセッティ殿とゾーラ商会長であれば、なんとかできるかもしれないね……」
顎に指を当て、グイードはその青い目を伏せる。
「一時しのぎではあるが、魔導師による強化魔法で、母親の魔法防御力を上げる方法がある。一日一回必要だが、結晶化は少しはゆるやかになるはずだ。今日中に強化魔法の使える者を行かせよう」
「ありがとうございます、兄上!」
まずはひとつみつかった対応策に、ヴォルフは笑顔で礼を言う。
だが、兄はヴォルフに反して険しい顔になった。
「ただ、指に結晶化が出ているなら早めに治さないと固定するし、体内が結晶化している可能性もある。今後を考えるなら、一度、『完全回復魔法』をかけた方がいい。王族の治癒魔法を行っている上級魔導師か、神殿の大神官、高位神官ぐらいしか使えないが……」
「家では、お願いすることができないでしょうか?」
「簡単ではないね、それなりのコネと金銭は必要だ。ヴォルフ、我が家はそれなりに豊かな方ではあるが、誰でも簡単に助けられるわけではないよ。お前の友達でも、軽々しく援助はできない、それはわかるね?」
兄の目が、幼子を見るように自分に向いた。
マルチェラ夫妻は庶民であり、自分の友人であっても、家との関わりはない。兄が言っていることは理解できた。
「わかります……あの、この件は、アルテア様にご相談をしてもいいでしょうか?」
「気持ちはわかるが、お前はアルテア様に代価を払えるのかね?」
「それは……」
「ヴォルフが払えないのであれば、いずれ家が払うことになる。貴族に代価のない願いはない」
珍しく冷えた兄の声に、自分の甘えを意識して反省した。
自分に支払える対価と言えば、貴族としては少なめの貯金ぐらいである。
前公爵夫人であり、金銭も権力もあるアルテアに渡せるものなど何もない。
確かに今以上に借りを増やしてしまうと、家としての引け目も出てくるだろう。
だが、イルマの完全回復の魔法もやはり願いたい。
子供が生まれてからも、体内の結晶化で具合が悪くなったり、万が一につながるのは避けたい。
なんとか方法は、自分にできることはないものか――ぐるぐる巡る思考を、兄の声が止めた。
「ヴォルフ、うちが動ける方法もある。ただし、お前がそのご夫婦と『友人』でいられなくなるかもしれないが」
「かまいません、彼らと子供が助かるなら」
「お前が夫の方を説得し、スカルファロット家に仕える騎士にしなさい。それならばこちらで動いてもいい」
「うちの騎士ですか? 彼は今、運送ギルドに務めているのですが……」
マルチェラは土魔法もあまり使ったことがないと言っていた。
今の仕事を辞めさせ、騎士として仕えさせたとして、家に馴染むのは難しいだろう。逆に、家の方でも騎士としては扱いづらいのではないだろうか。
「家に名をおかせ、ロセッティ殿の商会員に推しなさい。ロセッティ殿の護衛を探していただろう、その友人であれば安心ではないかね? 騎士になるために少々急いで学んでもらう必要はあるが。お前が保証人となっている商会を守る、私が貴族後見人となっている商会長を守る、その護衛騎士の妻が病なので援助する――対外的にはそれで通せる」
「ありがとうございます、兄上……」
最早、その言葉しか出てこない。自分には絶対に考えつかない方法だった。
「それと、生まれる子供は囲っておきなさい」
「あの、囲うとは?」
「魔力がかなり高いだろう、親が庶民では、狙われたりやっかみを受けるかもしれない。高等学院まで行き、魔導師か魔導具師になり、スカルファロット家で働くことが決まっていると触れ回っておくといい。うちが予約した子供となれば、手出しや嫌がらせは減るはずだ。実際に働くかどうかは、本人が了承したらでかまわない。やる気のない者はいても無駄だからね」
「なるほど……」
さらに考えつかないことを重ねられ、驚きしかない。
ヨナスが平然としているところを見ると、これがいつもの兄の考え方、貴族のやり方なのだろう。
「あとは、夫側には、スカルファロット家とロセッティ殿に従う、危害を加えないという神殿契約を入れさせなさい」
「マルチェラにかぎって、そんなことは絶対にありえません」
「ヴォルフ、その絶対こそが、絶対ではないと覚えておくことだ。マルチェラという男は、妻子を人質にとられても、スカルファロット家を裏切らないと言い切れるかい?」
「それは……」
「防御のアクセサリーをどれだけそろえても、防げないものはあるのだよ。その者に信用があっても、抑止力をつけておかなければ、他の誰かの悪意は防げないんだ」
噛み砕くように言う兄に、ヴォルフはようやくうなずく。
マルチェラは気分を少々害するかもしれないが、自分からきちんと説明し、わかってもらうしかない。
「これから部隊の方に行って休みを取り、マルチェラと話をしてきます」
「そうしなさい。グラート殿の方へは私からも詫びておこう、家のことだとね」
「すみません。何から何までありがとうございます、兄上。この礼はいずれ……」
「いらないよ。兄弟で何を言っているんだい。うまくいったら
「はい!」
グイードは、馬車が止まった途端に出て行く弟を、少しまぶしげに見送った。
「……グイード」
「わかっているよ、ヨナス。問題があると言いたいのだろう?」
馬車の扉を押さえつつ低い声を出す従者に、グイードは苦笑する。
「当たり前だろう。父君がなんとおっしゃるか……」
「父上からの小言も承知の上だ。土魔法の十四だよ、もったいないじゃないか。水魔法の強いうちの家に土魔法が加わるなら面白いことになるかもしれない。それに、高位貴族が絡んでいたなら、おいしくなる可能性もある。守りを固められる前に調べておかなくては……」
「おいしいだと? 厄介の間違いだろうが」
「己の血筋が入った魔力の高い子供と孫が、新参侯爵のうちに囲われているというのは、あちらにとってどんなものだろうね? いずれ、養子縁組か見合いの話がくるかもしれない。この先が楽しみだよ」
ヨナスは錆色の目でグイードを見つめた後、深くため息をついた。
「……お前は本当に、貴族になったな」
「褒めてもらってありがたいよ。さて、来年までには、もう少し侯爵らしくならなくては」
グイードは微笑みながら、再度、扉の向こうを見る。
弟の高い背は、すでに見えなくなっていた。
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