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【一般スポーツ】

中部大春日丘に高校代表候補7人 花園8強→4強に目標を上方修正

2018年12月22日 紙面から

練習で突破力を見せるWTB大籔(中)ら中部大春日丘の選手たち=愛知県春日井市の同高で(いずれも伊東朋子撮影)

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 第98回全国高校ラグビー大会が27日、大阪・花園ラグビー場で開幕する。6年連続8度目の出場、Bシードの中部大春日丘(愛知)は30日、熊本西-札幌山の手(南北海道)の勝者と戦う。2年ぶり38度目出場の関商工(岐阜)は高松北(香川)と、7年連続9度目出場の朝明(三重)は八幡工(滋賀)と、28日に1回戦で対戦。ともに花園2勝を狙う。

 中部大春日丘はWTB大籔洸太(3年)ら高校日本代表候補7人を擁する総合力で目標を初の8強から4強へ上方修正した。宮地真監督(53)は「バランスでは過去最高」と自信を見せる。

 大籔は昨年、ラグビー歴1年ながら、正確なキックと50メートル6秒1の俊足を武器にU-17日本代表入り。しかしことしはケガに苦しんだ。2月に左足付け根を痛めた。4月の全国選抜には強行出場したものの、夏合宿まで戦線を離脱。それでも「トレーニングとリカバリーの大切さを知った。上半身や体幹の強化でパフォーマンスの向上につながる良い時間を過ごせた」とプラスにとらえる。

 今月上旬、Aシードの強豪・大阪桐蔭との練習試合で、完全復帰を果たした。愛知県大会決勝後、チームで模索してきた攻撃スタイルも発揮できた。「バックスで有効な攻撃ができれば強いFWを生かせる。グラウンドを広く使って、ボールを動かすラグビーができた」と自信を深めた。

 昨年の花園では報徳学園(兵庫)との3回戦で試合運びの拙さから競り負けた。大籔は「攻撃のオプションが増えたので、ミスが出ても修正できる。昨年の悔しさを経験し、常に強い相手を意識して練習に取り組めた」と手応えを感じている。

 昨年のFBからWTBに変わったが、宮地監督からポジションに固執せず、空いたスペースに走り込むよう言われている。「走る回数、ボールタッチを増やせるよう、体力を上げていきたい。そうすればチームにスピードが出て良い攻撃につながる」と大籔。集大成の花園で、進化したチームと縦横無尽に走る姿を披露する。 (伊東朋子)

 ▼大籔洸太(おおやぶ・こうた) 2001(平成13)年3月5日生まれ、愛知県豊田市出身の17歳。181センチ、78キロ。小学2年で野球を始め、中学は豊田シニアで全国大会にも出場した。中3の時に2015年ラグビーW杯で日本が南アフリカを破った試合をみたことをきっかけに高校でラグビーを始めた。父・正光さんはトヨタ自動車のCTBとして活躍、日本代表キャップ1を持つラガーマン。

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