プロ野球史上初となる3度目のトリプルスリーを達成したヤクルトの山田哲人内野手(26)が21日、東京都内の球団事務所で契約更改に臨み、1億5000万円増の4億3000万円プラス出来高でサイン。将来的なメジャー移籍については「シークレット」と意味深な発言をした。
会見の席に着くと、山田は笑った。真顔になると「サインしました。1億5000万円アップです」とズバリ公表した。今季は打率3割1分5厘、34本塁打、89打点、33盗塁で、トリプルスリーと盗塁王がそれぞれ2年ぶり。自身初のサイクル安打も達成し、ヤクルトが昨年の96敗から2位に躍進する原動力になった。
「チームも、個人的にもいいシーズンになった。ここで盗塁が欲しいというところで、走れた」と満面の笑み。来季については「これだけ(給料を)もらっているとプレッシャーもあるけど、来年、頑張ろうという気になる。全てにおいて、今季を上回る成績を残したい」とキッパリ。
山田クラスになるとメジャー移籍も気になるが、査定担当の斎藤チーム運営部次長は「以前、話した時はまだ、メジャーに行く気はないようだった。今日はメジャーの話はしてません。そのうち、気が変わるかも知れませんが」と話し、山田も「その話をする時機じゃない。モヤモヤがいいでしょ」とニヤリ。
順調にいけば海外FA資格取得は2021年オフだが、ポスティングシステムもある。山田の周辺もそろそろ騒がしくなりそうだ。 (竹下陽二)