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【プロ野球】

広島・菊池涼、来オフにメジャー挑戦 契約更改で希望伝える

2018年12月22日 紙面から

来オフにもポスティングでのメジャー挑戦の意志を表明した広島・菊池=マツダスタジアムで(飯室逸平撮影)

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 広島の菊池涼介内野手(28)が21日、マツダスタジアムで行われた契約更改交渉の席で、来オフにポスティングシステムを利用しての大リーグ移籍を希望する意思を球団に伝えた。来季契約は、5000万円増の2億4000万円でサイン。記者会見では「成績を残さなければ(大リーグに)行けない。自分にハッパを掛けるつもりで伝えた」と説明した。

 憧れの舞台への思いを、菊池涼は前を向いて言葉に表した。約20分間の交渉を終えて臨んだ会見。「ポスティングの方をお願いしますと伝えました。野球をやってる以上トップのレベルでやりたいと思ってる選手は多いと思う。僕もその一人です」と明言した。

 順調なら3年後の2021年シーズン中に海外FA権取得のための条件を満たす。だが、ターゲットはもっと手前にある。「どうなるか分かりませんけども、自分にハッパをかけて成績を残さなければポスティングしたところで(大リーグ)球団からの交渉はないと思いますし」と言葉に熱を込めた。

 昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場。大会後、メジャーへの思いは球団と松田オーナーに伝えていたという。この日の公言については「自分のモチベーションを上げるため、もそう。何より行ってみたい、やってみたいと言わなければ、向こうの人たちにも見てもらえない」と説明。菊池涼の思いを聞いた鈴木球団本部長は「われわれは今話すことではない。来年終わらないと。終わってからの話」と話すにとどめた。

 将来への思いもあるが、念頭に置くのはリーグ4連覇と日本一だ。今季は139試合に出場し、打率2割3分3厘、13本塁打、60打点。持ち前の守備では何度もチームを救ったが「今年は話にならないくらいの打撃内容でしたし」と不満も残った。「ポスティングどうのこうのもありますけど、カープで優勝して、日本シリーズも勝ってないので。パ・リーグの球場で堂々と胴上げを見せたいと思ってます」と真剣なまなざしで語った。

 8年目の2億円到達は球団野手最速。来季は丸らがいないことから「大きい穴だと思いますけど埋めてしっかり勝ち取りにいきたい」。最大限にチームの力に。結果を残した先に、夢の実現がある。

◆菊池 一問一答

 -来季、国内FA権取得条件を満たす見込みだが、契約更改交渉の場での話は

 「(記者の)皆さんも気になってると思う。『ポスティングの方をお願いします』と伝えた」

 -今年の日米野球に出場して感じることがあったのか

 「WBCと違った雰囲気だった。あの頃とは違う気持ちでプレーしていたが間近で見たら一緒にやってみたいなという思いもあった」

 -交渉での球団の評価は納得しているか

 「自分の中で成績がすごく悪かったと自覚してる。僕は何も言うつもりなく今日来ているので。ただ自分の気持ちを率直に伝えた感じ」

 -国内他球団への意識は

 「カープで優勝したい。日本シリーズで勝って胴上げしたいのが一番の目標。どこのチームに行きたいとか行きたくないとかは特に考えてない」

(金額は推定)

 

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