わたしが学生のときは就職氷河期だった。投じ発生障害を患っていたし、人とコミュニケーションをとるのが下手すぎるわたしは、就活を目前として死のうと思っていた。
だけど結局大学は中退して、就活活動なんかせず大人になってしまった。
気がついたら精神科のICUにいて、わたしは薬物依存患者となっていた。
前頭葉が萎縮したりと後遺症はあったけれど、26歳のときになんとか零細企業の会社員として務めることができた。
高校性のときからずっと思っていたんだ。
醜く老いるまでに死のうって。ホテヘル時代もDVDボックスでロープを首に巻いて、首吊り自殺見水をした。
あの時死んでいればよかったのに。いい歳してこんな醜態を晒さずに済んだのに。
わたしは子供時代からずっと母親に否定され、怒鳴られ続けていた。そのせいか自己肯定感がすっかり弱くなってしまった。
身体だけが目当てでも、近寄ってきてくれる弾性がいるのは有難かった。
風俗で働き始めてからも「もっと自分の身体を大切にしなよ」と友人らに言われ続けていたけれど、他人に一時でも愛されることは自分を大切にすることだった。意味がわからないかもしれないけれど。
母に精神的虐待を受け続けていたからこそ、上っ面だけでもちやほやしてくれる男性は、母よりずっとわたしを大切にしてくれていると思った…のは錯覚なのだろうか。
結果として「愛されるYさん」ができあがった。Yさんんというキャラクターが好きだった。そして今も好きだ。ただ体力気力が限界なYさん。それでも元気ぶるYさん。