ボロニーズの歴史と基礎知識
ボロニーズは、英語表記にすると「Bolognese」。その名の通り、イタリアのボローニャで生まれた犬種です。ルネッサンス期のイタリアの王がベルギーのプリンセスに贈ったといわれているほどその歴史は古く、なんと紀元前の文献にも登場します。その後一度ボロニーズは絶滅の危機にありましたが、ヨーロッパのボロニーズ愛好家たちの努力により絶滅を免れています。アメリカンケネルクラブによると、イギリスのドッグショーにボロニーズが初めて登場したのが2002年、アメリカンケネルクラブのドッグショーへの初出場は2008年です。英語では、「Bichon Bolognese(ビション・ボロニーズ)」と表記されることもあり、短く「Bolo」と呼ばれることもあります。
大きさと寿命
体高はオスが27〜30センチメートル、メスが25〜28センチメートル。体重はおよそ2.5〜4キログラムです。寿命は12〜14年といわれています。ボロニーズに似ている犬種
ボロニーズに似た犬種としては、日本でもおなじみのマルチーズやビションフリーゼ、地中海で生まれた犬種ハバニーズ、マダガスカル生まれの犬種コトン・ド・テュレアールがいます。どれも白いふわふわとした毛が特徴で、大きさや顔つきが少しずつ異なりますが、初見ではなかなか見分けがつきません。それもそのはず、実はこの5つの犬種はルーツが同じといわれているのですが、みなさんは写真から違いを見つけることができますか?マルチーズ
体重がおよそ2.5キログラム、体高が25センチ。ボロニーズに比べると少し小さめで、ボロニーズに比べると目が少し大きいイメージです。
ビションフリーゼ
体重、体高ともにボロネーゼとあまり変わりません。プードルに間違えられることもあるほどの毛の密度が大きな違いでしょうか。
ハバニーズ
体重が4〜5キログラムと、ボロニーズに比べて大きめです。ホワイトが主な毛色である上記の犬種と違って、黒やブラウンなどのハバニーズもいます。
コトン・ド・テュレアール
7キログラム近くになることもある、この中では比較的大きな犬種。ハバニーズと同様、コトン・ド・テュレアールにも黒い毛色が存在します。
ボロニーズの性格
ボロニーズは、献身的で、遊ぶのが大好きで、おっとりとした性格を持っています。家族と一緒にいることが大好きで分離不安になりやすいボロニーズは、お留守番が苦手です。ですから、家族全員が一日中いない留守がちの家庭には向きません。ボロニーズの被毛について
ボロニーズの毛は、ふわふわでコットンのような質感です。また、毛があまり抜けないことでも知られており、軽い犬アレルギーであれば一緒に暮らしても問題がないといわれています。