オーガズム後の男性に鼻水や目のかゆみ、喉や筋肉の痛み、認知障害などさまざまな症状を引き起こす非常に珍しい病気、オーガズム後症候群(POIS)をご存じですか?
※本記事はアメリカにて、ある青年の実体験と有識者による取材を通して作成された記事です。
ディーンは13歳のころ、人生で初めてマスターベーションをしました。
しかし、初めてのオーガズムに達した瞬間、彼は突然強烈な疲労感を覚え、頭がぼんやりしていることに気づきました。
「最高の気分だったのですが、5秒もしないうちにどん底へと突き落とされたような感覚になりました」と、現在24歳になったディーンは「メンズヘルス」に語ってくれました。そして「はっきりと声に出すことが突然困難になった」といいます。また、「途方もなく重いものを持ち上げようとしている感覚」にもなったそうです。
「何らかの構造物が崩壊する様子、たとえば建物の解体工事を思い浮かべてみてください。私が感じたのは、そんな風に何かが頭の中で崩れ落ちていくような思いでした」とディーン。
当初、ディーンはそれが射精後の一般的な反応であると考えていました。
「みんながこんな思いをしているなら、みんなそれを隠すのがとても上手なのだろうと思っていました」と、ディーンは語ります。
しかし、年を取るに連れ、射精後の症状はますます悪化していき、ときには数日間続くこともありました。
思春期のディーンの性欲はこれまでになく高まっていましたが、それを発散すると、体調が極度に悪化するというひどいジレンマに陥ってしまっていたのです。
自分のマスターベーションについて、親と積極的に話そうとは思えなかったディーン。まずは、グーグル検索に頼りました。
彼は取り付かれたようにさまざまな検索ワードを試し、このなかには「オーガズム後/無感情」、「射精後/無感情」、「オーガズム後/ぼんやり」といったワードもありました。
そして、彼が最終的に見付けたのは「オーガズム後症候群(post-orgasmic illness syndrome)=POIS」という、極めて珍しい病気に苦しむ男性たちのための非公式掲示板でした。
「POIS」を発見し、2002年に症例報告を発表したオランダの神経科学者であるマルセル・W・ウォルディンガー氏によれば、「POIS」は射精直後のインフルエンザのような症状が特徴だといいます。
たとえば「POIS」の症状には、鼻水やうっ血、目のかゆみ、頭痛、筋肉や喉の痛み、疲労感、発熱、認知障害、発話障害などがあります。
ここで注意しなければならないことは、「POIS」は「性交後憂鬱」と呼ばれるオーガズム後の気分の急激な落ち込みとは異なります。「性交後憂鬱」は男女両方に起こりますが、「POIS」は主に男性にのみ起こるものです。
この「POIS」研究に関する最新のレビュー論文によれば、「POIS」は医学文献上では、これまで50症例ほどしか報告されていないといいます。この論文の筆頭筆者であるホアン・ミン・グエン氏は、「POIS」の兆候を示すその他の症状について、イラつきや集中力欠如、曖昧な記憶、鬱などを挙げています。
グエン氏によれば、射精直後にこのような症状が1つまたは複数出る人は、少なくとも90%の確率で「POIS」の有力候補と考えられるといいます。
特にこういった症状が2〜7日続いたあと、自然と治まる場合は「POIS」の可能性が高いそうです。ディーンに直接会ったことはないグエン氏ですが、彼の症状について「『POIS』の診断基準に合致するようです」としながらも、「ただし、彼の症状の継続期間はこれまでの症例(ほとんどが2〜7日)よりも長いように思えます」と指摘しています。
これまでの研究では、「POIS」の原因は明らかになっていません。が、いくつかの仮説はあります。
たとえば、脳の化学物質バランスの乱れが原因となっているという説や、精液アレルギーなど自己免疫疾患の一種という説です。
「現在のところ、『POIS』の有効な治療法は確立されていません。このことには、この病気が非常に珍しいものであることも関係しています」と、グエン氏は語ります。このため、この病気を患う男性は自ら症状の緩和に取り組まなければなりません。
「POIS」は診断されないままになることもしばしばです。これは、マスターベーションが恥ずかしいものであるというイメージが主な原因です。
ディーンは14歳のとき、自分の症状を医師に打ち明けようとしました。が、この症状を引き起こす行為について話すのが、「あまりにも恥ずかしく、気まずい」と感じたといいます。
このとき医師は彼を臨床的鬱病と診断し、実際ディーンも「気分の落ち込みや希死念慮が浮かんでくることはある」と語っています。
しかし、彼の精神状態が射精後の症状を生んでいるのか、逆に射精後の症状が彼を鬱にしているのかははっきりしていません。
とはいえ、はっきりしているのは、「POIS」が人の人生を狂わせる病気であるということです。
この病気は患者のスケジュールを台無しにする可能性があるだけでなく、セックスや親密な関係を築く上でのジレンマを生み出し、恋愛関係の維持を難しいものとするからです。
「女の子と付き合うとき、この病気は本当にやっかいなジレンマになります」と、ディーンは話します。
「ティーンエイジャーの若者なら、セックスをしようとするものでしょう。ですが頭のなかでは、『彼女の目の前であの症状が起こったら、最悪なことになる』と心配してしまうんです」とディーンは続けて語ります。
最近ではディーンは抗うつ剤を飲むことで、射精後の症状を抑えることができているそうです。
彼に言わせれば、抗うつ剤を飲めば「次の日にトラックで引かれたような状態になることなく」オーガズムに達することができるといいます。実際、「プロザック」のような抗うつ剤類(選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と呼ばれる)が、一部の「POIS」患者に効くという一定の証拠もあります。
また、グエン氏によれば、抗ヒスタミン剤やベンゾジアゼピン(ベンゾとも呼ばれる)、自分の精液による減感作療法(たとえば、患者が自らの精液を自分に注入する方法。これは「POIS」が精液アレルギーによって引き起こされるという仮説に基づいています)なども、治療に有効な可能性があると言います。
しかし、この病気はほとんど知られていないこともあり、医者が特定できなければ、治療に使える手段は僅かです。ディーンはこの病気の認知度が高まり、射精後の原因不明の不調に悩まされている男性たちの病気特定に役立つことを願っているそうです。
※最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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年末年始に実家に戻られる方もいれば、連休中に旅に出かける方もいるかもしれません。そして旅行先で、「いいね!」アンテナがビビビ~ンときた瞬間、皆さんは必ず写真を撮ることでしょう。で次に、インスタグラムやフェイスブックに投稿しますよね?
今回、ご紹介するのは、そんなアンテナにビビ~ンとくるフォトラマティック(フォト&ドラマティック)な10都市です。リストの中に、もしかしたら年末年始に行かれる都市が含まれているかもしれません。そのことは、こちらを参考に!
第10位 バルセロナ(スペイン)
ガウディの設計した建築物からドラマチックなゴシック地区まで、バルセロナには思わず写真に撮りたくなる名所がたくさんあります。まさに「それでも恋する」街なのです。なにが「それでも」なのか、わかりませんが…。
第9位 イスタンブール(トルコ)
イスタンブールの空を背景に描き出された建物の連なりは、息をのむ美しさ。過去12カ月間に撮影された、無数のインスタグラム画像のモチーフになっています。
第8位 ジャカルタ(インドネシア)
インドネシアの首都ジャカルタは高層ビルやコンクリート、それにひどく渋滞した道路のせいで、一見したところフォトラマティックな旅行先とは思えないかもしれません。しかし、新たに開発された豪華な高層ビル群と植民地時代の歴史的な建築が融合したこの都市は、それゆえ、興味深い被写体となっています。
第7位 サンクトペテルブルク(ロシア)
ドラマチックな街の様子と雪の多い天候が特徴のサンクトペテルブルクは、本物のウィンター・ワンダーランドといえます。
第6位 ロサンゼルス(米国)
いくつものビーチ、ごつごつとした山並み、そして砂漠など…ロサンゼルスにはインスタ映え=フォトラマティックな都市の要素が揃っていますね。
第5位 パリ(フランス)
どの街路に入っても、素晴らしい被写体になる…。パリほど美しい都市は他にありません。一目でビビ~ンとアンテナが震えるエッフェル塔にしろ、あるいはモンマルトルの丘に建つサクレ・クール寺院からの眺めにしろ、パリには至る所にフォトラマティックな被写体があるのです。
第4位 サンパウロ(ブラジル)
美しい大聖堂からイビラプエラ公園まで、ブラジル第1の都市には人の目を楽しませる見どころがたくさんあります。
第3位 ロンドン(イギリス)
ロンドンは映画のような都市です。歴史的な建築物や曲がりくねった石畳の街路、それに有名な建物などなど、旅行者を飽きさせないたくさんの見どころが揃っています。
第2位 モスクワ(ロシア)
モスクワにいると、トルストイの小説の舞台に足を踏み入れたような気分になります。そして、どんな写真も過ぎ去った時代の質(の高さ)を想い起こさせます。
第1位 ニューヨーク(米国)
ランキング第1位となったのは、ニューヨークです。まるで映画のセットのような場所で人々の暮らしが営まれ、文化的なモニュメントからフォトラマティックな摩天楼の連なりまで、どの街角でも写真映えする光景ばかりに出会えるでしょう。
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映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』来日記者会見
2017年12月7日(木)、世界で最も愛されている「スター・ウォ―ズ」シリーズの最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のプロモーションを行うため、ライアン・ジョンソン監督、プロデュ―サーのキャスリーン・ケネディ、そしてマーク・ハミル、アダム・ドライバーが来日記者会見に姿を現しました。
本作は新3部作の2作目であり、前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のドラマチックなラストシーンのその後が描かれています。
注目ポイントとしては、旧三部作の主人公・ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)が登場するところ。彼が新主人公・レイ(デイジー・リドリー)と共に悪役カイロ・レン(アダム・ドライバー)に立ち向かうのか、それともルークがダークサイドに堕ちてしまうのかなど、さまざまな予想が飛び交っていることでしょう。
このたびルーク・スカイウォーカーとして、39年ぶりに来日したマーク・ハミル。彼は終始ご機嫌の様子。ステージ上の冒頭では、軽く日本語で挨拶もしてくれたのです。それもそのはず、なんとハミルは、学生時代に横須賀に在住経験があるため、少しばかりの日本語を未だに覚えているようです。
写真:とても陽気で、チャーミングなマーク・ハミル。彼が再び演じるルーク・スカイウォーカーが、本作では大きなアクセントになることは間違いなしです。
ジョンソン監督が「本作には衝撃的な要素があります。しかしながら、ネタバレ禁止なので明かすことはできません」とコメントすると、その直後にハミルは、最近覚えたフレーズ「衝撃のスター・ウォーズ!」と笑顔でコメントしました。
そんなハミルは続けて、「僕にとって衝撃的なこととは、またルーク・スカイウォーカーを演じられたことだよ」と話し、いかにこの役がお気に入りのキャラクターで、思い入れの深い役どころであることを明かしました。
ネタバレに注意するドライバーに対し、
マークは救いの手を差し伸べる。
新三部作で悪役カイロ・レンを演じるアダム・ドライバーは、報道陣から「予告編で仮面をつけていないシーンが多かったのですが、話してもらえませんか?」と応えを求められると、「無理です」と、ここでもネタバレ禁止令が自身の中で発動。
困ったドライバーに対しハミルは、「映画の内容を話せない映画のプロモーションほど、難しいことはないからねぇ」と、冗談を交えてコメントしました。そんなハミルを横目にドライバーは、「マスクを被っていると視界が悪くなるんだよ。そのため、たまに靴ひもで転んだことも……(笑)」とジョークを飛ばしました。
写真:答えづらい質問にカイロ・レン役のアダム・ドライバーはこの表情。答えを考える彼の真摯な姿勢は理想の男性像です。
本作が遺作となってしまったレイア姫役のキャリー・フィッシャーについて触れられると、ハミルは、「彼女が19歳の時に出会って以来、劇中では兄妹の役でしたが、実際もケンカして仲直りして、本当の兄妹のように付き合ってきた仲でした。彼女の存在は唯一無二で、全世界の人が彼女を愛さずにはいられないような人でした」と明かしました。
もちろんドロイドたちも登場です!
一方でジョンソン監督は、「本作での彼女の演技は大変美しい。撮影当時はこの作品が最後になるなんて思ってもいませんでした。彼女を観て育った方にとっては、喪失感でいっぱいかもしれません。ですが、スクリーンに映し出されている彼女の演技を観て、悲しさが少しでも薄れてくれればと思っています」と、彼女の最後をスクリーンで見届けてほしいことを伝えました。
写真:(左から)レイア姫(キャリー・フィッシャー)と、長年共にしてきたドロイドのR2-D2(左)。そしてC-3PO(中)、新ドロイドのBB-8(右)も登場。
多くの映画ファンが待ち望んでいた『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は、2017年12月15日(金)より公開します。
「スター・ウォーズ」ファンはもちろんのこと、幅広い年齢層に愛されることでしょう。マーク・ハミルの熱演、そしてキャリー・フィッシャーの最後の演技を、ぜひスクリーンで鑑賞してください。
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
2017年12月15日(金)より、全国ロードショー。
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
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ON THE UMAMI新宿マルイ本館店
「DASHI」といえば世界のレストランでも通用するのではないかというほど、いまやワールドスタンダードになりつつある日本の「だし」。このほど新宿に、ハンドドリップでだしを提供する初の専門店「ON THE UMAMI」がオープンしました。
ふわふわと薄く削られたメジマグロの花削りに熱湯を注ぎ、丁寧にハンドドリップし提供される「ハンドドリップだし」は、たまねぎ、にんじん、セロリ、じゃがいも、生姜の5種の野菜をじっくりと時間をかけて乾燥させ、メジマグロの花削りと一緒にドリップすることで、風味が優しくまろやかでコトコト煮込んだ野菜スープのような味に仕上がっています。
「だし」に含まれるアミノ酸には、安眠をサポートするグリシン、リラックスできるトリプトファンが含まれているので、ほっと一息つきたいときにはおすすめ。日ごろの疲れやストレスを癒したいなら、「だし」を一杯味わってみてはいかがでしょうか?
◇詳細
ON THE UMAMI新宿マルイ本館店
住所/東京都新宿区新宿3-30-13
新宿マルイ本館5F
営業時間/11:00~21:00(日祝~20:30)
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普段何気なく見ているクルマにも、実はあなたの見たこともない驚きの姿が日本には多数存在するのです。ときに外国人の視点は、多岐にわたる日本文化の魅力を教えてくれるのでした…。
ご存じの方も多いでしょうが、日本のクルマ文化にはとても様々なタイプがあります。
それは普段あなたがクルマと言われてすぐに想像のつくものから、子供の頃から夢にみるスーパーカー…さらにはおもちゃのように光るクルマまで。
そう、日本には自分の乗り物を「どれだけ愛しているか?」を喜んで披露する、独特かつ超熱心なファンが大勢いるのです。
ニュージーランドのドリフトスターであるマイク・ウィデット(“マッド・マイク”とも呼ばれる)は、この日本独自のカスタムカー文化にとても興味津々で、「自分自身の目で観て体験してみたい!」という気持ちから日本中の興味深い人々やお店を巡り、ファンにはたまらない旅の写真をこのたび公開してくれました。
日本のカリスマ加藤さんに
対面して大喜びのマッド・マイク!
そんな念願の旅へと向かったマイクがまず最初に訪れたのは、日本に数あるチューニングカーの企業のなかでも「リバティーウォーク」という愛知県尾張旭市にあるショップへ。
そして、そこの創設者である加藤 渉さんと、念願の対面をはたすことができたのです!
加藤さんの仕事は、ランボルギーニを中心にちょっと風変わりなワイドボディデザインによってスーパーカーを改造すること、それが世界中のチューニングカーマニアから絶賛されているのでした…。
そうんです。“Wataru Kato”の名は、日本では想像もつかないほど世界(チューニングカーファンを中心ですが…)に轟きわたっているのです。まさに、チューニングカー界のカリスマなわけです。
チューンナップされた
ランボルギーニを動画でお届け!
それでは“マッド・マイク”も垂涎の、日本にだけしかない感動のクルマ文化=カスタムカー文化を象徴する映像を鑑賞してください! (クルマが大好きな)外国人から観ると、これは感動以外なにものでもないそうです。
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チャットボット「Emily」は、ユーザーが死についてともに語りながら、実際に死に直面したときのための法的書類を完成させられるサービスなのです。
※本記事は、アメリカ人記者ソニア・バトムスキー氏体験談をもとに構成されています。
この1年、私(筆者ソニア・バトムスキー氏)は死別の悲しみをケアするセラピードッグチームから終末期コンサルタント、看取り士まで、さまざまな葬儀業界のイノベーションについて見てきました。
しかし、個人としては死への準備はまったくできていなかったというのが実際のところです。
たとえば、私は人生の終わりに直面したときのための書類は作っていませんでした。とは言え、これは多くの人に言えることでしょう。
ある調査によれば、死について何らかの準備や計画を行っている米国人の割合は、およそ30%に過ぎないといいます。ほとんどの人々にとって死について話すことは、このための法的書類を準備することよりも気まずいことのでようです。
「死」という現実味のない出来事について、腰を据えて計画する時間を作るのは容易ではありません。しかし実際は、誰しも死ぬものなのです…。
そんな人々のために作られたのが、ここで紹介する「Emily」なのです。
2017年夏に、スタートアップのライフフォルダーがリリースした「Emily」は、フェイスブックの「Messenger」を活用したチャットボットで、多くの人がもつ「死」の話題への抵抗感を取り除こうとするものです。
ユーザーは「Emily」とのおよそ45分間(ユーザーがどの程度深い会話をしたいかによって、会話時間は長くなったり短くなったりはしますが…)の会話を通して、臓器提供の声明や医療委任状(個人が意思決定を下す能力を失ったときに、医療的な決定を行う権限を与える人を指名するもの)、事前指示書(リビングウィルとも呼ばれる、終末期の治療方針などを記述したもの)など、死に関連する書類を完成させることができるのです。また、この書類は、ひとたびオンライン上の専用フォームからダウンロードして自ら記入することも可能だということです。
このような「Emily」からのメッセージの形式は、一つひとつの文章が分かれたチャット形式で送られてきます。
チャットをスタートすると、
彼女は以下のように挨拶をしてくれます。
「Emily」の語り口は、カジュアルな会話体です。
彼女はフェイスブックの「Messenger」をプラットフォームとして使用しているため、ユーザーとの彼女の会話は友だちとの映画の約束や、元クラスメイトとのぎこちないやり取りのようなスレッドに挟まれることになります。
実際、私が彼女とチャットをしている途中にも、婚約者からツイッターの面白ペット動画が送られてきたり、友達からさまざまな内容のメッセージが来たりしました。
そのため「Emily」は、妙なうたい文句で商品を売りつけようとする一般的なサービス・カスタマー・ボットとはまったく異なっているように感じられます。
彼女(Emily)と話すと、ハイスクール時代にオンラインチャット友達と話していたときのように思えてきます。彼女は、深夜のくだらない思いつきを熱心に聞いてくれ、自分の気持ちを引き出してくれるのです。
「Emilyをとても強い個性をもったボットにしたかったんです」、そう話すのはライフホルダーの共同創業者でCEOのハジェ・ジャン・カンプス氏。
彼の言葉通り、彼女はユーザーが住んでいるアメリカの州についての豆知識やドラマ『Dr.HOUSE』についてのジョークなど、さまざまな雑談をしてくれます。また、彼女は会話を通して、ユーザーの状態をチェックしてくれるのです。
実際の人間とチャットするのと同じように、彼女の返信は早くなったり、遅くなったりもします。正直に言って、これは効果的です。私は気まぐれながら、辛抱強い看護師と話しているような錯覚を得ることができました。
「Emily」のカジュアルな口調については、誰もが気に入っているというわけではないようです。カンプス氏によれば、2017年夏にリリースされた当初のフィードバックには、「『死』というテーマについて考えるには、Emilyの口調があまりにもくだけている」という指摘もあったと言います。
しかしカンプス氏はこういった意見について、「このアプリにとって的外れなもの」と指摘します。
「多くの人々は、死というものを崇高な世界であるように思いたがっているようです。一部のユーザーは死について話すとき、裁判官と会話するかのような態度をとりたがるのです。ですが、誰にでも分かるようにするべきであり、人々は堅い口調で死について会話をする必要などないのです。死について話すことを普通のことになるよう、私たちは考えなければなりませんね」とカンプ氏。
「Emily」に関する注意点の1つは、ユーザーが彼女と一緒に作成する書類は現時点で(アメリカの)15の州でしか法的拘束力がないということです。
これは、州ごとに必要な法的書類の形式が違うためです。「Emily」が2017年6月末にリリースされたときには、書類はカリフォルニア州とテキサス州、ニューヨーク州、フロリダ州、イリノイ州にのみ対応していました。
しかしライフフォルダーは、今後数カ月で残りの州への対応も完了させたいそうです。
また「Emily」がターゲットとしている層に関して言えば、「死を遠い未来の出来事と考えて、終活を避けている健康的なミレニアル世代」であることも言及しておくべきでしょう。
したがって「Emily」は、自殺念慮に悩まされている人や、より差し迫った死に直面している人、たとえば末期疾患にあると診断された人などとの会話に、十分な準備ができているわけではないようです。
とはいえ、死についての話題を避けたがる多くの健康的なミレニアル世代にとっては、「Emily」は「まさに医師たちが求めていたものである!」と言えるかもしれません。
人生の終わりにおける選択肢を初めて考えるということは、自分一人で積極的にやりたいことではないかもしれません。だからこそ、このプロセスをサポートしてくれる彼女(Emily)の存在がありがたいものとなるのです。
死について準備することは、デートサイトのためのプロフィールを埋めることにも似ています。何を言いたいかははっきりしていないのですが、とにかく始めることが難しいということだけは分かるはずです。(
会話が終わると、「Emily」は私のデータに基づいて話し合いのためのガイドをEメールで送ってくれます。
これは基本的に、彼女(Emily)と私の会話のまとめともいうべきものですが、友だちや家族と死について話すことをスムーズにするように構成されており、彼らにも自分の人生の終わりのおける望みについて語るよう促すものです。
これを受け取った私は、こと死の話題に関しては、自分のソーシャルグループ内で頼りになる存在になれたような気になれるのです。しかし、彼女との会話の真の目的は、死に関する法的書類を作ることではありません。彼女は自分の死の意味について考えることを練習するための機会を提供してくれることが真の目的なのです。そして彼女は、あなたに判断を下したり、自らの意見で話を脱線させたりすることもないのです。
私と彼女との会話は実際、全部でおよそ45分ほどでした。
退屈したときのため「ネットフリックス」を立ち上げていましたが、会話は「イエス or ノー」のシンプルなものではなく、退屈はしませんでした。
カンプス氏は、「Emilyとの会話の長さは、ユーザーにとっての問題ではないようです」と話します。
「人々は深い会話となれば、喜んで話したがります。おそらく私たちはこの(死の)問題に対し、あまりに長く避けてきたので、一旦話し始めると話すべきことがたくさんあるということに気づくことでしょう」とカンプス氏は締めくくってくれました。
※最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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この流行もまた、女性解放ムーヴメントの一環とも言えるのでしょうか…。
「股を広げるなんて見苦しい! 行儀が悪い!」と、躾(しつけ)られた経験のある人も多いかと思います。もちろん、この行為は日本ばかりでなく、「世界的に推奨すべき行動ではない」ということは先に言っておきましょう。
ですが、そこに「女性は…」と文章の始まりに付けたなら…どうでしょうか。問題の領域は、次元を拡張します…。
実は「大股座り」とは、英語で「Manspreading(マンスプレッディング)」と言います。つまり、男を意味する「man(マン)」と、股を開くことを意味する「spread(スプレッド)」をかけ合わせた言葉になるのです。
この言葉の発祥は、バスや電車などの公共機関で男性の乗客が股を開いて座り、隣席のスペースを占領して迷惑をかけている行為を指す言葉としても使用されています。問題は、“男性のみがする行動”ということが前提で作られた言葉になるのです。
そこに違和感を声高に示してくれたのが、世界的に影響力の高いトップモデルやソーシャライトたちなのです…。「私たちも、股を開いて座るわよ」と言わんばかりに、大股ポーズを決めてインスタグラムで披露。それはモデルのベラ・ハディッドであり、エミリー・ラタコウスキーやエルザ・ホスクといった錚々たるモデルの面々。
「“マン”スプレッディング」ではなく、まさに「“ウーマン”スプレッディング(Womanspreading)」を披露しているわけです。そう気取らず、カジュアルな雰囲気で撮影することがいまはトレンドでもあります。そして、そこに勇ましさすら感じることができるしょう。
ただ、このポーズはあくまで写真撮影をする際のこと。カジュアルに見せるための、スタイリッシュなポーズなのです。くれぐれも、公共スペースで他の方に迷惑になるような行動は御法度ですので、ご注意ください!
そして我々日本人に対しても…、「女の子なんだから…」という大前提からの考えをいまだにもつ方がいるのであれば、ここで「再度、見直してください!」と機会をくれたようなものでは!? ぜひ、ご一考ください。
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世界トップクラスのモデル、「ヴィクトリア・シークレット」のエンジェルたちは恋愛関係のホットさもトップクラスです!
Courtesey of Instagram@jamieamazur, @metinhara, @hermannicoli
彼女たちには想像もできないプレッシャーがあるはずですが、そんな表情などさらさら見せず…ヴィクトリアズ・シークレットのショーでは、いつもエネルギッシュな笑顔を見せてくれるエンジェルたち。それは、彼女たちを陰で、そしてときに表で支える大切な人たちがあってからこそ! なのかも知れません…。
ランウェイで世界中の人の心を魅了してしまうエンジェルたち…そのエンジェルたちが虜になった超幸運な男性はとは、いったいどんな人物なのでしょうか? 同じ男性として気になるところですね。人生のパートナーから婚約者、ボーイフレンドと一緒に映るヴィクシーモデルたち! 彼女たちの素顔が見られる一枚をご紹介します!
アドリアナ・リマ&恋人のメティン・ハラ(作家)
Courtesy of Instagram@adrianalima
現在はシングルマザーのアドリアナですが、最近新たな恋人が…。それが作家のメティン・ハラ。2人はインスタグラムで、5カ月記念を祝った様子を投稿したばかりです!
キャンディス・スワンポール&婚約者のハーマン・ニコリ(モデル)
Courtesy of Instagram@hermannicoli
こちらの2人は2005年から交際を始め、2016年10月に第一子である男の子を授かり「アナカ」と命名しました!
アレッサンドラ・アンブロジオ&夫ジェイミー・メーザー(実業家)
Courtesy of Instagram@jamieamazur
2008年から共に過ごし、現在では8歳の女の子アンジャと4歳の男の子ノアと仲良く暮らしています。
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大ヒット映画『タイタニック』が公開されて20年が経った今も、ファンの間では「ジャックの死は避けられたのではないか」という議論が絶えません。
映画『タイタニック』について、「ジャックは、ローズの乗っていたドアによじ登っていれば助かっていたのではないか」とする議論が、ファンの間で長年続けられてきました。
しかし、この映画の監督を務めたジェームズ・キャメロンは先日行われた『ヴァニティ・フェア』誌のインタビューのなかで、この議論を「馬鹿げたものである」と切り捨て、「ジャックは何があっても死ぬ運命であった」と語りました。
レオナルド・ディカプリオ演じるジャックは、この大ヒット映画の最後に低体温症で死んでしまいます。しかし、「(ケイト・ウィンスレット演じる)ローズがジャックのためにスペースを作らなかったのはなぜか?」という質問に対し、キャメロンは毅然として答えました。
「その答えはとても単純なものです。(脚本の)147ページに『ジャックは死ぬ』と書いてあったからだけ。ただ、それだけです」と…。
©Paramount Pictures
その後、キャメロンは次のように続けました。
「どう考えても芸術的な選択でした…。あのドアはローズを乗せても、持ちこたえることができるものでした。が、ジャックを乗せられるほど大きなものではなかったんです…。公開から20年も経ってから、こんなことを議論しているのは馬鹿らしいとは思います。しかし、そんな議論があるのは、この映画を観た観客がジャックを愛おしく思い、彼の死をそれだけつらいと感じたということでしょう」とキャメロン。
もし、ジャックが『タイタニック』で
生き残っていたのなら?
©Paramount Pictures
キャメロンによれば、「ジャックが生き残るというシナリオでは、映画がまったく違うものになってしまっていた」と言います。
「彼が生き残っていたら、映画の結末はまったく無意味なものとなってしまっていたでしょう。この映画は、死と別れについてのものです。彼は死ななければなりませんでした。それがあのような形であっても、煙突が落ちてきたというようなものであっても、彼は死ぬ必要があったんです。これが芸術なんです。物事は芸術的な理由で起こるもので、物理的な理由で起こるわけではありません」
©Paramount Pictures
「それでも納得できない」、「ドアの浮力についての分析が気になる」…とのたまうような人にも、キャメロンは次のように語っています。
「私は水の中に入り、実際に人を木片に乗せてみて、ちょうど一人の人間が完全に乗れるだけの浮力をもつものであるよう、2日間にわたって試行錯誤しました。つまり、ローズがマイナス2度の水温の海に浸かることなく、救助船が来るまでの3時間内は生き残ることができるようにしたんです」
「またジャックは、彼女が数時間後に救助船に助けられることは知りませんでした。彼は死ぬ運命だったんです。そして、製作陣は映画の展開に沿うように、本当に細かくディテールを整えました。今もそう思いますが、当時もそれが一人だけが生き残る展開に必要だと考えていましたから…」とキャメロン。
もしジャックが助かっていたとしたら、はたして『タイタニック』はどのようなエンディングを迎えていたのでしょうか…とても気になるところではあります。が、しかし、ジェームズ・キャメロンが話したように、芸術の一部として助からなかった設定は、どこか納得できてしまうものではないでしょうか。
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BALLY(バリー)から、キャンバス素材のトートバッグが12月に日本限定で発売となります。
コンパクトながらA4サイズが収納できて、内側にはポケットも。ハンドルやトリミング部分は上質なレザーを使用していて、アーカイブロゴの刺しゅうがポイントとなっています。全3色展開します。
トートバッグ(H23×W23×D12㎝)各4万3000円