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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]有馬記念 公開枠順抽選“連対率”100% またも豊マジック!オジュウ

2018年12月21日 紙面から

和田正一郎調教師(左)の前で1番を引き当てビックリの武豊=東京都内のホテルで

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 「第63回有馬記念」(GI・23日・中山・芝2500メートル)の公開枠順抽選会が20日、東京都内のホテルで行われた。障害王者のオジュウチョウサンの武豊が、10番目の抽選で最内枠の1番を引き当てた。昨年はキタサンブラックで2番、2年前は1番と今年もゴッドハンドぶりを発揮し、会場を盛り上げた。天皇賞・秋を制し、ファン投票1位のレイデオロは6枠12番に入った。ジャパンC2着のキセキは7枠14番、菊花賞4着のブラストワンピースは4枠8番からのスタートになった。馬券は21日に札幌、後楽園、新宿、難波、梅田の5ウインズで前々日発売、22日から全国で前売りされる。

◆会場は大歓声

 まさか。いや、そのまさかが現実になった。日本中の競馬ファンが固唾(かたず)をのんで見守るなか、競馬界のレジェンド武豊が絶好の1枠1番を引き当てた。昨年のキタサンブラックと同じ白帽ゲットに、抽選会場は大きな盛り上がりを見せた。

 抽選順を決める俳優の松坂桃李が10番目にオジュウチョウサンを引き、笑顔で壇上に上がった武豊。「昨年はキタサンブラックでしたが、まさか今年オジュウチョウサンでここに来るとは夢にも思わなかった」。既に過半数の有力馬の抽選が終わり、残りは7つ。自然な所作で運命のボールつかむと、確率すら超越する“神の手”が発動。客席に広げた紙には最内枠を示す数字が示されていた。瞬間、響き渡る大歓声。和田正師は「去年のキタサンと同じ枠を引くとは…。絵に描いたような話」と驚きの表情を浮かべた。

石神を背に、ダートコースで尻っぱねするオジュウチョウサン=美浦で

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 まさに“持ってる”としか言いようがない。14年に有馬記念の公開抽選が始まってからの4回は(1)(1)(2)(1)番(15年は騎乗馬なし)。「他のGIでもこれにしてほしいですね」と軽く冗談を飛ばして、「狙うなら極端な枠だと思っていました。いい枠だと思いますよ。欲しかった枠が当たり、あとは思い切り挑戦するだけ」と表情を引き締めた。

 障害界の絶対王者に平地最高峰レース挑戦という仰天プランが持ち上がったのは5月下旬。その後は平地条件戦で2連勝を決め、ファン投票も3位と支持を集めた。常識外れのチャレンジ。しかし、出る以上は勝算もある。好枠の追い風を感じたトレーナーは「日曜日に何が起こるか、注目していただきたい」と不敵に言い放った。

 週末は雨予報も出ており「水たまりでもできたら、水ごう(障害)みたいでいいかも」と笑いを誘ったユタカだが、外国人騎手の10週連続GI制覇について問われると表情が一変。「自分が止めたいね」。日本人騎手としての意地とプライドを、暮れのグランプリで見せるしかない。

 

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